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第110話 冴鳥拓海の告白①

 とはいえ、声を掛けようと思っていた相手が自分から来てくれたのは、有難い。 約束通り午後二時に冴鳥が理玖の研究室にやってきた。 事前に事情を把握していた國好が冴鳥を室内まで案内してくれた。  ソファに座った冴鳥に、晴翔がコーヒーを出す。 「ありがとう」  短く礼を言って、冴鳥がじっと理玖を見詰めた。 あまりに見詰められるので、どうしたらいいか、わからない。 「えっと、冴鳥先生。それで、御用向きの方は?」  耐えかねた晴翔が冴鳥に声を掛けた。 冴鳥が、ちらりと晴翔に視線を向けたがすぐに理玖に向き直った。 またじっと見詰められた。 「……何から」  長い沈黙を経て、冴鳥がようやく口を開いた。 「何から、話せばいいのか。向井先生に相談するようにと勧められて、ずっと声を掛けるきっかけを、探して、いたのですが」  冴鳥が視線を落として俯いた。 理玖は晴翔と顔を見合わせた。 「誰に勧められたんですか?」  一先ず、確認してみる。 「……折笠先生に。それと、折笠先生の助手だった佐藤さんにも、お勧めだと言われました」  佐藤の録音データの中で、そんなような話はしていた。 冴鳥は折笠と仲が良かったらしいから、相談の中でそんな話もしていたんだろう。 「折笠先生と佐藤さんに僕を勧められたということは、WO関連の相談ですね」  冴鳥が口を引き結んで頷いた。 「……うまく言葉に出来なくて、すみません。ただ、助けてほし
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第111話 冴鳥拓海の告白②

「いくつかの問題は解決しました。家に帰りたがらない祐里を説得して、ご両親にも交際の許可を頂き、行く行くは婚約させていただく許可もいただきました」  GWからの流れで考えたら、むしろ素早い対応だと思う。 冴鳥は真面目な質らしい。 (家に帰っていなかったから真野君と会えなかったのかな。あのメッセも偽造だって疑っていたし……、あ、真野君か)  その可能性には晴翔の方が先に思い当たったようだった。 「もしかして、真野君に気を遣ってくださっているんでしょうか?」  晴翔が問い掛ける。 冴鳥の性格的に、真野という幼馴染の存在を無視できなそうだ。 「真野君は祐里にとって大事な幼馴染です。祐里の話を聞く限り、幼馴染以上の想いを抱いているようにも聞こえました。俺には彼と向き合う義務があります」  ド真面目発言だなと思った。 既にspouseにまでなっているのだから、無視してもいいだろうに。 それが出来ないから悩むのだろうが。 「深津君も、いまだに真野君に想いを寄せているんですか?」  晴翔の言葉に、理玖は驚いた。 冴鳥が肯定的な顔をしているのが、余計にびっくりした。 「祐里はずっと、幼馴染以上の想いを真野君に寄せていたんです。なのに、俺と出会ってspouseになるほど感情が膨れ上がって、俺と真野君への想いが、自分の中でうまく消化できないようで。そのせいか、フェロモンが不安定になることが増えてしまって」  なるほど、そういうこともあるのか、と理玖は思った。 ずっと思い続けていた幼馴染の真野はnormalだ。 (真野君が好きで放出していたフェロモンは性交で収まっていただろうけど。spouseに
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-12
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第112話 冴鳥拓海の告白③

 真剣な冴鳥の目に少しの暗さが降りて見えた。 「かくれんぼサークルのGWかくれんぼが、ただのかくれんぼじゃないと、向井先生は御存じなのですよね」  冴鳥の念押しのような確認に、理玖は頷いた。 「学生に興奮剤を盛ってセックスさせ、顧客が好きな愛人を買うための集会。otherとonlyは専用の興奮剤を、normalには一般的な興奮作用がある薬剤をブレンドして使っていたものと考えています」  冴鳥が項垂れるように頷いた。 「otherとonlyには興奮剤だけじゃなく、実験的に未認可の薬が使われていたらしいんです」  どきり、と理玖の体が強張った。 「その情報は、折笠先生経由でしょうか」  理玖の問いかけに、冴鳥が素直に頷いた。 「人工的にspouseを作るための薬。機序について、俺は詳しくわかりませんが、only側に使う薬だと。もしかしたら、祐里はそれで俺とspouseになったんじゃないかと思うんです」  ぞっと、背筋に寒気が走った。 (だとしたら、五年前の積木莉汐と鈴木類の事件の時から同じ実験が続いていたことになる。しかも、深津君と冴鳥先生は成功例だ)  だから折笠は冴鳥と親密に話をしていた。 結果と経過の確認のためだ。 「どこかに連れていかれて検査されたり、採血されたりしましたか? 理け……、病院に行けとか言われたりは」  冴鳥が首を振った。 「折笠先生には、隠れていろと言われました。spouseになったことを公にせず、祐里との関係はなるべく隠せと」  冴鳥がタブレットケースに入った薬を
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-13
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第113話 冴鳥拓海の告白④

「向井先生、俺は……。何かとんでもないことに関わっているんでしょうか。気が付かない間に祐里を傷付けては、いないでしょうか」  冴鳥が顔を引き攣らせている。 ずっと不安を抱えたまま、一人で悩んでいたのだろう。 折笠が自殺する前なら、相談も出来ていたのだろうが。 「残念ながら、手放しに問題ありませんと、今はまだ言えません。ただ、話を聞いた限り、冴鳥先生の身体に問題はないし、otherの正常な反応と考えます。深津君は実際に診察しないと何ともいえません」  冴鳥は本人も気が付かない間にDollの実験に巻き込まれた。 成功例の二人の情報が理研を介してRISEに流れている可能性もある。 臥龍岡の魔手が伸びる可能性を否定できない。 「けど、俺たちなら冴鳥先生と深津君を守れます。守って見せます。あんな集会が続いていいなんて、思いません」  晴翔がいつになく強い言葉を使って励ましている。 冴鳥の真摯な姿勢は、理玖も応援したくなる。そういう気持ちかもしれない。 「やはり、何かがあるんですね。あの集会が普通でないのは、行ってみても、自分たちの身に起きている状態からも感じます」  冴鳥がペンケースを取り出した。 デニム地の細長いペンケースだ。 「俺が失くしたペンケースです。講義のあと、大講堂に探しに行きましたが、見つかりませんでした」「あ、その話……」  そこで理玖は言葉を止めた。  佐藤満流の音声データで冴鳥が話していたペンケースだ。 「俺の講義の後は向井先生の講義が入っていました。向井先生の荷物に紛れてしまったかもしれないと、佐藤さんが探してくれたと思うのですが、聞いていますか?」  理玖はぎこちなく
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-14
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第114話 折笠のUSB①

 週末の約束をして、冴鳥は帰っていった。  理玖と晴翔は國好と栗花落を呼んで、早速USBを開いてみることにした。 「我々が最も探し求めていた証拠が向こうからやってくるとは思いませんでした」  國好の表情は微妙だ。 気持ちはわからなくもない。 「まるで折笠先生のシナリオの上で踊らされている気分ですよね」  晴翔の言葉には、全員、同意しかない。 「ともあれ、内容は確認しておきましょう。本物かどうかも、わかりませんから」  事ここに及んで偽物というカラクリに意味はないと思うが。 相手は折笠だ。何とも言えない。  個人使用の理玖のノートPCに一本目のUSBを差し込む。 案の定、暗証番号を求められた。 「やっぱりロックが掛かってるか。暗証番号……、僕に解かせたい暗証番号……」  理玖は『0410』の数字を打ち込んだ。 ロックが解除された。 「えぇ⁉ 一発クリアって。何で分かったんですか?」  晴翔が割と本気で驚いている。 「僕に渡してほしいUSBなら、僕と折笠先生に纏わる数字だろうと思って。四月十日は僕と折笠先生が初めて顔合わせした日だよ。会った瞬間、口説かれたからよく覚えてる」  晴翔が苦々しい顔をしている。 きっと自分も似たような顔をしているはずなので、何も言えない。  中身はDollの高額出資者、いわゆる顧客一覧だった。 新しい名前は今年の五月、冴鳥の名前も記載されている。最も古い名前は五年前の日付からだった。 「冴鳥先生、三百万払っち
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-15
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第115話 折笠のUSB②

 二本目のUSBを開く。 フォルダが二つあった。 『実験内容と結果』『使用薬剤』  フォルダのタイトルに、理玖の手が止まった。 (この中に積木莉汐と深津祐里に使用された薬が記載されている)  理玖は敢えて、『実験内容と結果』のフォルダを開いた。 『2025.5月:実験目的:人工的にspouseを生産する。 only男性(19)に興奮剤X・補助剤Zα使用した結果、other男性(30)がフェロモンを強く感知し、脳波の恋に落ちる。性交を繰り返すうち、約三日でspouseの証である花の痣が出現。 only男性は薬の影響が強く残り、発情発作を繰りかえす。 otherの興奮剤を使用した場合と同様、脳への負担と圧迫は大きい様子だが、日常生活を送れるレベルに留まっている。抑制剤を使用し発作は軽減傾向にある。 これまでで最も理想的な結果を得られた。onlyを興奮させ疑似的なaffectionフェロモンを使用するのが最もスマートかつ安全なspouseの量産を見込める』  恐らく冴鳥と深津の結果報告であろう。 「疑似的なaffectionフェロモン……」  気になる私欲を抑えて、理玖はその後の記録を遡る。 spouseを作り出した結果はなく、onlyとotherのカップルが妊娠して出産した記録が幾つか残る程度だった。 「onlyに興奮剤を使用する実験は昨年からのようですね。それまではotherに強めの興奮剤を使用する例が多くみられる」  去年の十月より以前は、affectionフェロモンに関する記載もない。 まだ理玖が発表する前だから、その名称を使っていないだけかもしれないが。 『2021.5月:実験
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第116話 折笠のUSB③

 栗花落が理玖の顔を見詰めているように感じる。 眼鏡を外すと他人の顔がぼんやりとしか見えないので、何となくの動作しかわからない。 「この前も思ったけど、向井先生って眼鏡外すと可愛いっすよね。色白だし女の子みたいで、美人っす」  急に褒められて、ドキリと顔が熱くなる。 晴翔がすごい速さで理玖に眼鏡をかけた。 「人前で眼鏡外しちゃダメだっていってるのに。何しているんですか、理玖さん」「え? いや、深い意味は特に……、ごめん」  晴翔が怒っているっぽいので、謝っておいた。 「じゃ、三本目を確認しましょうか」  最後のUSBを開く。『訂正後』というフォルダと、無名のフォルダがあった。『訂正後』のフォルダを開く。  顧客リストや使用薬剤がずらっと書き連ねられていた。 「これ、警察が押収した内容と同じっすね。訂正後って、やっぱ折笠は最初から改ざんしたデータを警察に掴ませてたんすね」  栗花落が最早感心している。 「自分が死んで押収されたデータで不起訴になれば、その後、事実が明るみに出ようと理研も臥龍岡も裁かれない。本当にそのつもりだったんですね」  日本の法律では一度判決が付いた事件を再度審議できない。 ずっと信じられない心持だった國好も、ここにきて信じざるを得ない様子だ。 「折笠先生は自殺するつもりだったと思うけど、臥龍岡先生は折笠先生を殺せと迫られていた可能性はありますよね。理研やRoseHouseの圧から守るためにも、折笠先生は自殺したのかも」「でも、それじゃ」  國好が珍しく声を荒げた。 驚いて振り返っ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-17
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第117話 物語の結末

 書かれている内容を読んで、全員が絶句した。 頑張って積み上げてきた証拠や裏の取れていない事実が、総てはっきりした感じだ。 「これ、間違いなく理玖さん宛ですよね」  晴翔が、かろうじて言葉を発する。 名前はどこにも書いていないが、確実に理玖宛だとわかる。 「でも、折笠先生は冴鳥先生に、理玖さんにUSBを渡せとはっきり伝えなかったのに。別の人に渡ったら、どうするつもりだったんだろう」  理玖も同じように思うが、きっと問題ないのだろうとも思う。 「ロックもかかっていたし、開いたとしても名前は書いていないからね。誰が読んでも良かったんだと思うよ。解決してくれる人なら、誰でも」  理玖はもう一度、折笠からの手紙のような文章に目を流した。 「積木莉汐、莉汐……、りせ、そうか、RISEか。RISE《ライズ》はローマ字読みならリセだ。月夜の淑女《レディ》はもう二度と踊らない。秋風の言葉は、あんな実験はもう二度とさせないって意味かもね」  國好と栗花落が顔色を変えた。 「じゃぁ、最初から積木莉汐の敵討ちのために、全員が、五年前から準備を続けていた?」  晴翔の問いに、理玖は首を捻った。 鈴木圭の兄・類と積木大和の姉・莉汐がDollの実験に使われた。莉汐は臥龍岡叶大の婚約者であり、事件後に類を慰めたのは秋風音也だった。 事件の関係者全員がRISEの構成員だ。 「実験の報告書、五年前の事件と今回の冴鳥先生と深津君以外は、特筆すべきものがなかったね」  折笠が言う通り、非合法というリスクを負ってまでする内容ではない。  「実験の成果を出さないように、わざと調整していた……?」
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第118話《5/31㈯》眠り姫の魔法を解く方法①

 都内の一等地にそびえ立つタワーマンションを、理玖と晴翔は見上げていた。 「大学教授の給料だけで、こんなマンションの最上階に住めるの?」  いくら私立大学とはいえ、大学教授なんて公僕みたいなものだ。 給金などたかが知れている。 「不躾だと思ったけど、ちょっとだけ調べました、冴鳥先生のこと。調べたっていうか思い当たる節があって。冴鳥興産株式会社って、燃料油や電力分野、最近だと再生可能エネルギーとかの資源系に特化した一流企業です」  ぎょっとして、理玖は晴翔を振り返った。 「その御曹司ってコト?」  晴翔が無言で頷いた。 「親父や爺さんが付き合いあって、名前は聞いていたんですよね。もしかしたら俺、子供の頃とか、企業のパーティで冴鳥先生に会ったりしていたのかも。覚えてないですけど」  あまりに住む世界が違う話すぎて、言葉が出なかった。 (企業のパーティ? 社交界的な? 中世の貴族的なパーティだろうか。ダメだ、全然イメージできない)  もう何度か思っているが、改めてとんでもない人とspouseになってしまったと、理玖は痛感した。 「もしかして、晴翔君が住んでるマンションも、こんな感じなの?」  恐る恐る聞いてみる。 毎週末、理玖のアパートに入り浸っているから、晴翔の一人暮らしの部屋にはまだ行っていない。 「ウチはここまで立派な立地じゃないし、大きくもないですよ。親父が昔買ったマンション、使わせてもらってるだけです」  晴翔が理玖の腰を抱き寄せた。 「俺たちの新居は二人で選びましょうね。理玖さんが快適に研究できる部屋を、
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-18
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第119話 眠り姫の魔法を解く方法②

 理玖は前のめりに冴鳥が持つ抑制剤を覗き込んだ。 タブレットケースに入っている薬は、金曜日に冴鳥から渡された薬とは規格が違った。 「この薬も、折笠先生から渡されたものですか?」  錠剤を手に取り、表面に書かれた薬剤番号を確認する。 「直接、渡されたものではないです。折笠先生が倒れてから、折笠先生名義で荷物が届いて、その中に入っていた抑制剤です。形状は違うけど薬効は同じだから差し替えるようにと、手紙が添えられていました」「その手紙と荷物は手元にありますか? あったら確認させてください」  理玖は錠剤をじっくりと見詰めて、話を続けた。 「この薬は今後、服用しないでください。恐らくこの錠剤、抑制剤ではなく、興奮剤です」  冴鳥と晴翔に緊張が走った。 「一体、どうして……」  晴翔の驚愕と疑問は最もだ。 何故、今更深津を興奮させる必要があるのか。 理玖は折笠のUSBに入っていた実験結果の報告を思い出していた。 「荷物を送ってきたのは折笠先生ではない。犯人は深津君の発情を更に深めて別の実験をしたかった。深津君は抑制剤と偽った興奮剤を飲まされ続けていたから、興奮が収まらず不安定な状態だった」  傾眠している深津の状態は、理玖にも覚えがある。 弁当窃盗事件があった時、自分のフェロモンと晴翔のフェロモンに飲まれた理玖も、眠りに飲まれて記憶が曖昧になった。 「俺が……、祐里に興奮剤を飲ませ続けてしまったんですね」  冴鳥が愕然としている。 「折笠先生が冴鳥先生に直接、手渡したのは、間違いなく抑制剤だったんでしょう。深津君を案じて薬を飲ませた冴鳥先生に非はありません
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-19
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