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399.権力者の遊び

last update Last Updated: 2026-01-14 19:57:27
華side

お稽古がなく家でのんびりと過ごしていた平日の昼過ぎ。食事を終えてリビングのソファで窓から差し込む暖かい日の光を浴びながら本を読んでいたはずが、気がついたらうたた寝をしてしまっていた。

ブーブーブーブー

テーブルに置かれていたスマホのバイブレーションが立てる大きな振動に、私は一瞬で夢から覚めた。飛び起きるようにソファから身体を起こしたが、手を伸ばすと呼び出し音は止まり、電話が切れてしまった。

「やだ、寝ちゃってたわ。電話、誰からだったのかしら……?」

例の写真が送られてきて一週間。心休まる暇がなく、夜もぐっすりと眠れない日が続いていた。 瑛斗や自分の歪められた写真をいつか子どもたちが見るとしたら。いや、遠い未来の話ではない。今の時代、ネットを介せば年齢関係なく情報に触れることが出来る。多感な時期の慶や碧のすぐそばにあることに恐怖を感じていた。

そんな束の間の睡眠は、重かった頭を少しだけスッキリとさせてくれた。大きく伸びをして、未読通知が浮かぶスマホの画面に触れると、そこには「北條湊」の文字が浮かび上がっていた。

お休みの日に先生から電話が来ることは珍しい。不思議に思いながらも掛け直すと、すぐにいつもの落ち着いた先生の声が耳元に届いた。

「あ、華さん? 今、大丈夫ですか? ……この前の写真の件で大事な話があります。送り主が分かったかもしれない」

「送り主が分かった? それは本当ですか……!?」

驚きのあまり声が上擦る私に、北條先生の「ふふ」という小さな声が聞こえてきた。きっといつものように目を細めて微笑んでいるのだろう。

「ええ。僕の予想が正しければ、おそらく彼らがやったのだと思います」

「彼ら? 一体誰なんですか?」

「華さん、一回目にあなたの元へ送られてきた写真は、週刊誌に載っていた瑛斗さんと彩菜さんの写真でしたよね?」

「……はい。間違いありません」

「だとすれば、送り主は情報をリークした人物と同一だと考えるのが妥当でしょう。では、誰がリークしたのか。実は知り合いが発売元の出版社に勤めていまして、あの記事の情報源はどこからだったのか聞いてみたんです。」

「それで、なんと……?」

「具体的な名前までは教えてもらえませんでしたが、記者の地道な取材によって作られたものではなく、外部の情報提供者から持ち込まれた内容をもとに構成されたものだそうです」

「情報提供
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