教育チャンネル、国内学術報、科学週刊、バイオフロンティア……どれも正規の主流メディアばかりだった。さらに帝都ニュースチャンネルの記者まで混じっている。亮はこの光景に目を見張り、「な、なんだこれは……?」と腰を抜かした。凛も驚き、早苗と学而の二人を振り返り、目で問いかけた。あなたたちの仕業?学而は手を振り、早苗も首を横に振った。じゃあ……誰?嗅覚の鋭い記者たちはすぐさまマイクを上条に突きつけ、矢継ぎ早に鋭い質問を浴びせかけた。「先ほど雨宮さんが口にしたCPRT事件とはどういうことですか?」「消防の改善について、その経緯を詳しく説明していただけますか?」「これは学術的な圧力に当たるとお考えですか?」「学生を困らせ、悪意をもって中傷したというのは事実ですか?」「これは指導教員どうしの確執が関わっているのでは?学生はその巻き添えを食っただけなのでは?」「……」上条はマイクを突きつけられ、カメラに囲まれ、隅へと追い詰められた。「わたし……あ、あなたたち……撮らないで!」強気で口の減らない彼女も、この場では言葉を失い、まともに一文さえ口にできなかった。真由美はその様子を見て助けに行こうとした。だが記者やカメラマンの人垣に阻まれて近づけず、焦りをにじませながら口の中で繰り返した。「私が悪かった……こんなことになるなんて……わざとじゃないのに……うう……おばさん……」亮はその言葉に引っかかり、彼女をぐいと引き寄せた。「今『悪かった』って言ったな?!いったい何をやったんだ!?」真由美は怒鳴られて呆然とし、しどろもどろに答えた。「わ、私……ただ二つのニュースメディアのSNSにスクープ情報を送って、取材に来てもらえればって……」まさか……来るどころか、こんな大勢で押しかけてくるなんて。それに、凛が口先だけではなく、本当に実験室を建てていたなんて思いもしなかった。亮は怒鳴った。「誰がこんなことをやれと言った?!勝手な真似をしやがって、頭おかしいんじゃないのか!?」真由美は涙をぼろぼろこぼしながら、恐る恐る答えた。「でも先生が、『賑やかで、見る人が多ければ多いほどいい』って言ったじゃないですか……」亮は言葉を失った。そう、彼女はただ言われたとおりにしただけだった。正規のメディア
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