すぐに、蒼真が善に尋ねた。「それは一体どういうことだ?」神崎姫華は弟の彼女だ。彼らカップルはよく一緒にいる。それなのに、九条弦の親が贈り物を持って神崎家に結婚の挨拶に来たというのか?「善、おじい様とおばあ様、それから父さんと母さんに言って、俺たち一家も大量の贈り物を準備して神崎家に結婚の申し込みに行こうか?」蒼真は、桐生家も九条家には劣らないと思っている。それに弟の善だって、九条家の跡取りと張り合えるはずだ。善は姫華との件で家族に助けを求めたことは一度もない。両親、兄、その嫁もみんな善の恋愛には関心を寄せている。善は今好きな女性がいて、必ずその人と両想いになり、結婚して大切にすると言って家族を安心させていた。善がそう言うものだから、家族は余計な干渉をせず、ただ黙って彼の報告を待っているのだ。母親の愛美の性格からいうと、彼女は今すぐにでも星城まで羽根を伸ばして、息子に代わって神崎家に結婚の申し込みをしたくてたまらない。しかし、息子はまだその時じゃないと言って、余計なことはしないように注意するのだ。親としていくら焦っても、ただ待つしかなかった。彼自身の結婚なのだから、もちろん善の意向が一番大事だ。「今はその危険はなくなったんだけど、神崎家に結婚を申し込むのを早めてもいいのかなって思ってるんだ。結城社長と奥さんの結婚式には、兄さんも遥さんも出席するんだよね?」善はそう尋ねた。蒼真は「ああ」と返事し、続けて言った。「それはもちろんだよ。俺と遥の結婚式には結城社長も出席してくれたんだ。今度はこちらが出席する番だ。俺も遥も一緒に行くよ」今、遥と唯花は友人関係だ。蒼真と遥の結婚式の日は、理仁はちょうど唯花とトラブルを抱えている時期だった。それに、唯花に対して自分の正体を明かす前で、そのことで理仁は蒼真に助言を求めたこともあった。「結城社長の結婚式が終わってから、神崎家に申し込みに行くか?」善は言った。「うん」「後で母さんと遥にも伝えておこう。二人に贈り物を考えてもらって、それを持って神崎家に行くぞ。善、もう行って問題ないんだよな?」「それははっきりとは言えないんだけど、でももうこれ以上先延ばしにはできないよ」蒼真は少し黙ってから言った。「兄さんから見ると、お前と神崎さんの関係は安定しているし、二人は本
Read more