-79 赤信号が発進させた恋心- 隆彦は男子学生達を力仕事に、そして女子学生を家財道具の梱包作業に割り振る事にした。ただ、中型免許を持つ桃と美麗の2人には運転も任さなければならないので可能な範囲で荷物の積み下ろし作業に参加する様にと指示していた。隆彦「2人はアパートに残って2人は引越し先のコンビニで待機してくれ、桃ちゃんと美麗ちゃんが運転するトラックが交互に行き交う形を取ろう。」 普段からコンビニを経営しているだけあって、隆彦の指示は的確だった。 前日から予め香奈子と好美が梱包していた荷物から美麗が運転するトラックに積んでいった。 男子4人でジャンケンをして負けたので最初の移動で正と安正がコンビニに移動する事になった、コンビニに来た荷物を2人で降ろして運び込むので正直大変かもしれないなと予想されたが、隆彦が出たある電話でその不安も解消された。隆彦「すまんな、助かるよ。やっぱり人手は多い方が良いからな。今夜何か奢らせてくれ。」 美麗の運転で最初の荷物と男子2人がコンビニまで運ばれた、前日から梱包していた多めの荷物が降ろされる予定の駐車場に女性刑事2人が立っていた。美麗「手伝ってくれるのは助かるけど、ちゃんと確認してもらった方がいいよね。」安正「免許は取ったんだろ、だったら大丈夫だよ。」 どんな時でも美麗の不安をすぐに解決してくれる安正、美麗は安正にどれだけ感謝してもしきれない気持ちでいた。正「免許証出して見せたら大丈夫じゃないの?論より証拠って言うじゃん。」美麗「そうだね、そうする。」 コンビニに到着した瞬間、荷下ろしに来た文香と美恵に美麗が免許証を出した。氏名の欄に「松戸メイリー」と書かれている。美麗「何となく名前の記載がおかしいんですけど、運転しても大丈夫ですよね。」文香「大丈夫、気にし過ぎよ。名前は後で修正出来るか聞いてみるわ、それにしても女の子がこんなトラックを運転するなんて格好いいじゃん。」美恵「好美にも免許取らせないとね。」正「いや・・・、好美ちゃんは色々と忙しい子だから難しいんじゃないですかね。」美恵「そうね、あの子は何かと一生懸命だからね、良い事なんだけど私としては正直無理して欲しくないな・・・。」 そんな会話を交わしながら5人は少し多めの荷物をトラックから降ろしてコンビニの2階、居住スペースの端にある空き部屋に
Terakhir Diperbarui : 2025-10-20 Baca selengkapnya