Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 171 - Bab 180

182 Bab

3. 「異世界ほのぼの日記」139

-139 懐かしき再会- その眩しい光は渚にとって少し懐かしさを感じる物だった、ただ花火か何かかなと気にせずすぐに仕事に戻った。今いるポイントで開店してから2時間以上が経過したが客足の波は落ち着く事を知らない。 2台の屋台で2人が忙しくしている中、渚の目の前に『瞬間移動』で娘の光がやって来た。スキルの仕様に慣れたのか着地は完璧だ。光「お母さん、売れてんじゃん。忙しそうだね。」渚「何言ってんだい、そう思うなら少しは手伝ってちょうだい。」光「いいけど、あたしは高いよ。」渚「もう・・・、分かったから早く早く。」 注文が次々とやって来ている為、調理と皿洗いで忙しそうなのでせめて接客をと配膳とレジを中心とした仕事を手伝う事にした。2号車の2人の汗が半端じゃない位に流れている頃、少し離れた場所から女性の叫び声がしていた。先程眩しく光った方向だ。女性①「大変!!人が倒れているわ!!誰か、誰か!!」 大事だと思った屋台の3人も、そこで食事をしていたお客たちも一斉にそちらの方向へと向かった。一応、火は消してある。男性①「この辺りでは見かけない服装だな、外界のやつか?」女性②「頬や肩を叩いても気付かないわよ、死んでるんじゃないの?」男性②「(日本語)ん・・・、んん・・・。何処だここは、俺は今まで何していたっけ。」 どうやら男性が話しているのは日本語らしいのだが、まだ神による翻訳機能が発動していないらしい。男性①「(異世界語)こいつ・・・、何言ってんだ?やっぱり外界の奴らしいな。」男性②「(日本語)ここは・・・?この人たちは何を言っているんだ?」 しかし光の時と同様にその問題はすぐに解決され、光達が現場に到着した時には雰囲気は少し和やかな物になっていた。すぐに対応した神が翻訳機能を発動させ、男性は皆に今自分がいる場所などを聞いていた。ただ、男性の声に覚えがある光はまさかと思いながら群衆を掻き分け中心にいる男性を見て驚愕した。光「や・・・、やっぱり!!」男性②「その声は吉村か?!何故吉村がここにいるんだ?!」渚「あんた・・・、ウチの娘に偉そうじゃないか?」 光は男性に少し喧嘩腰になっている渚を宥める様に話した。光「母さん、この人は向こうの世界にいた私の上司の寄巻さんっていうの。」渚「え・・・、上司の・・・、方・・・、なのかい?」寄巻「そう、今
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-29
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3. 「異世界ほのぼの日記」140

-140 部下から先輩へ- 異世界と言っても神によって日本に限りなく近づけられた世界で、同じ様な拉麺屋台なので学生時代にバイト経験があったせいか寄巻部長はお手伝いをそつなくこなしていた。寄巻「拉麺の大盛りと叉焼丼が各々3人前で、ありがとうございます。注文通します!!大3丼3、④番テーブル様です!!」シューゴ「ありがとうございます!!おあと、⑦番テーブルお願いします!!」寄巻「はい、了解です!!」 寄巻の登場により一気に回転率が上がったシューゴの1号車は、今までで1番の売り上げを誇っていた。嬉しい忙しさにシューゴも汗が止まらない、熱くなってきたせいか寄巻はTシャツに着替えている。 数時間後、今いるポイントでの販売を終えシューゴが片付けている横で手伝いのお礼としてもらった冷えたコーラを片手に寄巻が座り込んでいた。シューゴ「寄巻さんだっけ?あんた・・・、初めてでは無さそうだね。」寄巻「数十年も前も話ですが、あっちの世界で拉麵屋のバイトをしていた事があったのでそれでですよ。」 いつも以上に美味く感じる冷えたコーラを一気に煽ると、寄巻はこれからどうしようかと黄昏ながら一息ついた。渚は隣に座り寄巻自身が1番悩んでいる事を聞いた。渚「部長・・・、家とかどうします?」寄巻「吉村・・・、さん・・・。こっちの世界では違うからもう部長と呼ばなくていいんだよ?それに君の方がこの世界での先輩じゃないか、お勉強させて下さい。」 寄巻は久々に再会した部下に深々と頭を下げた、渚は焦った様子で宥めた。渚「よして下さいよ。取り敢えず不動産屋さんに行ってみましょう、即入居可能なアパートか何かがあるかも知れません。」シューゴ「おーい、寄巻さんにまた後で話があるから連れて来て貰えるか?」 シューゴの呼びかけに軽く頷いた渚は寄巻を連れて『瞬間移動』し、ネフェテルサ王国にある不動産屋に到着した。以前渚もお世話になったお店だ。 寄巻は『瞬間移動』に少々驚きながらも目の前のお店に入ろうとした渚を引き止めた。不動産屋で契約出来たとしてもお金が・・・。渚「そうでしょうね、でも安心して下さい。部ちょ・・・、寄巻さんも神様にあったんでしょ?」寄巻「それはどういう事だ?「論より証拠」って言うじゃないか、分かりやすい形で見せて欲しいんだが。」渚「では、場所を移しましょう。」 渚は再び『
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3. 「異世界ほのぼの日記」141

-141 寄巻の真実- 不動産屋で入居の手続きを終えた寄巻の横で、シューゴに1つ確認する事があったので渚を通して連絡先を聞いた。光「もしもし、2号車の赤江 渚の娘の光です。突然すみません、1つ聞いておきたいことがあるのですが。」 突然の連絡に驚きつつも、シューゴは快く通話に応じた。確認事項についても答えは「イエス」だったらしい。首を傾げる寄巻をよそに光は話を進めていった。光「ぶち・・・、寄巻さん。」 相変わらず昔の呼び方が抜けていない光、未だ「寄巻さん」と呼ぶのに少し抵抗があるみたいだ。寄巻「ん?どうしたの?」光「今シューゴさんに確認したのですが、本人に会う前に冒険者ギルドに登録しておいて欲しいとの事なんです。きっと部・・・、寄巻さんにとっていい結果を生むと思いますので行きましょう。」 改めて『瞬間移動』で寄巻を冒険者ギルドに連れて行くと、奥の受付カウンターにいる受付嬢兼ネフェテルサ王国警察刑事のアーク・エルフ、「ドーラ」こと新婚のノーム林田に声を掛けた。ドーラ「いらっしゃい、光ちゃん久しぶりね。」光「お久しぶりです、今日はちょっとお願いがあって。」 そう聞いたドーラは寄巻の方をチラ見したドーラ「そちらの方の事かしら?まさか不倫とか?」光「何言っているんですか、ナルに怒られちゃいますよ。」 一発ジョークをかますドーラを見て少々緊張している様子の寄巻。それもそのはずで、異世界(こっちの世界)に来初めての事なのだが自分の目と鼻の先にエルフがいる、日本(あっちの世界)にいた頃にアニメやマンガでしか見たことが無いエルフが。先程屋台の手伝いをしていた時に客として何人かいたかも知れないのだが、忙しすぎて全く気付かなかった。 寄巻が耳が長い事以外は普通の人間なんだなと思いながら受付カウンターの方をぼぉーっと眺めている間、傍にいたエルフ(ドーラ)がずっと肩を軽く叩いてくれていた事にやっと気付いた。ドーラ「だ・・・、大丈夫ですか?」寄巻「す・・・、すみません。」光「ドーラさんごめんなさい、この人こっちの世界に来たばっかりで。」ドーラ「よくある事よ、多分エルフをまじまじと見るの初めてだったからじゃない?」寄巻「正しく・・・、その通りです・・・。」 緊張しながら言葉を搾り出す寄巻、ドーラに促されるまま登録用紙に記入をし始めた。光の知る名前は「寄
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3. 「異世界ほのぼの日記」142

-142 ば、バレた・・・。- 一のギルド登録が無事に終え、シューゴのもとへ戻ることにした2人。一の『瞬間移動』の練習も兼ねてそれで帰還する事にした。 まだ慣れていないみたいで、スキル使用の為前に差し出した右手がまだ震えていた。しかし、冷静になり丁寧に行った為か一発でシューゴのいる弟・レンカルドの経営する飲食店に到着した。シューゴ「あ、お帰りなさい。寄巻さんの登録も大丈夫そうですね。」光「そ・・・、それが・・・。」一「すみません、光さんにも言えてなかったのですが実は転生前に婿養子に入って「一」になったんです。」シューゴ「そうですか、でも大丈夫ですよ。まだ名札も作ってませんから。」 一は事が進みすぎて思考が追いついていない、拉麺屋台の一員として採用された事にいつ気付くのだろうか。光「大丈夫だったでしょ?お手伝いしてた時の一さん、生き生きとしてたじゃないですか。好きだったんでしょ、拉麺屋さんのお仕事。」一「うん・・・。実は子供の頃から拉麺屋さんのお店を出す事が夢だったんだ。」 そう聞いたシューゴは安心した様子で笑みを浮かべていた、とても嬉しそうな顔だ。シューゴ「寄巻さん改め一さん、その夢私と一緒に叶えませんか?」光「という事は・・・、また屋台を増やすんですか?」 シューゴは首を横に振り笑顔で答えた。シューゴ「いえ・・・、実はそろそろ店舗を出しても良いかと思ってたんです。一さんにはその手助けをして頂ければと。」 心配していた仕事が即決まったので一は安心した様子で涙を流した。一「私で宜しければ・・・。」シューゴ「こちらこそ・・・、宜しくお願い致します。」光「あの・・・、感動している時に悪いのですが何か忘れてません?」 咄嗟に口を挟んだ光を2人はぽかんとしながらじっと見ていた。光「お店を経営する事になるから、一さんも一応商人兼商業者ギルドに登録する必要が無いのですか?」 数秒の間、静寂が続いた後シューゴが笑顔で自らの頭を撫でながら照れた様子で言った。シューゴ「ははは・・・、すみません。完璧に忘れてました。今日はもう遅いので明日にしませんか?渚さんと一さんの歓迎会を兼ねて一緒に呑みましょう。実は叉焼を作りすぎちゃいまして、ビールを買って来ますのでお待ちください。」レンカルド「兄さん・・・、ビールならお店にもあるよ。」光「丁度良か
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3. 「異世界ほのぼの日記」143

-143 一の疑問- 光と一はゲオルの雑貨屋へと到着し、呑み会の為の買い物を始めた。飲食店を経営している身であってもシューゴとレンカルドは2人共バーサーカーなので、多く呑みそうだなと想像してビール2ケースを中心に多めに用意しておくことにした。ただ、一は乗って来た車両(カフェラッテ)の大きさを考慮して「乗らないんじゃないか」という疑念を抱いていた。勿論『アイテムボックス』を使うので車両積載量は関係ないのだが、何もかもが初めての一は脳内で騒動が起こっている。一「吉村・・・、1つ聞くがどう運ぶつもりだ?」光「運ぶと言うより入れておくって言った方がよろしいかと。」 すると突然ゲオルが2人の真後ろに音も立てず現れ、声をかけた。気配を全く感じなかったので驚いた一は白目を向いていた。ゲオル「光さん・・・、また凄い量ですね。」一「だ、だ、だ、誰だ!!」光「ここの店長でリッチのゲオルさんですよ、この世界で一番お世話になっていまして。」 一は自分の中のリッチのイメージを思い浮かべた、目の前にいる店長の風貌は明らかにイメージとかけ離れている。一の思念を呼んだのかゲオルは手で頭の後ろを搔きながら言った。ゲオル「やはりそういうイメージをお持ちでしたか・・・。すみません、普段はこうやって普通の人間の姿をしていないと生活に支障が出るんですよ。」 一は自分の中のイメージを読み取られ驚きを隠せずにいる、日本に似ている異世界に来たはずなのに日本との違いをまざまざと見せつけられた気がした。一「いや・・・、本当に凄いお方なんですね。申し遅れました、私光さんの元上司の一と申します。以後、お見知り置きを。」 ゲオルは懐から名刺を取り出し一に渡した、勿論一には日本語での表記で見えている。ゲオル「これはご丁寧に、私ここの店長のゲオルです。それにしても驚きましたよ、男性の方とお買物されているので知らぬ間にナル君と別れて新しい彼氏さんが出来たのかと。」光「何か・・・、ごめんなさい。でも一さんは既婚者ですから。」ゲオル「おっと・・・、これは失礼。」 するとレジの方から店員に呼び出されたみたいなので、ゲオルは目の前からスッと消えて業務に戻って行った。 買い込んだ酒類を『アイテムボックス』に入れていると、一が羨ましそうに眺めていたのでスキルをさり気なく『付与』してあげる事にした。光「そ
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3. 「異世界ほのぼの日記」144

-144 親子の盃- ドーラに真実を聞いた後、兄弟を待たせては悪いと2人は急ぎ『瞬間移動』でレンカルドの飲食店へと向かった。ただこの世界の者に共通して言えるあの事を考えると・・・、と思っていたので光はそこまで焦ってはいなかった。一は不思議で仕方なさそうな表情をしている。一「やけに落ち着いているな、吉村。」光「何となく予感している事があるので。」 『瞬間移動』で到着した時、光は一瞬引き笑いをした。どうやら予感が当たったらしい。シューゴ「一はぁ~ん・・・、こっちこっちぃ~。」レンカルド「光さんも早く呑みましょうよぉ~。」 予想通り2人はもう出来上がっていていた、ただその横で見覚えのある人物が1人手酌酒を呑んでいる。光の母、渚だ。光「もう・・・、お母さんまで・・・。」 どうやら2人に誘われたらしく喜び勇んでやって来たらしいのだが、実はそれ自体は問題ではない。渚が呑んでいた酒を見て光は驚きを隠せなかった。光「ちょ、ちょっとそのお酒!!」渚「光ぃ~、どうしてこんなに美味い酒を隠してたのよ。勿体ない。」光「それは今度ナルリスを交えて3人で呑もうって大切にしていた「森伊蔵」じゃない、それ高かったんだけど!!」 すると完全に出来上がっているシューゴが即座に解決策を出すため光に聞いた。シューゴ「ナルリスってあのヴァンパイアのナルリス君かい?」渚「そうなのよ、この子の旦那。」光「お母さんが何で答えんの、それにまだ結婚してないし!!と言うか凄く打ち解けてるじゃん!!」 光の一言に引っかかった渚、今までの様子が嘘みたいに酔いがさめた様な表情をしている。頬が少し赤い以外、見た目は完全なる素面みたいだ。渚「光・・・、「まだ」って何だい?」光「まだ付き合って1年も経ってないの、結婚する訳ないじゃん。」渚「馬鹿だね、お母さんはお父さんと出逢って半年で結婚してあんたを産んだんだよ。」 光からの目線からすればかなりのスピード婚だが少し待とう、今思えば渚は完全に酔っているのだ。光「早すぎない?」渚「いやちょっと待って、半月だったかな?」光「全然違うじゃない・・・。」 いくら何でも記憶があやふや過ぎる渚、それを聞いていたレンカルドが提案した。レンカルド「だったら御家族みんなで集まれば良いのでは?」 渚は夫・阿久津が未だに見つかっていない事や、光が生ま
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-04
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3. 「異世界ほのぼの日記」145

-145 突然現れた恋人とお詫びの料理- 渚と光の2人は親子だけで「森伊蔵」を吞んでいたつもりだったが思った以上に減りが速いので周囲を見回した、飲食店と拉麵屋台を経営する兄弟と一は先程買ってきたばかりのビールでずっと楽しんでいる。瓶を見回したが傷1つない。 納得していない光をよそにどんどん酒を呑む渚、その後ろから男性の手が伸びて光の宝物を掴んだ。何の抵抗もなく酒を並々注いでいる男性の腕を掴んで見てみると・・・。光「あんたね・・・、了承も無しに勝手に人の高い酒呑んでんじゃないわ・・・、ってナルリス?!」 そう、先程から渚の陰でこそこそと「森伊蔵」を呑んでいたのは光の彼氏、ヴァンパイアのナルリスだった。腕を掴まれた恋人の手はずっと震えている。ナルリス「ごめん、美味くてつい・・・。」渚「あたしとシューゴさんが呼んだんだよ、3人でこれが呑みたかったんだろ?」 光が望んだ形では無かったが、一応光の目的通りになった。 光を驚かせ、喜ばそうと3人が結託して行ったドッキリだ、ただその場にいたレンカルドは一切関与していないので光の表情を見ておどおどしていた。驚いてはいたがどう見ても喜んではいない。レンカルド「みんな・・・、本人それどころじゃないみたいだけど。」 大切にしていた高級な酒を勝手に、しかも購入した自分以上にガバガバと呑まれているので光は今にもキレそうになっていた。しかしその事も想定の範囲内だ。ナルリス「お詫びと言っちゃなんだけどおつまみ・・・、ポテトサラダとロールキャベツを作って来たよ。」 最近光の家庭菜園でごろっとした新じゃが芋や新玉ねぎ、そしてふんわりと柔らかな春キャベツが採れる様になっていたのだがこれで料理を作ってみてくれないかと料理上手のナルリスにお願いしていたのだ。今に始まった事ではないのだが光はナルリスの料理が大好きであった。 酒と白飯の両方に合う様にポテトサラダはブラックペッパーで、そしてロールキャベツはトマトソースで味付けされている。どうやら肴が叉焼しかないので何か持って来てくれないかとシューゴがナルリスに頼んでいたらしい、2人は魔学校の先輩後輩の間柄だった。光「もう・・・、こんなんで私の機嫌が直る訳・・・、ない・・・、じゃない・・・。」 こう言う割には食が進んでいる光、よっぽど美味かったのだろうか。それを見て上手く行ったと顔
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-04
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3. 「異世界ほのぼの日記」146

-146 2人の思い出とパンケーキ- ロールキャベツを食べながらソムリエの資格を持つレンカルドがナルリスの料理に合いそうなワインを地下のワインセラーから出してきて全員に振舞った、殆どの者が何も考えずにガバガバ呑んでいたが光だけは銘柄を見て驚きを隠せずにいた。光「レンカルドさん、これ吞んじゃって良いんですか?」レンカルド「気分が良いので出しちゃいました、それに実は・・・。」 レンカルドによれば、今日は兄・シューゴの誕生日らしく毎年誕生日には弟が送ったワインを2人で呑んでいる事が多いとの事だ。その度いつもいつかはワインを色んな人と楽しみたいと言っていたので、まさに本人の希望通りとなっている。光「本人の希望通りなら良いんですが、これって「ロートシルト」じゃないですか。緊張して呑めないんですけど。」 日本でも年末年始の某格付け番組に出てくるレベルの超高級ワインで、1本100万円は下らない(正直作者もドン引きしました)。レンカルド「兄も喜んでいるみたいなので良いんじゃないですかね。」シューゴ「おいおい、何コソコソとしてんだよ。」レンカルド「兄さん、そのワインが今年の誕生日プレゼントだよ。」 シューゴは呆然としていた、改めてワインをテイスティングする。数秒後、ボトルを見てガバガバ呑んだ事を後悔していた。シューゴ「すまん・・・、大切に呑むべきだったな。」レンカルド「いやいいよ、以前から色んな人とワインを楽しみたいって言ってたじゃないか。それと遅くなったけど、誕生日おめでとう。」 当然の事ながら今まで貰った誕生日プレゼントの中で最高級の品だったので物凄く焦っていた拉麺屋台の店主を横目に、その高級品をラッパ飲みしている女性が1人。そして勢いをそのままに飲み干して一言。渚「おーかわーりないー?」光「母さん・・・、それレンカルドさんからシューゴさんへの誕生日プレゼントだったんだけど。」渚「もぉ吞んじゃったもん、早くお代わり頂戴!!」 光は渚からボトルを奪い取りラベルを見せた。光「お母さん、見える?今自分が何呑んだか分かる?」渚「何言ってんのあんた、こんな安も・・・の・・・、じゃないね。」 ラベルに書いてある「ロートシルト」の文字を見て事の重大さを知った渚はその場で土下座した。渚「誠に申し訳ございません!!」レンカルド「良いんですよ、兄も楽しそ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-06
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3. 「異世界ほのぼの日記」147

-147 惚気る2人とほったらかしの元上司- たっぷりとナルリスの作ったパンケーキを堪能したシューゴの顔は恍惚に満ち溢れていた、皿の底に残っていたホイップやチョコソースをパンケーキの欠片で残さず拭き取っていた位だ。自らが育てた後輩の成長が何より嬉しかったという。 自分が教えたのはスイーツだけだったが、この日ナルリスが作った料理は両方とも昔食べた物に比べると数段美味しくなっている様に感じた。正直誰に学んだのか気になる位だ。ナルリス「料理が好きなだけですよ。それに俺は光と、光の家庭菜園で採れた美味しい野菜が大好きなんです。」シューゴ「さり気なくお惚気を出しやがって。」ナルリス「何言ってんですか?さり気なくじゃなくて堂々とですよ。」 すると横で照れていた光が恋人の背中を強めに叩いた。光「もう、照れるじゃん!!」ナルリス「えへへ・・・。」 2人の様子を見たシューゴが調理場へと向かおうとしたので、レンカルドは急いで宥めていた。レンカルド「兄さん、早まっちゃ駄目だ。いくら女性経験が殆ど無いからって!!ピー・・・(自主規制)しちゃ駄目だ!!」シューゴ「お前何言ってんだ、俺は酒の肴に置いておいたからすみを取りに行っていただけなんだが。」渚「からすみ・・・、良いじゃないか!!でも、もう呑むものが無いね・・・。」一「と言うか・・・、俺の存在って一体・・・。」 端っこで呑んでいた光の元上司が疎外感をずっと感じていたのでさり気なく帰ろうとしていたので、酔った元部下が肩をぐぐっと掴んだ。光「一さん、何帰ろうとしているんですか。今日は徹底的にやりましょうよ~。」一「おい吉村、呑みすぎじゃないのか?」光「久々の再会なんですから、いいじゃないですか。それに私婿養子に入って名字が変わっていた事知らなかったんですよ、そこんとこ徹底的に聞きますからね。」一「渚さん・・・、何故私は今娘さんに脅されているんですかね。」 一が光による行動で震えている横で酒盛りを楽しむ渚、何があっても知ったこっちゃないと言った様子だ。渚「あはは・・・。光ー、今日は母さんが許すからやっておしまい。この人にはこき使われていたんでしょ。」光「そうだね、母さん。さて、元部長・・・。向こうの世界でこき使われた分、今日は反撃させて頂きますよ。やられたらやり返す、倍・・・。」一「待て待て、権利的
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-06
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3. 「異世界ほのぼの日記」148

-148 上司と部下の関係- やっとの思いで一を慰める事が出来た渚達は謝罪の意味を込めて何か作ろうかと話し始めた、ただ光は一の好物と言えば「バターピーナッツ」以外知らなかったのでどうすれば良いのかが分からない。一「ポテトサラダ・・・、ポテトサラダが食べたかったの。」 ナルリスが持って来たポテトサラダをずっと欲しがっていた様なのだが、何故か自分だけ回って来なかったので物凄く病んでいたらしい。どうやら好物の1つだったようだ。シューゴ「それは・・・、悪かった。」 わなわなした様子で反省するシューゴを見たナルリスが最善策を講じた、どうやら作りすぎたので幾分か余っていたらしい。ナルリス「一さん、家にお代わりがありますけど。」 一は心が救われたような気分になっていた、ナルリスが神に見えた。ただ実際は吸血鬼なのだが今はそんな事関係無い、一は勢いよくナルリスに縋りついた。一「ナルリス様ー!!」ナルリス「ポテトサラダ位で大袈裟ですよ、それに光がお世話になっていた方を放っておくわけにも行きませんし。今から走って取って来ますので待ってて下さい。」一「いや、待てそうにありません。『瞬間移動』で行きましょう!!」 誰だって大好物を前にして「待て」と言われても待てる訳が無い、人間の欲とはやはり奥深い物だ。ただ一にとって「ポテトサラダ」はただの大好物なだけではなかった、一にはナルリスにどうしても聞きたいことがあったのでそのきっかけとして利用したのだ。 ナルリスに家の場所を聞いた一の『瞬間移動』で移動し、魔力保冷庫の中から残りのポテトサラダを出そうとしていた吸血鬼に元上司はここぞとばかりに質問した。一「ナルリスさんは、吉む・・・、いや光さんの事をどうお思いなんですか?」ナルリス「正直、初めて会った時は自分には釣り合わない方だと思っていました。ただ自分の作った料理をあんなにも美味しそうに、そして幸せそうに食べる様子を見て本当に嬉しくなっちゃいまして。あんな女神の様な綺麗な方に出逢えた事、そして吸血鬼である自分を誰よりも受け入れてくれた事に感謝しているんです。その感謝の気持ちが会う度に好きと言う感情に変わっていきました、いつかは結婚出来たら嬉しいです。いや、結婚したいです。ただ今の自分は結婚するに値しません、今の様に新聞配達との掛け持ちで働くのではなく料理人として立派に稼
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