「これってさ、お宅のばばあは罰が当たったってことじゃないのかい。病気になったんだろ?どうせ助からない病気だ、癌だったんだろう?治療を受けたってすぐに死ぬんだから、いっそのことそのままくたばればいいさ。死んだら、お宅らの息子夫婦に謝罪ができるってもんだ」佐々木母と娘の口は本当に毒を吐くのがうまい。それを聞いて内海じいさんも手を出しそうになっている。佐々木父と俊介が前に出て壁を作っているので、内海じいさんは手を出そうにも出せなかった。内海じいさんは人差し指をわなわなと佐々木母に突きさして、怒鳴った。「てめえに関係あるか、お前は何様のつもりだ?内海家の事情に首を突っ込んできやがって、お前ら佐々木家とは一ミリも関係ねぇだろうが。他所に嫁に行った娘だぞ。あれはあの二人のほうが恥も知らずに私らの財産を横取りしようとしてんだ。お前らの財産を娘に分けようと思ってるか?もちろん息子に残すに決まってる。よくもまぁ私らのことが言えるよな」英子は声を高くして言った。「私が嫁にいった旦那は能力が高いんだよ。うちには家も車も貯金だってあるんだ。実家の財産を弟にあげたって大したことないわ。私が弟に譲ったんだよ、この意味がわかるか?唯花さんたち姉妹はご両親の財産をあんたらに譲るだなんてひとことでも言ったんか?あんたらはただ、あの二人に両親がいないのをいいことに、いじめてるだけだね。彼女たちを内海家の一員だとよく言えたもんさね。あんたらみたいな家族がいるなんて、彼女たちの運は本当に悪かったんだ。みんなの前で老後の世話も墓の管理も何もしてくれなくていいだなんて宣言したくせにさ、ちょっと何かあったら、唯花さんに頼りに来るなんてね。彼女がいい生活送ってるのを見てすぐに厚かましくお金をせびるとか、有り得ないだろ。唯花さん、私の話をしっかり聞くんだよ。お金に余裕があったとしても、あいつらに一円も渡したら駄目だ。あなたとお姉さんが幸せに暮らしていけば、あいつらをギャフンと言わせてやれるわ。あいつらはご両親が一生懸命働いて作ってくれた財産と賠償金を奪おうとしてるんだから、神様の罰が下るのを待つんだよ!お天道様はしっかりと見てるに決まってる。この死にぞこないのクソじじいめ、言っとくけどね、悪事を働けば必ずその報いを受けることになるんだよ。ただ今は、期が熟してないだけさ。報いを受けなき
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