運転手は九条薫が具合が悪いことを知らず、彼女を送り届けると帰って行った。九条薫は家に戻った。突然の帰省だったので、家政婦も雇っていなかった。部屋は静まり返っていた......彼女は水も食事も喉を通らず、そのままベッドに横たわった。藤堂沢のこと、二人の過去、そして未来のことを考えていた。考え事をしているうちに、九条薫は眠ってしまった。彼女は夢を見た。それは18歳に戻った夢だった。初めて藤堂沢にときめきを感じた、あの日の夢を......その日、藤堂邸では盛大なパーティーが開かれていた。九条薫は佐藤清と共に出席していた。当時18歳だったが、すでに美しい女性へと成長していた彼女は、藤堂夫人のお気に入りで、とても可愛がられていた。パーティーが始まって30分ほど経った頃、九条薫は突然、初潮を迎えた。彼女の遅い初潮は、突然やってきた。しかも不運なことに、その日は白いドレスを着ていた。佐藤清は彼女を家に連れて帰ろうとしたが、藤堂夫人はそこまでしなくてもいい、自分が薫の面倒を見ると言った。ちょうどその時、佐藤清には接待の仕事があったので、藤堂夫人に礼を言って任せた。九条薫は3階の寝室へと案内された。内装からして主寝室のようだったが、藤堂夫人は客間だと言った。そして続けて、自分は生理用品を用意してくるから、バスルームで着替えるように、と薫に着替えを渡した。女性の優しさは、誰も拒むことができない。当時、九条薫は藤堂夫人のことが大好きで、彼女の言葉を疑うことはなかった。バスルームで、彼女はドレスとペチコートを脱いだ。白いシルクのサテン生地に血痕が点々と付いていて、彼女が少女から女性へと変わったことを示していた。九条薫の頬は、うっすらと赤くなっていた。まだ成熟しきっていない裸の体で、シャワーを浴び、白い肌についた血を洗い流した。18歳の少女の体は、まるで絹ごし豆腐のように柔らかく......彼女は気づかなかったが、寝室のドアが開いていた。背の高い男が入ってきた。それは22歳の藤堂沢だった。彼はパーティーが好きではなく、外でテニスをしていたらしい。今戻ってきて、すぐに服を脱ぎ、シャワーを浴びようとしていた。彼は考え事をしていたので、気づかなかった。シャワーブースのドアが開いた時、若い男女は凍りついた......二人
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