ただ最近は回数が減っていたせいか、どういうわけか加津也の様子がまるで初めての若造みたいに変わってしまって、以前とはまるで別人のように見えた。しかも、なんだか照れているようにも感じられた。この点について、初芽は少し不思議に思っていた。「じゃあ、始めましょうか」そうして、ようやく二人はその後のことに取りかかった。おそらく、加津也がこういうことから遠ざかっていたのだろう。最近は仕事のことで頭がいっぱいで、すっかり会社に心血を注いでいた。そのせいで、彼の動きはどこかぎこちなく、勘が鈍っているようだった。もともと初芽は、今回は気持ちよく楽しめるだろうと思っていたが、相手があまりに疲れていたことに加えて、慣れていないようなぎこちなさが重なり、まったく楽しめなかったどころか、どこかおかしな感覚すら覚えた。だからこそ、最初のあの場面――初芽が加津也を急かした、という状況が生まれたのだった。初芽はもう、こんなじれったい思いはしたくなかった。ただ早く終わらせたくて、つい急かしたのだ。でも、人間というのは焦れば焦るほどミスが増え、余計におかしくなるものだ。彼自身も次に何をすればいいのかわからなくなり、本能だけを頼りに、手探りで進めるしかなかった。そんな様子に、初芽はとうとう我慢ができなくなった。彼女が少し力を入れた拍子に、加津也は一気に気が抜けてしまった。その瞬間を感じた初芽は、冷たく彼を押しのけた。そして、彼の傷ついたような表情には一切構わず、どこか優しげな口調でこう言い放った。「もういいわ。最近、加津也も疲れてるでしょう?こういうことは、今後なるべく控えましょう」加津也はショックを受けていた。こんなにあっさり終わるなんて、あまりにもあんまりだ。どうしても納得がいかなかった。初芽のその無表情な態度は、まるで彼の男としてのプライドを真っ向から否定するようなものだった。加津也の顔には、みるみるうちに怒りと屈辱が浮かんだ。彼はもう一度やり直そうと、初芽の手を引こうとした。「初芽、もう一度、やり直させてくれ」けれど初芽には、もうそんな気は残っていなかった。彼女は彼の手を振り払って言った。「あなた、一体何がしたいの?」「どういう意味だ、それは?」加津也の表情も、次第に険しくなってい
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