『えっと……とりあえず立ち話もなんだからこっち着いてきて。』 「はーい。」 "てくてくてく……てくてくてく……" いや〜ちゃんと話聞いてもらえそうで良かった良かった。僕とは違うアプローチで研究してるらしいし早く話聞きたいな〜。 "バタンッ" 「ん?え?え?」 僕……追い出された?いやいやいやいや!僕は極めて友好的に話しかけたつもりだよ?僕も一応真面目に研究をしてて先生と同じ探求者のつもりだったのに。そんなぁ!こうなったら成果物を持って釣るしかないか……って魔法鍵かけられてるじゃん!え?そんなに僕嫌われた?ショックだわぁ。 ま、これくらいなら秒で開けられるけどね! "ガチャッ" 「先生!これだけ見てくださいよ!」 『なんで入ってくんだよ鍵かけただろうが!』 「お願いですこれだけ見てください!」 "バンッ" からの魔力圧を"ドンッ" 『……………………』"バタンッ" 「え?もしかして圧かけすぎて倒れちゃった?」 さてと、どうするかなぁ。勝手に論文を見るのはさすがにまずいしなぁ……ぶっちゃけすることがない。いや、ないことはないよ?入学式中だし。先生の復帰を待ちがてら入学式の見学に集中でもするかな。よし、それでいこう! てか長くない?だってもうだいぶ経ってるはずなのにいつまで入学式やってるわけ? 入学式会場の方に意識を戻すとそこには正装をして入学式に乗り込んできた裕福そうな子供がいた。 『ちょっと待ったァァァァァァ!!!この俺の入学を認めないとはどういうことなんだ!』 「いや、結婚式かよ……。」 いや、結婚式でもいないか。あれはフィクション。ドラマだけの話だしな。まぁこの世界自体が大概ファンタジーしてるからしょうがないね……とはならんよ?ならないよ?だから一つだけ!一つだけひツッコミをさせて欲しい!裕福そうな子供に。そう君だ!君に対して言いたいんだよ。 「入学断られたのはそういうとこだぞ!」ってなぁ!
Last Updated : 2025-09-16 Read more