All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 611 - Chapter 620

682 Chapters

7. 「異世界ほのぼの日記3」109

-109 結愛の方針・提案- 結愛は美麗のこの世界での勤務先になる貝塚運送についての方針を一応決めていた様だ、社長の一存で決めて良い事だと思われるが美麗本人にちゃんと伝えておこうと思っていた。結愛「実はなんだけどよ・・・、美麗にはドライバーとして働いてもらう予定ではあるけど主任になってもらう計画なんだが構わねぇか?」美麗「えっ?!今何て?!」 社長の突然の提案に持っていたスプーンを落としてしまった美麗、中には熱々のテールスープが・・・。秀斗「あっちい!!」 驚愕した恋人による被害を受けた秀斗、小籠包でも無い上にたったスプーン1杯分なのに大袈裟ではなかろうか。ただその光景を見て、社長は声高らかに笑っていた。結愛「お前ら仲良くて羨ましいな、俺なんて光明と久しく飯なんて行ってねぇぞ。」 家でもずっと仕事の話題で持ちきりの為、ちゃんとした2人の時間を取れていないのが現状の様だ。大企業の代表取締役社長と副社長だから仕方ない事なのだろうが・・・、何か・・・、可哀想・・・。結愛「お前やめろよ、似合わねぇ事言ってんじゃねぇよ。」 顔を赤らめながら持っていたビールを一気に煽った結愛は改めて美麗に今回の提案について聞き直す事にした、どんな事でも対象となる人物の了承を得てからというのが社長のやり方らしい。結愛「どうだ?引き受けてくれるか?頼む、この通りだ。」 読者モデルとして、そして元の世界で有名だった大企業の社長である結愛が自分に頭を下げてお願いして来ている。美麗はこの事が本人にとって大きな意味を持っている様な気がしてならなかった。美麗「結愛の気持ちは嬉しいよ、でも本当に私で良いの?」 未だに自分が相応しい人間かどうか悩んでしまっている美麗、その隣に座っている秀斗は不安で不安で仕方が無い事を本人の表情から読み取っていた。本当にこれで良いのかは分からなかったが、秀斗は自分なりに美麗の背中を押す事にした。秀斗「やってみなよ、結愛直々の推薦なんだろ?」美麗「軽く言わないでよ、入社してすぐに管理職だなんて・・・。」 人の上に立つというのはやはり責任を問われる事だ、いくら結愛に言われたからって軽い気持ちでは受けたくない。美麗「ねぇ、どうして私なんかを主任に推してくれたの?」 結愛はもう一度ビールを煽ると、ゆっくりとグラスをテーブルに置いて一言。結愛「勘だ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」110

-110 憧れの人物に抱く「イメージ」- 美麗はとにかく嬉しかった、元の世界にいた頃から憧れていた結愛が自分の事を見てくれていた事を。一番嬉しい形で努力が報われた瞬間、一生に一度来るかどうかも分からない瞬間。結愛「美麗って優秀なデザイナーとしても活躍していたんだろ?実は読者モデルとして共演出来たら良いなって思っていたんだよ、会社でも管理職だったんだろ?十分主任として働いてもらえる根拠になるぜ。」 過去、実家や喫茶店で会う事はあったが職場での話をしたのはあっただろうか。しかし着眼点はそこでは無い、実は美麗には密かに夢見ていた事があった。美麗「結愛・・・、いつか私のデザインした服を着てみてくれる?気に入ってくれたら嬉しいんだけど。」 美麗は少し緊張しながら憧れの結愛にお願いしてみた、内心では図々しいが故に断られるかと思っていたが。結愛「願ったり叶ったりだ、もしもこの前トラックの改造を施した俺の秘書や社員たちの服もデザインしてくれるなら本社や学園でファッションショーの計画をしても良いぜ。」 美麗の夢を最大限に応援しようとする社長、ただ今の結愛にはパンツスーツしか着ないイメージがあるのは俺だけだろうか。結愛「うっせえよ、一応俺も女だぞ!!ファッションが好きじゃ駄目なのかよ!!」 悪かったよ・・・、でもその口調に合う服なんてデザインしてくれんのか?美麗「何よ、服のデザインに口調なんて・・・、関係・・・、無いもん・・・。」 おいおい、何でそんなに弱弱しくなるんだよ。はっきりと言ってみろよ、やっぱり性格とかも考慮しちゃうんだろ?美麗「正直言うとしたら・・・、うーん・・・。」結愛「何だよ、ハッキリと言えよ。」 少し言いづらい事でもあるのだろうか、ただ美麗はお力を借りる為に持っていたビールを一気に煽って口を開いた。美麗「性格・・・、というより「その人らしさ」を大切にしたいんだよね。やっぱり「十人十色」って言うじゃん、私だけの考えかもしれないけど10人いれば10通り(若しくはそれ以上)のデザインがあると思うんだ。」結愛「「その人らしさ」か、「俺らしさ」ねぇ・・・。美麗は俺にどんなイメージを持っているんだ?」美麗「えっ?!ゆ・・・、結愛に?!」 憧れの存在を自分から見たイメージ・・・、美麗の考える「結愛」という人間とはどんな人物なんだろうか。美麗「
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7. 「異世界ほのぼの日記3」111

-111 伝えたくなった感謝の気持ち- 宴が幕を閉じる時が近づいていた、ナルリスは招待客達の様子を見ながら最後に出す品物の用意をし始める事にした。宴の最後と言えばやっぱりあれだが、ロリューは頭を抱えながら店主に近付いた。ロリュー「そろそろドルチェ(デザート)のタイミングだがどうするんだ、俺はケーキなんて作った事なんて無いぞ。」 料理やワインに関する知識や技術は存分に学んできたつもりではいたが、デザートに関しては別だ。正直言って指一本触れた記憶もない、ナルリスが作るのだろうか。ナルリス「大丈夫だよ、俺だって甘い物に関しては正直ズブの素人だが心配する必要は無い。」ロリュー「おいおい、現時点でメニュー自体にドルチェなんて無かっただろ。俺は家で作る様なパンケーキ位しか出来ないぞ、そんなんで客達が満足する訳が無いだろうが。」 おいおいロリュー、ホットケーキに失礼だろうが!!ふんわりとしたパンケーキは俺の大好物の1つだし、それなりにデコレーションしたら立派なドルチェに変身するんだぞ!!俺の幼少の頃の恩師にパンケーキの店を出した人だっているんだから謝れコラ!!ロリュー「す・・・、すんません・・・、って誰なんだよ全く・・・。」 まぁ、謝ったから許すよ。話に戻りますかね、えっと・・・。 元々光の作った野菜等を使った料理を出す為に出した店ではあるが、今の今まで光自体が果物を作ろうとしなかったのでドルチェには全く手を出そうとはしなかったのだ。たださっきの「心配ない」という言葉の意味は一体・・・。ナルリス「おーい、準備は出来てるか?」 店主は調理場の奥にある小部屋に向かって声を掛けた、ロリュー「ナル、誰に言ってんだよ。」ナルリス「良いから黙って見てなって。」 するとナルリスの声掛けに反応した女性が1人、スポンジが何段にも重なった大きなケーキを載せた台車を押しながら小部屋から出て来た。ロリュー「おいおい、結婚式でもするつもりかよ。それとさ・・・。」 ロリューは台車上のケーキを見て頭を掻いていた。ロリュー「出入口から出せんのか?」ナルリス「大丈夫だ、予め出入口の高さを測ってから作ったから通るはずだぜ。」 ロリューの心配事はあっさりと解決したが問題はそこでは無い、このケーキを作った女性は誰なのだろうか。女性「パパはん、私だけでは運べませんって・・・。流石
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7. 「異世界ほのぼの日記3」112

-112 スイーツは別腹と話のきっかけ- 街の中心部で1番大きなビルの所有者、そして15階建てのマンションの大家は会場にある全員の為にスライムが丹精を込めて作ったケーキを半分程食べ尽くしてしまったが故にその場に倒れ込んでしまった。はっきり言って自業自得・・・。真希子「好美ちゃん、いくら「デザートは別腹」とは言っても酷すぎやしないかい?ちょっとは周りの皆の事も考えなよ。」 恋人の母親に正論を言われてシュンとしてしまった好美から少し離れた所から、再び歓声が沸き起こった。何があったのだろうか。ナルリス「私の予想通り、こう言う事もあり得ると思っていたのでプルちゃん本人にお願いしてあちらのケーキとは別にミニサイズのスイーツセットを作ってもらいました。「まだ一口も食べて無いよ」という方からどうぞお召し上がり下さい。」 自分が食べ尽くしたケーキとは別の甘い香りに誘われた好美は新たに調理場から出て来たスイーツ達に目をやってしまった、ただ流石にこれらをも食べ尽くしてしまうと自己中心的に思えるのは俺だけだろうか。ああ・・・、見てる(と言うか妄想している)だけってのも辛い物だな。よし・・・、後で冷蔵庫にあるケーキでも食うかな。好美「何よ、あんたも私に隠れてスイーツを楽しむつもりな訳?」 な・・・、何を仰っているんですか!!この国でもかなりの実力をお持ちの起業家である好美さんを差し置いてこそこそ甘い物を俺が食べる訳無いじゃないですか。ほらあちらに色とりどりのスイーツがありますし、まだそちらの巨大ケーキも残って・・・、ない。好美「守!!何食べ尽くしてくれてんのよ!!」守「待てよ、これはお前1人の物じゃないだろ。」 確かに守の言っている事は正論だ、元はと言えば悪いのは好美の方だと思うのだが・・・。好美「何?この私に文句でもある訳?」 な・・・、何もございません。それに好美さん、ケーキを食べているのは守だけじゃないみたいですよ。好美「え?!嘘でしょ?!」 ほら、よく御覧なさい。守の隣で口をもごもごさせている人間がいるじゃないですか。好美「美麗!!あんたもなの?!」美麗「私だって女の子だもん、甘い物食べたいもん。」 さてと・・・、こっち側の女子2人は守に任せておいてっと・・・。守「やめろよ!!俺にどう処理しろってんだよ!!」 大丈夫だって、お前は俺と違って2
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7. 「異世界ほのぼの日記3」113

-113 機械化を優先するか、信頼を優先するか- 結愛はずっと考え込んでいた、やはりそれなりの量の荷物を運ぶには大型トラックが必要となる。しかし、美麗を含めても「大型」の免許を取得している者は皆無だった。社長がレストランの片隅で苺の刺さったフォークを片手にずっと頭を抱えていたので隣にいたババ・・・、いや筆頭株主である真希子が心配そうに見つめていた。真希子「何だい、結愛ちゃんだけじゃなくてあんたまで私の事を裏で「ババア」って呼んでたのかい?!」 いやいや、そんな訳無いですよ。自分では一生働いても稼げやしない位の資産持ちである真希子お姉たまにそんな失礼な事言える訳ないじゃないですか。真希子「そんな事言って、本当は2作目の時から呼んでたんじゃないのかい?!今だって何とか誤魔化そうと「お姉たま」って言ってたけど本心じゃないんだろ?!」 (ギ・・・、ギクッ・・・!!流石は大企業・貝塚財閥の筆頭株主、鋭いな・・・。)何を仰っているんです、俺なんて真希子さんの事を尊敬はしても貶す様な事言える訳無いでしょ!!ほら、結愛が貴女様の事をお待ちですよ!!真希子「何だい、全く・・・。騒々しいったらありゃしないよ、それで?結愛ちゃん、今度は何を考えているんだい?」結愛「ああおば様、やはり運送業を始めるにあたって大型トラックの導入は必須だと思うんですがおば様のご意見を伺っても良いでしょうか。」 真希子との関係を崩さない為、あくまでも「大人モード」で話す結愛。真希子「そりゃあ大量の積荷を運ぶためには少しでも多く載る車両を用意しないといけないさ、単純な話じゃないか。」結愛「それが・・・、おば様が思っている様に「単純」では無いんです。」真希子「何か問題でもあったのかい?」結愛「この世界には「大型」を運転できる住民の方が全くいないんですよ。」 それどころかこの世界には元々「大型車」という概念すら存在しないのでバルファイ王国にある自動車教習所でも大きくて「中型」までしか取得する事が出来ない、その上転生者以外の住民はどうして大きいトラックの事を「中型」と呼ぶのかすら分かっていない様なのだ。 そんな中、真希子はふとある事を思い出した。真希子「ねぇ、じゃあ学園の送迎で使っているバスはどうなるんだい?あれはそこそこデカい車両を使っているだろう?」 真希子が言った通りネフェテルサ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」114

-114 本当の理由と記念日- とにかく結愛は真希子に頭が上がらなかった、言い出したら聞かない(思い立ったら即行動派)の性格だからという事もあるが、やはり貝塚財閥の筆頭株主なので実質、会社の実権を握っているのが真希子だという方が大きな理由だろう。ただ筆頭株主であるが故にあの「最悪な高校時代」が幕を閉じるきっかけとなったあの緊急株主総会で真希子が貝塚財閥や貝塚学園を義弘の魔の手から救ったのも事実なので、結愛は真希子にずっと感謝していたのだ。 そんな中、2人が今いるレストランの副店長でもある筆頭株主はずっと会社の事で頭を抱える社長に切望する事が有った。真希子「結愛ちゃん、あんたね、折角の祝いの席なんだから仕事を忘れて楽しんだらどうなんだい?」 確かに真希子は決して間違った事を言ってはいない、結愛は恩人の顔をチラリと見ると一息ついて目の前の酒を一気に煽った。結愛「そうですね、今からでも遅くないなら楽しみたいと思います。」男性「何だ、その浮かない顔は。てっきり俺の分まで楽しんでいるのかと思っていたぜ。」 株主の向こう側から聞き覚えのある男性の声がしたので結愛が覗き込むと、そこには貝塚財閥副社長で旦那の光明がいた。どうやら2人の会話等を『察知』して『瞬間移動』して来た様だ。結愛「光明じゃねぇか、どうしてここに?!」光明「「どうして」じゃねぇだろ、お前が有給届け1枚だけを残していきなり消えたから急いで仕事を終わらせて来たんだろうが。」 いや、いきなり提出して消えた訳では無い。実は数日前から提出していたが、秘書のヒドゥラに頼んで直前まで隠して貰っていたらしい。光明「お前1人で楽しみやがって、今日が何の日か忘れたんじゃないだろうな!!」結愛「光明、てめぇ・・・、そういう台詞は普通女である俺が言うもんなんだぞ!!」 あーあ・・・、また始まった・・・。どうしてこの2人は最近ずっと会う度に喧嘩しているのかね、遅れて来た「倦怠期」ってやつか?2人「うっせぇ、黙ってろやこの野郎!!」 何だとてめぇら、もう・・・、2人で勝手にやってろや!!光明「あのな、そんなに自分が女だってアピールするなら女らしい事でもしてみろや!!」結愛「てめぇ・・・、言いやがったな・・・、やってやんよ!!」真希子「2人共、待ちな!!」 祝いの場が険悪ムード一色になりかけていたので慌
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7. 「異世界ほのぼの日記3」115

-115 女として、男として- 結愛はチラホラと辺りを見廻した後、とある方向を指差した。その先には少し古びたピアノが一台。真希子「構わないよ。ナル君、すまないけど有線を切ってくれるかい?」ナルリス「は・・・、はーい・・・。」 正直オーナーシェフと副店長のどっちが上か分からない。結愛「お・・・、おば様・・・!!」真希子「良いでしょ、皆で祝おうじゃないか。」 結愛は真希子に背中を押されてピアノへと向かった後、弾き語りを始めた。光明「これ・・・。」 妻が弾き始めたのは20年程前に沖縄から出て来た有名なバンドが歌い、数多くのアーティストがカヴァーした有名なラヴソングだった。因みに、光明が一番好きな曲でもある(大人の事情でこれ以上は言えません)。 と言うか結愛、お前ってピアノ出来たんだな。結愛「うっせぇ、いらん事言うんじゃねぇ!!ガキん時に義弘に習わされてたんだよ。」 おいおい、折角「女らしさ」のアピールになってたのにその台詞で台無しになっている気がするのは俺だけか?光明「やべぇ・・・、惚れ直したかも・・・。」 あ・・・、そんな事も無かったか。それなら良かったんだがな。 それより光明、お前は何も用意してないのかよ。レストラン中が良い雰囲気になっている内に何かアクションを起こした方が良いんじゃないのか?光明「どうしよ・・・、どうやって返せば良いか分かんねぇよ。」 ま・・・、まさか・・・。本当に何も用意していないのか?光明「だってよ・・・、忙しすぎて会社から直接ここに来たんだぞ。用意する余裕なんてある訳無いだろうが。」 そんなの理由じゃなくてただの言い訳にしかならんぞ、今からでも良いから何か考えろ。光明「何も持って無いとは言ってねぇだろ、実はある事はあるんだが・・・。」 何だよ、だったら潔く出したら良いじゃんかよ。それとも誰かに背中を押されなきゃ出せない物なんか?真希子「光明君、あんたも男だったらどんと構えてやってみたら良いじゃないか。」光明「わ・・・、分かりました・・・。」 やはり真希子には逆らえない光明、ただその時の真希子は筆頭株主ではなく優しい母親の様な表情をしていた。まぁ、守のいる所で言って良いのか分からんが夫婦にとって母親同然の存在と言っても過言では無いから問題ないか。守「おい!!大問題だよ!!」 気にすんな、気持ち
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7. 「異世界ほのぼの日記3」116

-116 歓喜する一方で- 旦那から指輪を受け取った結愛は顔を赤くしながら嬉し涙を流し始めた、結愛につられた周囲の女性数人もハンカチ片手に泣き始めた事には俺も驚かされた。好美「何言ってんのよ、こんなに感動的なシーンを見て泣かない女なんていないよ。」美麗「そうだよ、あんたって女って物を全く分かって無いね。」 す・・・、すんません・・・。でもやっぱり結婚絡みのシーンは皆を幸せにしてくれる物だな、次は誰の番なんだろうね・・・。例えば守とか秀斗とか・・・。2人「アホか、最近になってやっと同棲し始めたばかりなのに早すぎるにも程があるだろ。」 おいおいお前ら、そんなに長々とした台詞をよくハモって言えたな。恋人達の目を見てみろ、やばくなっているぞ・・・。守「え・・・、あ・・・、こ・・・、好美さん?何かございましたでしょうか?」 何だその丁寧語、呂律が回って無いのか「鬼の好美」を避けているのか?守「言うなって・・・、バレるだろうが。」好美「何よ、私は私と結婚する気無いの?」 俺、知~らない。守「お・・・、おい!!仕方ないな・・・、えっと・・・、あの・・・、結婚まで色々順番って物があるじゃないですか・・・。」好美「順番って何よ、聞こうじゃないの。」 酒が回って顔つきが怪しくなっている好美に対して守はどうやって説明しようというのだろうか、期待期待・・・。守「あのですね・・・、確かに俺達って元の世界でも付き合っていましたけどブランクって物があるじゃないですか。」好美「そのブランクの間、あんたは真帆と楽しそうにしてたもんね。私がずっと1人で淋しくしている間も青春していた訳よね。」美麗「それ私も見てたもん、私は好美の味方になるよ。」秀斗「まずいな・・・、俺ちょっと外すわ。」 結愛達の周辺とは逆に、自分の座っている席が修羅場になりそうな雰囲気を感じ取った秀斗は何とか逃げようとしていた。しかし世の中そこまで甘くはない様だ、席を外そうとする彼氏の着ていた服の袖を美麗が強く掴んでいた。美麗「秀斗、何処に行こうとしてんのよ。」秀斗「ちょっと・・・、お水を頂きに・・・。」 すると丁度通りかかったミーレンが秀斗のグラスに水を注いだ、ある意味空気が読めている事は賞賛に値するだろう。ミーレン「安心して下さい、水はたっぷりありますよ。」 あれ?どっかで聞いた事の
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7. 「異世界ほのぼの日記3」117

-117 笑顔を呼ぶ甘味とレストランの裏側- 危うく修羅場になりかけたその場を治めたのはやはり真希子だった、もう守1人の母親ではなく転生者全員の母親役を担っていると言っても過言では無い。真希子「こらこら、あんた達はこんな所で何を始めようとしているんだい。あんたらの言い争いは好美ちゃんの部屋で終わったんだろう、ここではもうやめないか。」 守が好美の自室に引っ越して来た時から、実は2人の様子をずっと『察知』していた真希子。やはり母親としては1人息子の事が心配なのだろう。好美「いや・・・、だって・・・。」真希子「「だって」じゃないの、2人共互いの事を理解し合った上で同棲を始めたんじゃないのかい?それじゃ好美ちゃんが死ぬ直前みたいじゃないか、守ももうあんな思いはしたくないだろう。分かったら「ごめんなさい」しなさい!!」 この世の中「喧嘩するほど仲が良い」とは言うが、この世界でもやはり男女の間での確執や喧嘩は後を絶たないのかも知れない。ただいくら自分の1人息子でも、喧嘩の仲介の方法が少し(?)幼稚に思えるのは俺だけだろうか。真希子「うるさいね、僕ちゃんは黙っていなさい!!」 おいおいちょっと待ちぃや、確かにあんたのモデルにはいつも「僕ちゃん」って呼ばれとるけどあんたもなんけ?真希子「良いじゃないか、それとも「お嬢ちゃん」って呼ばれたいかい?」 す・・・、すみません・・・。お願いですから今のは無かったことにして下さい・・・。真希子「素直で宜しい、「仲良くしようじゃないか」。」 正直今真希子が言った「仲良くしようじゃないか」という言葉に、俺は個人的に少し恐怖を覚えていた。まぁ・・・、それは良いとして。 母のお陰で事なきを得た守は再び目の前のスイーツに戻る事にした、先程まで不機嫌そうにしていた好美もスイーツを食べて満面の笑みを浮かべていたのでホッとしていた。 ただそんな中で守には1つだけ不可解な事が有った、奥でスイーツを作っているはずのプルはホール(いや客席)にいると言うのに何故かどんどんとお代わりが追加されていたのだ。ただ新しく出て来たスイーツが全体的に小さい(と言うより小さすぎる)のも不思議で仕方が無かったが食べやすさを重視したんだろうなとあまり深く考えなかった、そのお陰で多くの種類の甘味を楽しめているので結果オーライという事にした。守「母ちゃん
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7. 「異世界ほのぼの日記3」118

-118 姉妹の再会- ヴァンパイアの一言に大企業の筆頭株主親子はポカンとしていた、どう見ても3人の目の前には誰もいない。先日オーナーシェフが雇ったパティシエは何処にいると言うのだろうか。真希子「ナル君、いくら私とあんたの関係でも嘘は良くないんじゃないかい?吸血鬼は人を裏切るのも平気な人種なんて聞いた事無いんだけどね。」 真希子睨みつけられたナルリスは必死に弁解しようとしていた、ただ台詞は先程の物と全く変わっていない様だ。ナルリス「待って下さいよ、今まで俺が真希子さんに嘘を言った事が有りましたか?ただ雇ったばかりの新人が目の前にいるのは本当の話なんです、何なら本人に証明してもらいましょうか?」真希子「確かに、当の本人の言葉を聞けたらあんたが本当の事を言っている事を証明できるね。ただ嘘だった場合、あんたは私に何をしてくれるんだい?」ナルリス「そうですね・・・、この店の全権をお譲りします。」 現時点でもこの店が傘下となっている貝塚財閥の筆頭株主である真希子が店の全権を握っていると言っても過言では無いと言うのにこれ以上何を差し出すと言うのだろうか、ただナルリスの表情は自信に満ち溢れていた。ナルリス「では真希子さん、俺が真実を言っているとなったら貴女はどうしてくれますか?」 確かにナルリスがリスクを負うなら、真希子もそれ相応のリスクを負うべきだ。オーナーシェフが言っている事は正しい、副店長はヴァンパイアの言葉を聞いて腕を組んで考え込んでいた。真希子「そうだね・・・、もしもあんたが真実を言っているのなら私の持つ貝塚財閥の株・・・。」女性「だーーーーーーーーーー!!」 突然真希子の言葉を女性の声が遮った、ただ何処からだと言うのか・・・。真希子「え・・・?!誰だい、今の声は?守かい?」守「母ちゃん・・・、俺があんなに高い声を出せると思うか?」 どう聞いても先程の声は女性、守の訳が無い。ただそこにいた全員が辺りを見廻していたがそれらしき人物は何処にもいなかったのでナルリスはため息をつきながら声をかけた。ナルリス「オラちゃん、意地悪しないで姿を現わしたらどうなんだ。副店長に挨拶したいって言ったのは君の方だろう。」オラ「すみません、恥ずかしかったんで。」 女性の声に反応したのは3人以外にいた様だ、ガルナスの同級生のホルであった。ホル「あれ?この声
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