「……はい」 素直に未晩の言われるがまま、朱華は着ている衣をはらり、はらりと脱ぎ落とす。 真っ白な陶器のような白い肌が、蔀戸の向こうから差し込んでくる月明りに照らされ、うっすらと朱を帯びていく。 未晩の前へ晒けだされた華奢な裸体は、彼に見つめられているだけで、胸元の蕾をツン、と尖らせていた。「すっかりいやらしい身体に育ったね」 「そんな……だって、師匠が……」 「そうだよ。夫婦神に認められるためには、結びつきを高めるため、快楽に素直になる必要がある」 そう言いながら朱華の胸元へ手を伸ばした未晩は、先端に触れるか触れないか曖昧な距離をとりながら、乳暈の周囲を繊細な指先でくるくると撫でていく。 それだけで朱華の身体はビクっと震え、下腹部にちからが籠る。「あ、はぁ……」 「絶頂を迎えることに慣れないと、契る際に朱華を苦しめてしまうからね」 ようやく濡れはじめた秘処の入り口に指を埋めて、未晩は満足そうに微笑む。 けれど未晩の指に犯された蜜口はまだ堅く、朱華は快楽よりも痛みを覚えてしまう。「んっ……きつい、です」 「まだ蕾の状態……か。じゃあ、朱華の好きなところを愛してあげるよ」 「あああっ!」 くぃ、と秘芽に爪をかけられて、朱華の身体に痺れが走る。 その瞬間、つぅ、と蜜口から愛液が涙のように流れ落ちた。「……いやっ」 恥ずかしさと痛み、そしてほんのすこしの気持ちよさが朱華の意識を混濁させていく。 いやだ、と口にしても未晩は嬉しそうに指を滑らせ太腿のあわいを撫でつづけている。「いやがらないで。気持ちよくなる朱華の色っぽい表情は、とても綺麗だ」 「あ、ふっ」 「もっと、その蜜を溢れさせるといい。やがてその蜜は、究極の桜蜜となるのだよ」 寝台に押し倒され、身体中にくちづけの雨が降る。 慣れ切ったはずの口づけも、身体の敏感な場所に刻み付けられる都度、違和感とともに甘い疼きを生み出していく。 そう。 毎日のように朱華は未晩の腕
最終更新日 : 2025-04-23 続きを読む