今、罪を犯した母親たち勢力のほとんどが捕まってしまい、残りの小物たちも捕まるのは時間の問題で、彼らが何かする力などない。この現在の結果は、咲が唯花と結城家と知り合えたことで得られたものだ。そして咲の計画の中に結城辰巳という存在は含まれていなかったため、彼の出現にうまく対処することができなかった。彼女は辰巳に迷惑をかけることもしたくなかったし、彼にハマってしまう前に関係を断ち切ってしまって、互いに距離を取ったほうがいい。彼は結城家の二番目の御曹司である。そんな人間ならもっと優秀で、健康上問題のない女性と結婚するべきだ。目の見えない女など、相応しいはずがない。浩司は探るように咲を暫く見つめてから、穏やかな声で言った。「咲、何か心配事でもあるのか?」「別に」咲はひとことで否定した。浩司は笑って言った。「俺たちは知り合ってから十数年経つ。俺は咲に命を救ってもらった身だからな、お前のことを一番よくわかってるつもりだ。何か心配事があるなら、この兄さんに教えろよ。俺のことを本当の兄のように見てくれてるって言ってただろ。言ってくれないと、兄さんでもわからないよ。きっとお前の力になるからさ。もし、解決してあげられなくても、一緒にどうするか考えることができるだろ」咲は少し黙ってから、やはり否定する言葉を出した。「何でもないの。唯花さんには大きな借りができちゃったなって思って。今回このような結果になったのも、彼らのおかげだもの」「全てが彼らのおかげとも言えないだろう。あの夫婦が天の怒りを買ったから、俺らよりもすごい人を神様が寄越して、片付けてくれたんだ。咲、なんだか嬉しそうじゃないけど、この結果に不満なのか?そんなに心理的負担に感じる必要はないさ。お前と結城家の若奥様とが出会ったのは偶然だったんだ。彼女は善良な人だから、弱い者の味方をしただけで、俺らも別に彼女を利用したりなんかしてないんだ。彼女と知り合ったのだって、別にお前が計算してのことじゃないだろ」咲がそんなことをするはずがない。咲と唯花の出会いにしろ、結城家と知り合いになったのも、単純に偶然なのだから。「でも、私がいなければ、唯花さんだってお母さんから恨みを買うことはなかった。それに、彼女のお姉さんがあんな怪我をすることもなかったわ。唯月さんが無事で良かった。もし何か
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