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5. 「あの日の僕ら」80

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-10-20 08:44:11

-80 唐突な再会と告白-

 実は密かに両想いだった2人が狭いトラックの空間で楽しんでいた2人きりの時間を後ろで信号待ちをしていた車の男性ドライバーの声が消し去ってしまった、相手の車の助手席には綺麗な女性が座っていた。

男性「おい、早く行けよ!!お前免許持ってんのか、青信号になってんだろうが!!このクズ野郎が!!」

美麗「くっそぉ・・・、やっさん、助手席の女の人を頼んでも良い??」

 男性の声で我に戻りイラッとした美麗が運転席から降りて後ろの車の運転席のドアを勢いよく開けた。

美麗「何よ、ハザードを点滅させてたんだから良いじゃないのよ。」

男性「何だ、女かよ。テメェ文句あんのかコラ?!」

美麗「女だからって舐めないでよね!!」

 確かに非は美麗の方にあるが流石に「クズ野郎」は言い過ぎでは無いだろうか、しかしそんな不安など一瞬にして消え去ってしまった。

 イラついた相手の男性が殴りかかってきたので美麗はそれを交わして背負い投げした。

男性「くそっ・・・、どうなってやがる!!」

美麗「高校で柔道を中心に格闘技を習ってたのよ、役に立って良かったわ!!」

 しかし男性は懲りていないのか、苦し
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    -315 下らない真相- 確かにあの日、莉子は渚の様に下っ端達を殴って「一掃した」訳では無いが台所で伸びていた事は事実だ。殴る以外の方法で倒してしまう方法なんてあるのだろうか、ただ転生者達と一緒にいたティアマットのヌラルが1番聞きたかったのはそれでは無かった様な・・・。ヌラル「なぁ・・・、俺はただ結愛の「お袋の味」を知りたかっただけなのにどうしてそんな話になっちゃったんだ?」結愛「そうだよ、母ちゃん!!ここに来てもらったのは母ちゃんの手料理を作って貰おうと思ってなんだよ!!」 『人化』した混沌龍により娘は自分をここに連れて来た目的を思い出したと察した様だが、莉子はその言葉を聞いて少し抵抗感を覚えていた。莉子「結愛・・・、母親としてあんたの長年の願いを叶えたいのは山々だけど出来ないんだよ・・・。」結愛「「出来ない」って・・・、何でだよ・・・。」 その場で顔を蒼白させる母娘、そこまで深刻な理由でもあるのだろうか。莉子「結愛・・・、私ね・・・。」 少し抵抗しながら自分の事を語り出そうとする莉子の言葉を突如後輩が遮った。渚「料理が「ド」の付く程下手だったんですよね。」莉子「あんた・・・、そんな事をよく覚えていたね。」渚「そりゃあそうですよ、うちの若が説明した通りに何度も何度も作り直しても不思議な位まずい料理が出来上がってましたもん。」 そう、渚達がまだ中学生だったあの日に下っ端達が倒れた理由は莉子が試作した不味い料理を繰り返し食べたからであった。渚「見た目だけは若の物とさほど変わらなかったはずなのにそこにいた全員が理由を聞きたかった位不味かったんですもん、誰だって覚えていますって。」 因みにこの事は赤江組の組員達内により「黒歴史」として語り継がれていたという。莉子「だから・・・、何と言うか・・・、ごめんね。今更言うべき事じゃないと思うけど、きっと義弘も料理の出来ない私に愛想を尽かせて追い出したんじゃないかなと思うのさ。」 恥ずかしそうに後頭部を掻いていた莉子は笑いながら語っていたが、義弘が莉子を追い出した理由は全くもってそうでは無い。結愛「そうか・・・、分かったよ。じゃあもう無理は言わない様にするから義弘の事を口にするのはやめてくれ、思い出すだけでも吐き気がするんだよ。」 まるで胃もたれを起こしたかのように腹を摩る結愛、「最悪の高校時

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」311

    -311 大切な物- 親分の娘に賞賛されたキムチの味を活かす為に若頭は先程渚が取り出したキャベツを刻んで豚肉と一緒に炒めた後、壺から赤々とした手作りキムチをたっぷりと放り込んだ。元々キムチの具材として使われている白菜もあるので野菜もたっぷりと摂れる「正しく渚(本来は先輩)の為の料理」と言って良い代物が出来始めていた、豚肉にも十分に火が通り若頭お手製の豚キムチが一先ず完成した。一先ずフライパンの火を止める若頭。渚(当時)「美味そうに出来ているね、でも良いのかい?あんたが丹精込めて漬けた大切なキムチなんだろう?私達の為にそんなに使っても大丈夫なのかい?」若頭「構いませんよ、キムチならいつでも作れますし何よりお嬢のお体を気遣うのが厨房係である俺の最大の役目ですから。」 若頭は自信満々そうに語ってはいるが本来作ろうとしていたのは渚では無く先輩の為の料理なのだ、目的から外れてしまっては元も子もない。渚(当時)「あんたの気持ちは嬉しいんだけどさ、今日の主役が私じゃ無くて先輩だという事を忘れていないかい?」若頭「あ・・・、本当だ・・・。お嬢すみません!!一生の不覚、エンコ詰めますのでお許し下せぇ!!」 懐から短刀(ドス)を取り出そうとする若頭を必死に止めようとする渚。渚(当時)「馬鹿な事を考えてんじゃ無いよ、そんな事でエンコ詰められたらあんたこそ下の者(もん)に示しがつかないし私は親父になんて言えば良いのさ!!」 お嬢の一喝で冷静さを取り戻した若頭はサングラスを直して呼吸を整えた。若頭「お嬢すみません、自分馬鹿なんでこういう時1番にどうすれば良いのか分からなくて・・・。」渚(当時)「今あんたが1番にすべきなのは私達に料理を教える事だろ、あんただけで調理を進めてしまっちゃ意味が無いじゃないか。」 改めて落ち着いた様子の若頭は先程まで自分が作っていた豚キムチのレシピをメモ用紙に書きながら女子達に説明した、因みにキムチは市販の物で大丈夫なのだとか。先輩「これは確かに美味しいけど、焼きそばは何処に行っちゃったの?」真希子(当時)「そうでしたね、渚どうすんの?」 渚の代わりに返答したのは若頭だった、きっと真希子への恩を返すチャンスを伺っていたのだろう。若頭「真希子お嬢さん、今から使いますので安心して下さい。」 すると若頭は豚キムチの入っている物とは別のフ

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」㊳

    -㊳ 本格的な開店準備(②)- 拉麵屋の調理場でイャンダとデルアがシューゴやパルライの指導の下でスープや醤油ダレにトッピングの製法を復習する様に仕込んでいた。 旧店舗の2人は互いに1店舗分の、そして新店舗の2人は業務提携した2店舗分の製法を復習している。 マイナーのトラックをチラ見しながら後からやって来た渚も参加して「特製・辛辛焼きそば」の復習も行っていた、と言っても今までシューゴが行っていた簡易版の製法だが。 ただ渚だけは自ら作成したオリジナルの製法を守っていた、そんな中・・・。林田「そう言えばマイナーのトラックに書いてあった文字・・・、何か引っかかるな・・・。」好美「何かあっ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」㊱

    -㊱ 好美の本心- 午後23:30、昼間から寝ていた好美は真っ暗の部屋で1人目を覚ました。空には無数の星達が瞬いている、自分が見ている星々の姿が何億年の物だと思うと自分の人生って一体何だったんだろうと呆然と過ごしていた。 ビルの最上階にあるバルコニーから街の中心部を眺めると、1日の営業と店じまいを終えた店が翌朝を静かに待っていた。 この世界でコンビニを開店するのは好美が初めてなのでこの時間帯に開店している店など全くない、お風呂山の銭湯も閉館してしまっているので煙突から煙が全く出ていない状態だった。ただ、銭湯の脇にある舗装された道路からは排気音(エキゾースト)やスキール音と共にヘッドライ

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