「手助けなどしないぞ。自分の力で義姉さんを追いかけてみせろよ。彼女もお前のことを好きになったら俺と唯花さんも応援するけど、そうじゃなかったらいつまでも彼女に付き纏うのはやめるんだぞ。どのみち、お前の母さんは賛成してないんだからな」理仁は止めることもなければ、隼翔を手助けするつもりもなかった。「隼翔、俺とお前は親友だし、俺だって隼翔が一生を任せられる男だってことは知っているよ。だけど、お前の母さんは義姉さんのことを気に入らないようだし、お前と一緒になることも反対しているんだ。義姉さんは一度結婚でひどい目に遭っているだろう、だから彼女が再婚するなら、夫になる側の家族から嫌がらせや、いじめに遭うようなことだけはあってほしくないんだよ」それを聞いて隼翔は焦って言った。「理仁、俺がどんな野郎なのか、お前はよくわかってるだろう?俺が人生で母さんの指示に従ったことなんてあったか?いつだって俺自身で決めて行動してきた。俺だって母さんが唯月さんに偏見を持っていることは知っている。それは母さんが彼女のことをまだよく理解していないからだ。付き合う時間が長くなれば、母さんだって受け入れてくれるはずだ。たとえ唯月さんのことを受け入れてくれなかったとしても、俺たちの関係に影響することはないんだ。俺は両親とは一緒に住まないから、唯月さんが俺の両親からあれこれ言われることもないだろう」理仁は隼翔のほうに首を傾げて言った。「隼翔、お前はまだ独身だからいろいろと軽く考えてるんだろうけど、義姉さんを追いかけ始めたら、避けられない問題もあるって気づくと思う。それは絶対に目を背けられない問題なんだよ。義姉さんがお前と恋人関係になってから、一生お前の両親と顔を合わせないなんてことは有り得ないだろう?二人はお前の実の父親と母親だぞ。やっぱりもう少し待ってからにしたらどうだ?義姉さんの事業が成功したら、お前の母さんが認めてくれるかもしれんな。それに、義姉さんには今再婚する気持ちは一切ないんだ。今は一心に自分の店に集中している。お前に対しても一切の感情を持ち合わせていないだろう。そんなお前が今彼女に告白したところで、躊躇なく断られるに決まっている。彼女だって自分の立場を考えると、お前の傍に立てるような十分な自信はないはずだ。彼女の気持ちに変化が起きるまで少し待っていたらどうだ。今彼女
Read more