華恋は、このお茶に本当にそんな効果があり、飲めば本当にすぐ眠れるのかどうか試してみるつもりだ。今の彼女には、とにかく睡眠が必要だ。病院に戻り、医師のところで検査を受けた。問題がないことを確認してから、華恋は病室へ戻った。隣の部屋は、相変わらずドアが閉まったままだ。華恋の心臓がぎゅっと締めつけられた。――いったいどういうことなの。ちょうどそのとき、看護師が通りかかった。華恋は急いで呼び止めた。「すみません、ちょっと聞きたいんですが、隣の病室の患者さんは退院したんですか?」看護師は病室の方をちらりと見た。時也はこの病院でもっとも重要な患者の一人だったので、彼女はすぐに思い出した。「賀茂さんのことですか?賀茂さんは退院手続きはしていません。でも、ここ数日は病院にいません」「え?何をしに行ったんですか?まだ怪我は治っていないはずですよね?」看護師は首を振った。「それは私にも分かりません。先生が少し言っていただけで、賀茂さんは数日外に出るそうです。それ以上は分かりません。もしよければ、先生に聞いてきましょうか?」華恋は慌てて言った。「いえいえ、大丈夫です。ちょっと聞いてみただけなので」看護師は彼女を見つめた。看護師の顔には明らかに「本当にただ聞いただけ?」と書いてあった。華恋は顔を赤くして、自分の部屋へ戻った。ドアを閉めた瞬間も、心臓は激しく鼓動していた。時也が理由もなく病院を離れるはずがない。――まさか……拓海の件のせいではないだろうか。もしそうだとしたら……華恋は急いでスマホを取り出し、時也に電話をかけようとした。しかし自分たちがまだ喧嘩中であることを思い出した。仕方なく彼女は小早川に電話をかけた。だが小早川は電話に出なかった。忙しいからではない。彼がスマホを取り出して発信者が華恋だと確認した瞬間、隣にいるある人物の雰囲気が一気に冷え込んだからだった。その恐ろしい気配に、彼は怖くて動くことすらできなかった。「やはり……時也様が出ますか?」小早川は唾を飲み込み、恐る恐る時也を見た。次の瞬間、自分の命が終わるのではないかと心配していた。時也は小早川をちらりと見たが、何も言わなかった。しかしその恐ろしい威圧感だけで、小早川は押しつぶされそう
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