あんな人間のクズこそ、死んでしまえばいいのだ!「お金は渡さないわ」桜は息を深く吸い込んで、冷たく言った。「どうせ逃げられないんだから、早く自首したらいいじゃない?そうすれば、罪も少しは軽くなるでしょう!」「俺に自首しろだと?」彰人は鼻で笑った。「桜、お前は本当に、痛い目を見ないと分からないんだな。俺がこんなリスクを冒してまで金の話を持ち掛けたのに、何の準備もしてないと思うか?」その言葉に、桜は眉をひそめた。「どういう意味よ?」「ポスターを見たぞ。6日、お前の公演があるな」彰人の声は悪魔のようだった。「金をもらえなくても構わないさ。俺の手には、お前に関するすごいネタがあるんだ。公演が終われば、もっとお前に注目が集まるだろ?その時、このネタをマスコミに売ったら……いくらになるかな?」それを聞いて、桜は黙り込んだ。芸能界で活動してきた間、彼女は後ろめたい取引には一切応じてこなかった。だから、自分にそんなネタはないと確信していた。「彰人、脅したって無駄よ。そんな手には乗らないわ」「お前が13歳の時、康弘……あいつが、なぜ漁船を売らなきゃならなかったか。まさか、忘れたわけじゃないよな?」桜は息を呑んだ。「桜、大した額じゃない。たったの1億円だ。金を渡せば、お前のことは見逃してやる!」彰人の声は、陰湿で不気味だった。「追い詰めたいわけじゃないんだ。でも、俺にはもう後がない。そもそも、お前たち親子がいなければ、俺が翠とこんなことになるはずもなかった。これは、お前たちが俺に作った借りなんだよ。お前の母親はもう死にかけてるし、今さら彼女が助けてくれるのは期待できないからな。だから桜、お前が助けてくれるなら、俺はあの件を永遠に闇に葬ってやる。さもないと、本当に週刊誌にリークするしかない。お前はもうただの女優じゃない。北城の大物、碓氷さんの彼女なんだぞ?もし、お前が13歳の時のあの件がバレたら……碓氷さんは国中の笑いものになるんじゃないか?」そう言われ、桜の顔から血の気が引いた。スマホを握る彼女の手が、かすかに震え始めた。脳裏にいくつもの光景がよぎった。断片的で、苦しくて、血に染まったような光景が……苦痛と怒りに満ちた康弘の叫び声が、桜の頭の中で響き渡る——「この子はまだ13歳なんだぞ!この人でなしが!殺してやる
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