-69 いつもと違う雰囲気を楽しむ恋人達- 美麗は相も変わらずのチャイナ服で大学の授業を数コマこなした後に友人の安倉 優(あくら ゆう)と安正達のいる食堂へと入った、2人はこの日朝から連絡を取っていなかったのでまさかこのランチタイムにこの食堂で会うとは思ってもいなかった。優(当時)「ねぇ美麗、今日もあんたは昼限定ランチで良いよね。AとBのどっちにする?」美麗(当時)「じゃあ・・・、Cで!!」優(当時)「Cね・・・、何のセットだったかな・・・、ってあるかぁ!!」美麗(当時)「それと、お腹空いてるからご飯は小盛ね!!」優(当時)「どっちなのよ!!ボケを連発しないでよ、ツッコミが追いつかないじゃん。」 どうやら当時、学科内で美麗はクラスのボケという役柄を担っていた様だ。その事を一切知らなかった安正は恋人を見かけてポカンとした様子だった。安正(当時)「美(メイ)・・・、麗(リー)・・・?」美麗(当時)「安正?!何でいんの?!」安正(当時)「たまにはここで食うかってなったんだよ、この後授業無いから。」 後は帰るだけになった安正は大学より自宅からの距離が近いという理由だけでこの食堂を選んでいた。優(当時)「本当にこの人と付き合ってたんだ、じゃあ今夜も一緒に?」美麗(当時)「いや、残念だけどバイトがあるんだって。」 安正は淋しそうな表情を見せる彼女を急いで宥めた。安正(当時)「それがさ、今夜休みになったんだ。夜は店閉めるって言ってたから。」 安正の言葉に黙っていなかったのは他の誰でも無く優だった、優は安正のバイト先の常連だったそうで本人にとってはかなり重大な緊急事態が発生したらしい。優(当時)「じゃあ今夜私が予約してる焼肉弁当は?18:00に5人ま・・・!!」成久(当時)「待って、ちょっとこっち・・・。」 優の言葉に焦りの表情を見せた成久は優を少し離れた場所へと連れて行った、優は成久の咄嗟の行動に驚きの表情を隠せなかった。成久(当時・小声)「すいません、安正達に2人の時間を過ごして貰おうと嘘ついたんです。じいちゃんが言うには勿論今夜も営業しますし、焼肉弁当は肉多めで用意しますから話を合わせて頂けますか?」優(当時・小声)「ふふん・・・、ご飯も大盛りに出来ます?」 優のノリの良さは地元でも評判があったらしい。優(当時)「予約・・・、明
Last Updated : 2025-12-15 Read more