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第0222話

Auteur: 龍之介
輝明は顔を上げて軽く「うん」と返事をし、再びネクタイを締め始めた。

まるで何事もないかのように、淡々とした態度だった。

彼は、犯罪的にまで美しい男だ。たとえ、寝起きのぼんやりした姿でさえも。

輝明は唇を軽く噛みしめながら、近くに置いてあったスーツのジャケットを手に取った。綿は、彼の長い指が一つ一つボタンを留めていく様子をただ見つめていた。

なんてことだ。嬌はなんて幸運なんだろう。

「じゃあ、行くよ」輝明はそう言って立ち上がった。

綿はその場に立ち尽くし、彼が去っていく背中を見送りながら、心の中でため息をついた。

だが、彼がドアに手をかけた瞬間、突然足を止めた。

輝明は振り返り、綿に視線を向けた。

「何?」というような表情で彼を見返す綿。

すると、彼は突然、唇をほんの少し持ち上げ、余裕を感じさせるように片眉を上げながら、何気なく言葉を投げかけた。

「綿お嬢様の腰、すごく柔らかいね」

綿:「……」

何ですって!?

自分が寝ぼけて彼の胸に飛び込んだことを思い出し、綿は顔が赤くなった。

なんて情けないんだ。不安定な天気にビビるなんて、なんて恥ずかしい!

しかも、
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