海咲の考えでは、自分のせいで他人に影響を与えるようなことは絶対に避けるべきだった。いつもできていたわけではないが、自分の力が及ぶ限り、それは守らなければならないと思っていた。「あんたが彼じゃないのに、どうして彼のためにならないなんて決めつけるのよ?」亜は続けた。「今どきよ?恋愛も結婚も自由な時代なのよ。自分で自分を縛らないで。子どもがいるからって何?これからの人生は二人で一緒に生きていくものなんだから。それに彼が気にしてないのに、あんたが気にする理由ある?あんたって本当、気にしすぎなんだよ。いつも他人が損するんじゃないかって思ってる。でもさ、本人はその損を幸せって思ってるかもしれないの
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