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第7話

Author: ショコラちゃん
その後の日々、フィオナは産後の肥立ちが悪いことを口実に、リオラに食事を作らせた。

子供を連れて散歩に出る時には荷物を持たせ、貴婦人たちが密かに開く非合法の賭博サロンへ行く時には留守番と子守を押し付け、アルバートには絶対に秘密にするよう命じた。

リオラはこれ以上波風を立てたくなかったため、そのすべてに黙って従った。

ただ、フィオナと子供が愛情深く穏やかな時間を過ごしているのを見るたびに、どうしても目頭が熱くなるのを抑えきれなかった。

その夜のことだった。

フィオナは深夜になっても帰ってこなかった。

リオラは子供を寝かしつけ、自分も眠りに落ちていた。

まどろみの中、突然ドアが蹴り破られた。

アルバートが飛び込んできて、有無を言わさずリオラを外へ引きずり出そうとした。

「アルバート……離して!」

レオが驚いて火のついたように泣き出した。リオラは呆れ果てて言った。

「何をするの?子供が起きちゃったじゃない!」

アルバートの顔は雷雲のように険しくなり、瞳には怒りが煮えたぎっていた。

「よくもその汚い口で、子供のことが言えたものだな!

自分が子供を奪い返したい一心で、俺の敵対勢力と結託し……あろうことか、標的をフィオナにすり替えて攫わせたな!フィオナを消せば、すべてがお前の思い通りに転がるとでも思ったか?その浅ましい錯覚も大概にしろ」

アルバートは副官に子供を託すと、振り返り、リオラを軍用馬車へと引きずり込もうとした。

「お前が本当の妻だろうが。今すぐ俺と一緒に来て、フィオナと代われ!」

リオラは愕然とした。

攫わせた?敵と結託した?

一体、何の話をしているの……!

彼女は死に物狂いでドアの枠にすがりついた。

「アルバート、お願い、話を聞いて!フィオナが攫われたことなんて、私には全く身に覚えがないわ!

あなたを恨んでいるような恐ろしい連中なんて、一人だって知りもしない!フィオナを傷つけようと考えたことなんて、神に誓って一度もないのよ……」

アルバートの目には血走った筋が浮かび、真っ赤に染まっていた。

「言い逃れするな!俺が助けに行った時、フィオナが自分の口で言ったんだぞ。お前が深夜に外へ誘い出したとな!」

リオラは、フィオナが深夜に出かけたのはこっそり賭博サロンへ行ったからだと説明しようとした。

だが思い直した。説明して何になるというのか。

アルバートは決して信じない。

底知れぬ苦しみが押し寄せ、リオラは指の力を抜き、抵抗を諦めた。

「連れて行って。フィオナの身代わりになるわ」

アルバートは一瞬言葉に詰まった。今日のリオラは、どうしてこうも従順なのだ?

だがフィオナの安否に気を取られ、深く考える余裕はなかった。

リオラを馬車に乗せると、手綱を握り、犯人が立て籠もるという郊外の廃墟となった処刑場跡へと馬を飛ばした。

彼らが到着した時、野盗はフィオナを人質に取っていた。

フィオナは血まみれで、怯えきって声も出せない状態だった。

アルバートを見ると、野盗の男、「狂犬のダリル」は冷笑した。

「アシュフォードの旦那よぉ。昔、俺が部隊でちょっと喧嘩したってだけで、てめえは俺を見せしめに軍から追い出しやがった!そのショックで、俺のおふくろは寝込んで病死したんだよ!

今日、おふくろの立派な弔い金を出して、俺にきっちり落とし前をつけねえって言うなら……てめえの大事な『奥方様』の命はねえと思え!」

アルバートは緊張で声を震わせた。

「ダリル、落ち着け!人違いだ!

お前が捕まえているその女は無関係だ。俺の隣にいるのが本当の妻だ!妻を身代わりに差し出すから、その無関係の者を解放しろ。お前の要求は考えてやる!」

ダリルが動かないのを見て、アルバートは焦りながらリオラを連れて数歩前に出た。

「止まれ!」

ダリルが大声を上げた。

「近寄るんじゃねえ!てめえの女房って女をこっちへ寄こしな!妙な真似してみろ、こいつの喉笛を掻き切っちまうぞ!」

そう言うと、彼はフィオナの腕に刃を滑らせた!

アルバートは居ても立ってもいられず、リオラを前に突き飛ばした。

「早く行け!」

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