Semua Bab 交際0日婚のツンデレ御曹司に溺愛されています: Bab 1461 - Bab 1470

1932 Bab

第1461話

今、罪を犯した母親たち勢力のほとんどが捕まってしまい、残りの小物たちも捕まるのは時間の問題で、彼らが何かする力などない。この現在の結果は、咲が唯花と結城家と知り合えたことで得られたものだ。そして咲の計画の中に結城辰巳という存在は含まれていなかったため、彼の出現にうまく対処することができなかった。彼女は辰巳に迷惑をかけることもしたくなかったし、彼にハマってしまう前に関係を断ち切ってしまって、互いに距離を取ったほうがいい。彼は結城家の二番目の御曹司である。そんな人間ならもっと優秀で、健康上問題のない女性と結婚するべきだ。目の見えない女など、相応しいはずがない。浩司は探るように咲を暫く見つめてから、穏やかな声で言った。「咲、何か心配事でもあるのか?」「別に」咲はひとことで否定した。浩司は笑って言った。「俺たちは知り合ってから十数年経つ。俺は咲に命を救ってもらった身だからな、お前のことを一番よくわかってるつもりだ。何か心配事があるなら、この兄さんに教えろよ。俺のことを本当の兄のように見てくれてるって言ってただろ。言ってくれないと、兄さんでもわからないよ。きっとお前の力になるからさ。もし、解決してあげられなくても、一緒にどうするか考えることができるだろ」咲は少し黙ってから、やはり否定する言葉を出した。「何でもないの。唯花さんには大きな借りができちゃったなって思って。今回このような結果になったのも、彼らのおかげだもの」「全てが彼らのおかげとも言えないだろう。あの夫婦が天の怒りを買ったから、俺らよりもすごい人を神様が寄越して、片付けてくれたんだ。咲、なんだか嬉しそうじゃないけど、この結果に不満なのか?そんなに心理的負担に感じる必要はないさ。お前と結城家の若奥様とが出会ったのは偶然だったんだ。彼女は善良な人だから、弱い者の味方をしただけで、俺らも別に彼女を利用したりなんかしてないんだ。彼女と知り合ったのだって、別にお前が計算してのことじゃないだろ」咲がそんなことをするはずがない。咲と唯花の出会いにしろ、結城家と知り合いになったのも、単純に偶然なのだから。「でも、私がいなければ、唯花さんだってお母さんから恨みを買うことはなかった。それに、彼女のお姉さんがあんな怪我をすることもなかったわ。唯月さんが無事で良かった。もし何か
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第1462話

咲は不幸な身の上だ。もし、結城家と婚姻関係が結べれば、彼らが後ろ盾となり兄貴分である浩司は少しずつ柴尾グループから離れることができる。彼女に代わって発展させ長年守ってきた会社を咲の手に戻してあげられるのだ。それでも彼は咲のことを心配するだろう。結城辰巳の存在があれば、浩司はかなり安心できる。辰巳は絶対に柴尾家の財産など狙うことはないからだ。咲はまだ目が見えないから、近づいてきた人間によこしまな考えがあれば、もたらされるのは大きな損失だ。「私と結城さんでは似合わない。私は目が見えないし、彼に相応しくないのよ。彼にはもっと素敵な女性が合うわ」咲の声は小さかった。浩司はコップを置くと、親し気で自然に彼女の額を軽く突っついた。「バカなやつだな。そんな自信のないセリフなんて吐いてさ。また自分の殻に閉じこもる気か?目が見えないだけで、誰かに劣ってるというのか?兄さんの中では、お前は世界中で一番素敵な女の子だよ。咲、自信を持て、もし本気で彼のことを好きなら、勇気を出して向き合ってみろよ。結城家の家風は素晴らしいし、男性はみんな一途だ。結婚したら、一生死ぬまで添い遂げてくれる。現代みたいに欲にまみれた社会の中で、このような男性はとても珍しいんだぞ。みんなはお願いしてでも結城家に入りたいと思ってるのに、こんな良い出会いを無駄にするべきじゃないぞ」「別に好きじゃないわ」咲はやはり自分の辰巳に対する好感を否定した。そう言い終わると、ふと彼女は花屋の入り口のほうへ視線を向けた。よく知った足音が聞こえてきたのだ。浩司が咲の額を突っついている時、辰巳はちょうど店の前に到着したばかりで、その一部始終を目撃してしまったのだ。彼は車を止めて降りてくると、大股で店に入ってきた。咲と浩司は話を止めて、辰巳のほうを見た。咲はこの時の辰巳の表情を確認することはできないが、浩司はしかとその目で見たのだ。辰巳は暗く険しい表情をし、今にも浩司を殺しにかかりそうなほどの恐ろしい目つきだった。完全に典型的な嫉妬の目だ。「結城さん」辰巳の足音と、彼が近づくほどに濃くなる彼の香りから、咲は辰巳であることを確信して声をかけた。この時、浩司はようやく今店に入ってきた男こそ、彼らがさっきまで話していた対象、結城家の二番目の御曹司、結城辰巳で
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第1463話

咲は落ち着いた様子で答えた。「結城さん、私たちだって別にどんな関係でもないでしょう?私が誰と付き合おうが、誰と親し気にしようが、それは私の自由です。結城さんは私のことをたくさん助けてくれましたけど、私の交友関係にまで口を挟めるほどの仲でしょうか?結城さんのことは、大切なお客様だと思っていますけど」「なんだって?ただの客?」辰巳は両手で彼女の肩をガシッと掴んだ。「お前は俺を避けていないと言い切れるか?俺がお前を妻として見てるって本当の事情を話してから、避けるようになって、電話にも出ないじゃないか。それにさっきは他の男と仲良さげに話していただろう。わざとか?」この時の咲は相変わらず平然とした様子で、辰巳の手を振り払うと、レジの奥まで戻った。二人の間にレジ台を挟むことで彼女は安心できた。淡々と動じていないような顔をしているものの、実際、彼女はこの時非常に焦っていた。彼女自身もどうしてこんなに心が乱れているのかわからなかった。なんだか、辰巳に対して言い訳のできないようなことをしてしまったような感覚に襲われた。しかし、二人は別に恋人関係でもないのだし、彼女がやったことは不貞行為でもあるまい。咲は辰巳から怒りを感じ取っていた。「結城さん、さっきも言いましたけど、私が誰と付き合おうが、誰と親しくしようが、それは私の自由なんです。確かにあなたは、結城おばあ様が私を気に入ってくださり、お嫁さんの候補として選んだと教えてくれました。そしてあなたが私のことを婚約者として見ているのは、それはあなた自身の問題です。そこに私の気持ちなんて含まれていません。私はあなたのことを普通の友達程度にしか思っていません。結城さんが何度も私を助けてくれたことにはとても感謝しています。だけど、食事をご馳走したし、それでご恩は返したはずです。別にあなたのことを避けているわけじゃありません。ただ新しい携帯と番号に変えたんです。もし本気で避けるつもりなら、ここにいるわけないじゃないですか。さっさと店を閉めてどこかに行きますよ」辰巳は彼女を睨み続けていた。咲は目が見えないから、彼がこれでもかと睨みつけても意味はないし、何も影響しない。睨まれていること自体もわからない。「昨日の夜は俺と一緒にパーティーに参加したろ」「それはあなたが餌で私を釣ったようなも
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第1464話

咲が辰巳の唇にひどく噛みつき、流血するまでキスは続いた。そして、彼はようやく彼女を解放した。次の瞬間、辰巳の頬に激痛が走った。咲が解放された瞬間に手を振り下ろし、見事辰巳の頬に命中したのだ。咲は感覚だけを頼りに彼を引っぱたいた。彼にビンタを食らわせた後、咲は机の上にある物なら何でも掴んで彼に向って投げつけた。辰巳はそこまで痛くないから、彼女のやりたいようにさせていた。そして白杖を手に取り、辰巳に向って振り回し始めた時、辰巳はサッと後ろに後退して、それを躱した。「咲……」「出て行け!」今度は咲のほうが頭に血がのぼっていた。彼女は怒りに顔を真っ赤にさせ、瞳にはうっすらと涙が滲んでいた。辰巳は紳士的な男性で、傷つけるような真似はしないと思っていたのに。それがまさか……強引にキスしてきた!目が見えないことをいいことに、こんなことをするのか。怒りが抑えられない!「咲、俺……」この時、辰巳は自分が衝動に駆られて過ちを犯したことに気づいた。彼は言い訳をしようと思ったが、弁明する余地もない。彼女にしてしまったことは、本当に罪深いことだから。「出て行きなさい!あんたみたいなやつは、さっさと出て行け!」彼の声が聞こえたほうに、彼がいる方向を定め、咲は杖を投げつけた。辰巳は反射神経が良く、その杖を素早く掴んだ。「わ、わかった。出て行くから、もう物を投げるのはやめるんだ。君が怪我をしてしまう。今すぐに出て行くから」彼女が相当怒っていて、もう発狂してしまいそうな様子を見て、辰巳は杖を掴んだまま店を出ていった。咲は彼の足音が遠ざかっていき、車が去っていく音を聞いてから、ようやく腰を下ろした。そして力を込めて唇を擦った。「クソ野郎!」咲はひとこと罵った。そして次に溢れ出る涙を拭いた。泣くな!さっきは彼の口に血が出るほどきつく噛みついてやった。仕返しはしてやった。もう今後二度と、あの男に構ったりしない。向こうが自分を妻として見ていようがそんなことは関係ない。こちらは彼を夫として見たことなど一度もないのだ。詰問を受けるような関係か?どうしてこんなにひどい事ができる?キスさえすれば、自分のものになるとでも思ってるのか?犬に噛まれたとでも思うことにしよう
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第1465話

唯花はこの時本屋にいて、足音が聞こえてくるとそちらに目を向けた。そこに辰巳がいたのでとても意外だった。立ち上がってレジの奥から出てきながら尋ねた。「辰巳君、一体どうしたの?口も顔も腫らして、誰かと喧嘩でもしたの?誰?負けちゃったの?勝てないなら、私が代わりに出て行くわよ」唯花がそう一気に尋ねると、辰巳は顔を真っ赤にさせた。彼自身が勝てない喧嘩に、唯花に行ってもらうのか?辰巳の方が唯花よりも腕が立つのに。「唯花さん、今日は絶対にどうにかしてほしいことがあるんです」「もちろん手助けするわ。親戚である辰巳君をこんなふうにされて、理仁が黙ってたって、私は黙っちゃいないわよ。どうしたの、誰にこんなふうにされたの?私が代わりに懲らしめてやるわよ」唯花はそう言いながら椅子を引っ張って来て、辰巳の後ろに置いた後、「座って、ゆっくり話して。お茶でも飲む?」と言った。「ここのところ喧嘩なんてしてなかったから、身体がなまって仕方なかったのよ」唯花は辰巳にお茶を入れにいった。辰巳は唯花の後ろ姿を見つめ、心配そうにそう言っているような言葉の中には、なんだかわくわくした感情がある気がした。「唯花さん、俺、別に誰かと喧嘩なんてしてないですよ」辰巳は説明した。辰巳が誰かとの喧嘩に負けて、応援が必要ならば、兄弟や従兄弟たちに頼むだろう。唯花は確かに強いほうだが、彼らにとっては格好だけで、あまり役に立たないのだ。唯花は温かいお茶を持って来て、辰巳の前まで来ると、それを彼に渡した。自分も椅子を引っ張って来て、彼の前に座り、綺麗な瞳で辰巳を見つめ心配した様子で尋ねた。「だったら、教えてちょうだい。一体どうしたっていうの?安心して、絶対どうにかしてあげるから。今回だけに限らず、今後何か納得のいかない目に遭ったら私がスッキリ解決するからね。私には理仁がついてるんだから、何も心配しなくていいのよ」唯花は姉御肌を見せてきた。辰巳が何か損でもするようなら、代わりに相手を懲らしめてやるといった感じだ。一番年下の蓮が一番賢かった。初めて唯花に会った瞬間に、彼女側にしっかりとついてしまったのだ。蓮は、唯花のことなら理仁が何でも聞くと思い、さっさと唯花を味方につけたのだ。いじめられたらすぐに唯花に訴えに行けばいい。辰巳の顔はさらに赤くなったよう
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第1466話

辰巳と咲が知り合ってからまだそんなに時間が経っていないのに、こんなに早くキスをするような仲まで進展していて、理仁よりも恋愛についてわかっているじゃないかと唯花は思った。「顔も腫れてるし、口は切れてから腫れたみたいね。咲さんが許可する前にキスしちゃったの?それでビンタされたとか?」唯花は人の恋愛物語が知りたくてたまらない様子だ。それに彼女もいろいろ経験してきたから、わからないほど馬鹿ではない。辰巳の様子を見て、彼女はすぐにどういうことなのか悟ったのだ。辰巳はきっと強引にキスをしたのだろう。辰巳はいまだ真っ赤な顔をこわばらせて、何も言わなかった。つまりそういうことだ。唯花は立ち上がってその場を離れた。「ま、待ってくださいよ、助けてくれるって約束したじゃないですか」辰巳は唯花が助けてくれないのだと思い、焦ってそう声を出した。唯花は彼のほうへ振り返ることなくそのまま返事をした。「ちょっとお茶を飲みたいのよ、落ち着かなくちゃ、驚いちゃったの」辰巳「……」自分にも温かいお茶を入れて、飲みながらまた戻ってくると、辰巳の前に腰を下ろした。そして、またお茶を飲み、辰巳を見つめた。結城家の家風は言うまでもない。誰もが教養のある人間だ。唯花は結城家のことをそう評価していた。辰巳は理仁のように冷たく傲慢な性格ではない。彼は穏やかとは言えないが、理仁と比べるとかなり優しいほうなのだ。それがまさかそんな辰巳でも、そんな強硬な手段に出るとは。「唯花さん……」「辰巳君、あなた、まさかそんなスケベだったとはね」辰巳は耳まで顔を真っ赤にさせた。「唯花さん、俺はその、あれは頭に血がのぼって衝動的にやっちゃったんです。あの子が電話に出てくれないし、会おうともしない。しかも、他の男と親し気にしてたんですよ。この目であの野郎が彼女の額にツンってやるのを見たんですからね」辰巳は自分が咲に失礼なことをしたのは間違いだったとわかっていた。彼はあの時、カッとなってついやってしまったのだ。ヤキモチを焼いたのだ。あの知らない男への嫉妬だ。相手は辰巳ほどイケメンではなかったが、オーラは負けていなかった。所謂成功した男という感じだった。「あなたの彼女に対する態度で、電話に出てくれるほうがおかしいわよ。咲さんと他の男性がとっ
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第1467話

唯花はあきれた様子だった。辰巳は恐る恐る尋ねた。「もしかして、ばあちゃんが決めた嫁候補だっていう本当の事は言わずにずっと隠しておいたほうがよかったですか?」唯花が何か言う前に辰巳が続けた。「理仁兄さんみたいに、ずっと隠し続けてうっかりバレてしまったら、もっと怒るんじゃないかと思って。だから、嘘はつかずに正直に言ってしまおうと思ったんですよ」理仁を反面教師として、辰巳はできるだけ咲を騙さないようにしたかったのだ。まさか、本当の事を言ったのかまずかったのだろうか。唯花「……そうじゃなくて、そんな伝え方しちゃったら、あなたが本気で彼女のことを好きだからじゃなく、ただおばあちゃんの任務のためにやってたって思うでしょ。立場を換えて考えてみて、もしあなたが咲さんだったら、こんなこと知って嬉しい?ただあなたが別に彼女を好きなわけじゃないのに、任務を完成させようとしてるって、それだけじゃなく、あなたには自分が相応しくないって感じたんだと思う。咲さんは確かに柴尾家のご令嬢ではあるけど、家では透明人間と同じような扱いを受けてきたでしょう。お嫁さんを探している夫人たちの間では、彼女は自然とその候補から除外されてきたのよ。咲さんはまだ目が見えないし、きっと自分に自信がないんだわ。あなた達も知り合ってからそこまで仲が深くなっていないし、彼女はあなたのことが見えない。好感を持っていたとしても、それには限度があるわよ。辰巳君が咲さんに本当のことを伝えて、彼女のほうが距離を置くようになるのは、当然のことだわ」辰巳は苦しそうな顔を浮かべて言った。「でも、事実は正にこれなんです。俺は確かにばあちゃんから言われて、やむを得ずに彼女に接近しましたから。ばあちゃんが咲さんを選んできた。ばあちゃんの考えがあるんでしょうけど、俺は未だにそれが掴めていません。ただ、逃げられないからやるだけって感じで。俺には好きな子はいないし、ばあちゃんが結婚しろと言った相手だから、結婚するまでです」それを聞いて唯花は彼を睨みつけた。「あなたがそんな態度のくせに、よく咲さんにそんなことできたわね?」「彼女が俺とは一切関係なんてないって言うから、俺はああやって、関係があるってことを示しただけですよ」唯花にひどく睨みつけられる中、辰巳のさっきまでの意気盛んだった様子がだんだんとしぼんでい
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第1468話

唯花は言った。「だったら話が早いわ。今すぐ彼女の花屋に行って、存分にその図々しさを発揮して、きちんと謝ってらっしゃいよ。もう二度と、おばあちゃんが花嫁候補に選んだだなんて口にしちゃだめよ。このまま咲さんにアプローチすればいいの。そしてあなたの真心を彼女にぶつけるのよ。一緒に明凛の婚約パーティーに来てくれたんだし、つまりあなたのことを気になっている証拠よ。辰巳君の誠心誠意が伝わって、ただ任務のためじゃないのだとわかれば、あなたのことを受け入れてくれるわ」辰巳は少し考えてから頷いた。「わかりました」「咲さんは目が見えないんだから、とても敏感なところがある。絶対に優しく彼女を気遣ってあげるのよ。目が見えないことを面倒だとか嫌だとか感じないようにね」「そんなこと今まで一度だって思ってません」唯花は「そうね」とひとこと返した。辰巳は咲の目が見えないことをどうとも思っていない。彼はただ、おばあさんの指示に従っていただけで、本気で向き合ってこなかったからだ。「今から咲さんに謝りに行ってきます。彼女が俺に会ってくれないなら、許してくれるまでずっと店にい続けます」辰巳はそう言うと立ち上がって店を出て行こうとした。唯花は尋ねた。「氷でちょっと顔を冷やしていく?」辰巳は叩かれた頬を触り言った。「どれくらい氷を当てておかないといけないかわからないのでいいです。このままでいいでしょう。咲さんもこの顔の様子が見えないから、可哀想に思わないだろうし」彼はコップを置いた。「唯花さん、ありがとうございました。今からブルームインスプリングに行ってみます。兄さんには会社を休むと伝えてもらえませんか?自分から言ったら叱られそうなんで」それに関しては唯花も喜んで引き受けた。唯花と理仁が距離を縮めている時、理仁も仕事を悟や辰巳に任せていたからだ。今その借りを返すべきだ。「今後は、女性を大切にするようにね!」唯花はひとこと付け足した。辰巳は何度もそれに頷いた。一度過ちを犯したのだ。もう二度とあのようなことはしないと彼は心に誓った。「じゃあ、行きます」「いってらっしゃい。お客さんも増える頃だし、私も忙しくなるわ」唯花は急かすように辰巳を追い立てた。そしてすぐ辰巳は車で去っていった。すると唯花は理仁に電話をかけて、笑って言った。
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第1469話

理仁はひとこと「うん」と返事してからまた言った。「昼はデリバリーは頼まないで。俺が買って持って行くから一緒に食べよう」唯花は今一人で本屋にいる。理仁は愛妻に適当なものを食べさせたくないので、早いうちにスカイロイヤルに注文していたのだ。ボディーガードに取りに行かせ、彼は昼休憩になったらそれを持って本屋で妻と食べるつもりだ。「わかったわ、注文しないから。じゃ、仕事に戻って、私ももう少ししたらお客さんが増え出す時間だから忙しくなるわ」唯花はそう言うと電話を切った。理仁は携帯を見つめて文句を漏らした。「また後で、とも言わせずに切ってしまうとは」唯花は本屋の仕事を始め、理仁は手元の仕事を終わらせると休憩に入った。ボディーガードがホテルに料理を受け取りに行って戻ってきた時、ちょうど下で理仁の姿を見て、慌てて近づいていった。数分後、理仁の車は会社を出発した。彼は十分前に休憩に入り、道はまだ込み始めてなく、すぐに本屋に到着した。彼が本屋に着いた時、唯花の店にはまだお客がいて買い物をしていた。ある常連客が店に唯花一人しかいないのを見て、尋ねた。「最近牧野さんを見かけないですね。なにかあったんですか?」唯花と明凛は付近の店の店長たちと比べると、比較的若く、お客にとっては話しかけやすいらしい。それに二人はかなりの美人だし、お客さんたちへの態度も良いので、彼女たちに会いによく本屋へやって来る客もいるのだった。「牧野なら、ある大事なことがあるので、時間がないんです。たぶん、二、三か月くらいは、ずっと私一人で店番することになるでしょうね」唯花は会計をしながら、そう返事をした。「二、三か月ってそんなに長い時間なんですか。夏になる頃まで牧野さんは戻ってこないんです?ここ数日、本屋は閉めていましたよね」唯花は笑って言った。「そうですね、ちょっと最近いろいろあって」今は四月だ。明凛が結婚して、悟と二か月のハネムーンを過ごし、戻ってきた頃には真夏になっている。すると、理仁が料理の入った袋を提げて店にやって来た。常連客はこの鬼上司並みに恐ろしい、険しい顔つきの男は唯花の夫だと知っているが、毎回彼に会う時、やはり恐怖心は拭えないままで、これ以上は唯花とおしゃべりする勇気はなかった。唯花が商品を袋につめたら、客はそれを受け取ってさっさと出
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第1470話

唯花はテーブルを綺麗に拭いた。理仁が買って来てくれた料理を見て、唯花は心が満たされた。いつだって、彼は彼女が一番好きな物を買って来てくれるのだ。「辰巳が君に何を話に来たんだ?どんなトラブルを起こした?」理仁は愛妻におかずを箸で分けてあげながら、興味津々に尋ねた。「咲さんのこと誤解しちゃって、ちょっと行き過ぎたことしちゃったのよ。私に代わりに謝りに行ってもらいたかったみたいだけど、自分でやったことなんだから、彼がその責任を負うべきだって突っぱねたの」唯花は詳しいことは伝えずにいた。辰巳と咲の間のことを彼が信用して話してくれたのだから、誰かに言いふらしてはいけないと思ったのだ。理仁にも言うつもりはなかった。将来、親戚になった時に、咲が理仁に会って気まずい思いをしないようにするためだ。彼女ははっきりとは伝えなかったが、理仁も男だし、自分も唯花に無理やりキスをしたことがあるので、なんとなくどういうことなのかわかったようだった。彼は空気を読んで、それ以上は聞かなかった。理仁夫妻が昼食を取っている頃、隼翔は昼休憩を利用して病院に行っていた。しかし、唯月の病室の前で長い時間突っ立っていて、なかなか入ろうとしなかった。結城家のボディーガードが彼に尋ねた。「東様、中に入られますか?」隼翔は急いで言った。「いや、ちょっと様子を見に来ただけだ。内海さんはよくなっただろうか?」ボディガードは答えた。「内海様の怪我はかなり回復されています。今はベッドから降りて歩けるようになっています。退院されるのを心待ちにされていますよ。今はお子様と一緒にお食事中です」唯月と陽は、一緒に病院で出される栄養のある食事を食べている。そして詩乃もよく彼女の様子を見に来ていた。そして佐々木母も来ていたが、やはり毎回病室の前に来るだけで中に入れてもらえなかった。そして今日は佐々木家はまだ現れていない。「そうか、それはよかった、本当に。しっかりここを守っていてくれ。知らない者は中に入れないように」隼翔はボディガードにそう託すと、背中を向けて去っていった。ボディガードは隼翔のこの行動が理解できなかった。せっかく来たのに中には入らないのだ。しかも、唯月に来たことすら伝えようとしない。そして曲がり角で、母親に遭遇した。「隼翔」美乃里が先に彼に
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