WO両性具有の警察官が二人追加になったり、理研から奥井と羽生が来たりと色々あったが、理玖はようやく真野にコンタクトを取る時間を作り出せた。 「水曜の夕方なら冴鳥先生が空くらしい。深津君の講義終了後に来てもらおうか。直近になっちゃったけど、真野君大丈夫かな」 スマホの返事を確認しながら、晴翔に問う。 理事長室から戻ってすぐに、理玖は冴鳥と深津の予定確認のメッセを入れていた。 この後、積木や秋風とコンタクトを取る時間を考えると早い方がいい。 「真野君に話があるって伝えたら、今週いつでもいいって言ってましたよ。事前に連絡をくれれば部活抜けてくるって」 そういえば真野はバスケ部だったな、と思い出した。 「そういえば、白石君はどうしたんだろう。まだ入院しているのかな」「してるっすよ。前よりは起きるようになったけど、まだぼんやりして傾眠が続いているらしいっす」 話を聞いていた栗花落が教えてくれた。 警官の人数が増えたせいか、最近は室内に一人、警察官が常駐している。 安心ではあるのだが、晴翔とうっかりイチャイチャできないのが、ちょっと残念だ。 (いやいや、仕事中は普通、イチャイチャしないから。残念とか思ってはいけない) 「経過が長いですね。理玖さんのフェロモンの影響かと思ってたけど、違うのかな」 晴翔の心配顔を見て、自分の思考を反省した。 「面会はもうできますか? 出来そうなら、僕が一度会いに行くのもアリだと思うんですが」 前に話を聞いた時は、警察に協力している真野以外の面会が禁止だった。 特に晴翔は被害者なので会いに行ってはいけないと國好に注意されていた。 「面会制限は解
Last Updated : 2025-08-28 Read more