「違う……」淑子は必死に言った。「あんたは私の息子よ。私はもう後悔してる。これからは全力で償っていくつもりなの……」「もうそんなものは要らない」州平の目は冷たく光っていた。「母さんと呼んであげたこと自体、俺にとっては最大限の我慢だ。それで満足してくれ」その言葉を聞いた淑子は思わず数歩後ずさり、感情を爆発させた。「そんな言い方しないで……あんたまで父親と同じような態度を取る気?だったらあんたを連れてきた意味なんてなかったじゃない!」州平は冷ややかに言い放った。「俺がいたからこそ、あの人の心を取り戻せると思ったんでしょ?でも、全部無駄だったんだよ」一言一言が鋭く突き刺さり、淑子の胸をえぐっ
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