もしとわこが奏を止めて、真帆やその子どもに会わせないようにしたら、それこそ人としてどうかしている。あまりにも残酷だ。「マイク、真帆のお腹の子どもは、レラにすごく似てる」奏は理由を口にする。「写真を見せてもいい。ただ、とわこには言わないでくれ。傷つくのが怖い」「ははは、見ない」マイクは即座に切り捨てる。「ここまで話をこじらせておいて、今さら自分を正当化するつもりか。相手を間違えたな。俺はとわこの味方だ。真帆とその子ときっぱり関係を断たないなら、とわこはいずれお前と縁を切る。両方手に入れようなんて無理だ」その言葉を聞きながら、奏は言いかけた言葉を飲み込む。マイクでさえこれほどの反応だ。とわこが知れば、これ以上に激しくなるのは間違いない。奏が黙り込んだのを見て、マイクは少しだけ冷静さを取り戻す。「さっき言ってたな、その子がレラに似てるって。本気で言ってるのか。お前と真帆の子が、どうしてレラに似るんだ」「真帆がエコー写真を見せてきた」奏は説明する。「なるほど。レラに似てるエコー写真を見せられたってわけか」マイクは鼻で笑う。「写真なんて加工できるって知らないのか。本物だってどうやって証明する。忙しい頭でちゃんと考えろ。お前と真帆の子が、どうやったらレラに似るんだ」奏は黙る。「ここ最近で一番笑える話だな。真帆に完全に踊らされてる」マイクは皮肉る。「レラが可愛くて優秀なのは分かる。だからってコピーできる存在じゃないだろ」その一言で、奏は目が覚めたような感覚になる。確かにその通りだ。エコー写真が偽物である可能性だってある。真帆が送ってきた親子鑑定だって、本物とは限らない。子どもが生まれるまでは、すべてが不確かなものだ。実際に生まれて、自分の目で確かめるまでは信じられない。「マイク、とわこは今そっちにいるのか?」彼は低い声で尋ねる。「何する気だ。今は寝てる。様子からして、昨夜ほとんど眠ってない」マイクは来させたくない。だが奏は自分の感情を抑えきれない。今すぐ彼女に会って、説明したい。謝りたい。……通話を終えたマイクは、部屋のドアの前に行き、そっと開けて中をのぞく。とわこはドアに背を向けて横になっていて、表情は見えない。だが、眠っているように見える。しばらく立って様子を見ていても、まったく動
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