「違うんです。僕たちは生徒と教師です」「怪しい者ではないんです」何度も言ったけれど、結局駅前の交番に連れて行かれてしまった。「名前」「山口海人」「住所は?」いつも先生に聞かれているようなことを先生が答えているのが、何か笑える。「君、年は?」警官に聞かれ、私は一瞬固まった。「高校生?」「この子は僕の教え子です」先生が代わりに答えた。「教え子?」完全に疑われている。まあ今の先生は、どう見ても教師には見えないものね。「本当です」そう言うと、先生がポケットから身分証を出した。身分証と先生を見比べていた警官。「なるほど、分かりました」先生の説明で、家にも学校にも連絡することなく帰してもらえることになった私達。「すみませんでした」一礼して交番を後にする先生に、「先生。もう少し教師と分かる格好をしてください」年配の警官が声をかけた。フフフ。恥ずかしそうな顔をする先生かわいくて、つい笑ってしまった。「おなかすいたな。ラーメンでも食べるか?」「うん」そう言えば、私も夕食まだだった。たまたま入った近くのラーメン屋。ちょっと薄汚れた感じはあるけれど、そんなに混んでなくていい感じ。「ネギラーメン」私は聞かれる前に答えた。「はいはい。俺はチャーシュー麺」「あと、餃子」「お前なあ。餃子2つ」「あっ餃子は1つでいいです。そんなに食べられないから」店のおばさんが笑ってる。「餃子は2つで。・・・残
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-07-10 อ่านเพิ่มเติม