玲凰は家族の味方だ。それで問題は全て理仁に押し付けてしまって、自分の従妹のせいにはしないのだった。理仁はこのまま電波に乗って玲凰の首でも絞めに行ってやりたいと思った。「神崎、もう一度言うが俺は問題ない、健康そのものだからな!心配してくれてどうもありがとうよ!」そう言い終わると、彼は通話を終わらせた。すると電話を切ったそばから、またすぐに電話がかかってきた。理仁はまた玲凰からの電話かと思い、着信も見ずに怒って言った。「神崎、言っただろう。俺は何も問題などないと!」「……結城社長、僕です。善です」それを聞いた瞬間、理仁の表情が和らいだ。「桐生さんでしたか」「ええ、僕ですよ。奥さんのお姉さんは大丈夫ですか?」「もう危険な状態からは抜け出しましたよ。桐生さん、心配していただきありがとうございます」善は言った。「彼女が無事で何よりです。結城社長、さっきご自分が問題ないと言っていました?僕はある名医と知り合いですから、もし必要であれば、次回彼を見かけたときには結城社長にご紹介しますよ。名医にちょっと診ていただいたらどうでしょう」理仁「……」彼は深呼吸をし、さらにまた深く息を吸って、善に怒りをぶちまけないようになんとか堪えていた。「桐生さん、俺は問題ありません。あれはふざけた芸能記者に勝手に捏造された記事です。俺と妻はとても仲良くしていますよ。結婚して結構経ちますがどうして子供がいないのかというと、それは今はまだ妻を誰かに取られたくないからです。それが自分の子供であっても、嫌なんです」善は笑った。「わかっています。結城社長が何も問題なくて良かったです。その名医とうちは深いつながりがあるんですよ。今後、社長が必要な時は僕に一声かけてくださいね。絶対に仲介役になって、その先生をご紹介しますので」「どうもありがとうございます」善はこの時、理仁が歯ぎしりをしながら、なんとか怒りを抑えこみ善に語気を荒げないようにしているのを察し、おとなしく電話を切った。玲凰と善が理仁を気にかけて電話をかけてきた以外に、彼が普段から付き合いの深い社長たちも次々と電話をかけてきて理仁の体を心配していた。それぞれ良い医者を知っているから、理仁に紹介すると言ってきたのだ。医者を毛嫌いせずに、診てもらったほうがいいと言うのだ。それに、人によって
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