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第 476 話

Author: 水原信
「違います」

海咲ははっきりとそう答えた。

州平の表情が一瞬で変わり、冷ややかに言い放った。

「もうすぐ元妻です」

医師は二人のやり取りに一瞬驚いたが、すぐに淡々と告げた。

「患者さんは軽い脳震盪と手の骨折です。しばらく安静にすれば回復しますから、あまり心配なさらないでください」

悪化していないとわかり、海咲はすぐに頭を下げた。

「ありがとうございます、先生」

「いえいえ」

そのまま、二人は病室へと紫を見送った。

海咲は紫の唇がひどく乾いているのを見て、すぐにぬるま湯を用意し、綿棒でそっと潤しはじめた。

州平もその傍らで静かに見守っていた。

病室には他の人はいなかった。患者の休息を最優先に考え
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YOKO
あの人物か?誰だ⁇...︎
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