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13話

Author: 東雲桃矢
last update publish date: 2026-08-10 10:15:36

 朝7時、スマホのけたたましいアラームで目が覚める。

「うぅ……」

 ヒカリは音のする方へ手を伸ばし、アラームを切ると布団をかぶる。

 寝起きはあまりいいとは言えない。今日の撮影も、10時過ぎに現場入りすればいいので、家から出るのは余裕を持って9時前だ。常人ならもう少し寝ても余裕ができるが、アラームを3回は聞かないと起きられないヒカリは、2分刻みでアラームをセットしている。

「起きないの?」

「んー……」

「起きなってば。撮影あるんですよね?」

「さつ、えい……。撮影!」

 撮影という言葉で飛び起きた。

「起こしてくれてありがとう、って、ええっ!?」

 自分を起こしたのは、海原壮介だった。彼は昨日と同じ服を着て、ヒカリの顔を覗き込んでいる。

「な、な……。これは、いったい……」

 ヒカリは必死に記憶を手繰り寄せる。昨晩彼と偶然会い、一緒に飲んだことまでは覚えている。

「昨日酔いつぶれてたから送ろうと思ったんですけど、ヒカリさんの住所知らなかったので、ホテルに連れてきました」

「ほ、ホテ……!?」

 彼は自分のファンだと言っていた。それに男女でホテルといったら、そういう想像をしてしまう
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