明凛は答えた。「私が撮ったんじゃないの。別の人が写真に写ってる女のSNSでこれを見つけて、それでそれをスクショして悟に送ってきたの。悟がこれを見てすっごく驚いたらしくて、私に見せるつもりはなかったんだけど。でも、私見ちゃって、それで急いであなたに送ったんだよ。その男の人結城さんかどうか見てもらおうと思って。私が見た感じは体格も後ろ姿もすっごく彼に似てるなって思ったわ」唯花は、夕菜のSNSを見る人の中に、理仁を知っている人がいるのだろうかと思った。しかし、辻家も名家の一つだから、そうであってもおかしくはないとも思った。唯花は言った。「ただ体格と後ろ姿からは確かに理仁に似てるわ。それに横顔も似ているし、だけどこれが彼かどうかは私もわからないわね。それに、彼は浮気するような人ではないし。写っている女にはちょっと見覚えがあるわ、辻グループ社長の一人娘、辻夕菜よ」それを聞いて、明凛はすぐに言った。「唯花、この人、もしかしたら本当に結城さんかも。悟から、結城グループと辻グループは提携関係にあって、そのプロジェクトでは両社にかなりの利益が出るって聞いたもの。最初、結城さんはそのプロジェクトを重視していて、辻社長と提携を結ぶことにして、部下に引き継いだでしょ?それにあなたも、確かライバルが二人出てきたって言ってたよね。そのうち一人は辻グループのご令嬢、辻夕菜でしょ?」実際明凛は理仁が浮気しているなど信じたくはなかった。そして彼女は唯花に言った。「唯花、もしかしたら、結城さんはビジネスの都合で彼女と接触したのかもしれないわ。まずははっきり確かめてみて」唯花は返事をしなかった。この時、明凛は突然後悔し始めた。彼女は写真を唯花に送ってしまったことを後悔し始めたのだ。悟は明凛にすらもこの件は秘密にするつもりでいた。彼女が知って心配し、変なほうに考えすぎると良くないからだ。しかし、明凛はもし理仁が唯花を裏切っていることを知って唯花に伝えずにいたら、なんだか自分が理仁の肩を持っているような気になるので、黙っていることはできなかった。明凛がどんな立場になったとしても、唯花の親友であることは永遠に変わらない。唯花は彼女にとって非常に重要な存在なのだ。暫くの間黙っていてから、唯花が口を開いた。「星城に帰ったら理仁に直接聞くわ。私はこ
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