晴翔の腕の中で鈴木の股間に栗花落が頬擦りする。栗花落の頭を鈴木が撫でた。 「さっきの話の続きですが、礼音は向井先生の側に居るだけで、僕らが期待する仕事をしてくれる。向井先生は礼音から色んな情報を引き出せたでしょう? だから敢えて手出しせず、側に居てもらおうと思ったんです」「俺たちにRoseHouseの実態を掴ませるのが、君らの目的なのか?」 鈴木が首を傾げて笑った。 その顔は可愛らしくて、とても無垢だ。 かえって怖い。 「ある程度、RoseHouseについて知ってもらえないと、向井先生を引き込めないから。僕たちにとって向井先生は神で、spouseになった空咲さんは特別です。マザーは向井先生がほしいんですよ」 どくり、と心臓が下がった。 鈴木の晴翔を見下ろす目が、仄暗く染まって見えた。 「でもこれ以上、礼音に無理させるのは可哀想だから。僕らは同郷の出身者を大事にします。だから、引き取ろうと思って」 栗花落の顎を上向けて、鈴木がまた深いキスをした。 自分から顔を寄せて、栗花落が鈴木の唇を吸った。 腕の中の栗花落の顔が、徐々に蕩けていく。 「ぁ……、や……、きもちぃ、もっとぉ……」 栗花落の股間が硬さを増す。 晴翔は鈴木から栗花落を引き剥がした。 「こんな風に快楽で支配して、頭を使わせない状態にするのが、君らの言う大事にするってことなのか? 栗花落さんは嫌々、警察になった訳でも、この事件に関わっている訳でもない。栗花落さんなりに戦ってるんだ」 自分の股間に栗花落の顔を押し付ける鈴木から、その体を奪う。 栗花落を羽交い絞めにするつもりで
最終更新日 : 2025-10-16 続きを読む