All Chapters of 異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜: Chapter 41 - Chapter 50

57 Chapters

#38

『えっと……とりあえず立ち話もなんだからこっち着いてきて。』 「はーい。」 "てくてくてく……てくてくてく……" いや〜ちゃんと話聞いてもらえそうで良かった良かった。僕とは違うアプローチで研究してるらしいし早く話聞きたいな〜。 "バタンッ" 「ん?え?え?」 僕……追い出された?いやいやいやいや!僕は極めて友好的に話しかけたつもりだよ?僕も一応真面目に研究をしてて先生と同じ探求者のつもりだったのに。そんなぁ!こうなったら成果物を持って釣るしかないか……って魔法鍵かけられてるじゃん!え?そんなに僕嫌われた?ショックだわぁ。 ま、これくらいなら秒で開けられるけどね! "ガチャッ" 「先生!これだけ見てくださいよ!」 『なんで入ってくんだよ鍵かけただろうが!』 「お願いですこれだけ見てください!」 "バンッ" からの魔力圧を"ドンッ" 『……………………』"バタンッ" 「え?もしかして圧かけすぎて倒れちゃった?」 さてと、どうするかなぁ。勝手に論文を見るのはさすがにまずいしなぁ……ぶっちゃけすることがない。いや、ないことはないよ?入学式中だし。先生の復帰を待ちがてら入学式の見学に集中でもするかな。よし、それでいこう! てか長くない?だってもうだいぶ経ってるはずなのにいつまで入学式やってるわけ? 入学式会場の方に意識を戻すとそこには正装をして入学式に乗り込んできた裕福そうな子供がいた。 『ちょっと待ったァァァァァァ!!!この俺の入学を認めないとはどういうことなんだ!』 「いや、結婚式かよ……。」 いや、結婚式でもいないか。あれはフィクション。ドラマだけの話だしな。まぁこの世界自体が大概ファンタジーしてるからしょうがないね……とはならんよ?ならないよ?だから一つだけ!一つだけひツッコミをさせて欲しい!裕福そうな子供に。そう君だ!君に対して言いたいんだよ。 「入学断られたのはそういうとこだぞ!」ってなぁ!
last updateLast Updated : 2025-09-16
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#39 ねぇねぇ!

 とまぁそんなこんなで魔法学校初日は何事もなく終わった。馬鹿が一人と気絶者一人はまぁ……そんな日もあるさとスルーする方針ですね、はい。気絶者一人こと教授さんはあの後も全然起きませんでした!で、入学式も終わっちゃったっぽいからそれとなーく新入生組に合流したんだよ。学校についての説明とか教室でされるのかなぁ〜って思ってたからさ。めんどうではあるけどさすがにこれくらいはね? で、聞きに行ったわけよ。ところがどっこい!先生が言ったのはたった三つの文!「ここは第一クラス、つまりは優秀な成績を試験でおさめた我が学校のエリートなわけだ。つまり、ある程度この学校について知っているであろう君たちに改めて説明することはない。冊子は渡すから、同級生との仲を深めるなり興味のある分野の教授の元へ行くなり各自好きに行動したまえ。」 いや、意味が分からないよね。早期入学の僕がいるんだぞ?もっとこう……あるだろ!四歳児もいるこのクラスで説明放棄して説明するやつがあるか! ま、まぁいいや適当に同じクラスの子から情報収集すればいい話だしね。幸い明らかに幼い僕にみんな興味津々のようだから、聞く相手は選り取りみどりだ。というわけで……「ねぇねぇ、そこのお兄さん!」
last updateLast Updated : 2025-11-06
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#40 爽やかイケメンお兄さん

「やぁ、爽やかお兄さんだよ!このイケメンな僕がどんな質問でも完璧に答えてみせるさ☆」 うわぁ〜すーごい変な人だー!なんかバラ飛んでるよ。若干魔力感じるしこれ魔法かな?しかも魔力の起こりというか予備動作というか……なんて言えばいいかわかんないけど、ノータイムでバラが飛び交ってる。無駄に無駄のない無駄な技術だね。しかもこれ火魔法のはずなのに熱が外に漏れてない。もしかしなくてもこの人、変人なのにめちゃくちゃ強いな。「僕、授業のとり方がよく分からなくて……最速で必要単位を取りきるにはどうしたらいいんですか?」「最速、かぁ……となると選択肢は冒険者ランクと魔技大祭、魔法研究学会の三つになるんじゃないかな。この学校は良くも悪くも実力主義。己の力を示せば地位を得ることができる。その反面貴族としての身分のみを拠り所としてる者に居場所はない。貴族たるものかっこよくないとね。そう、僕のように☆」「なるほど、冒険者ランクを上げるか魔技大祭で良い成績を残すか魔法研究学会で実績を積むかってことですね。教えてくれてありがとうございます!参考までにお兄さんがどの授業を取るか教えてもらってもいいですか?」「一応慣例で上位貴族家出身の一年生が取ることになってる科目がいくつかあるからそれを取るのと……あとはそうだねぇ。魔道工学、魔法陣学、魔道具学辺りを取るつもりだよ。僕はこういう作業好きなのさ。教授との伝手もゲットできるしね。参考になったかい☆」 上位貴族……やっぱり権力持ってる人たちは家でもいい教育受けてるんだなぁ〜。さっきの魔法の練度も試験の時に見た他の人のとは段違いで高かったし。王子様も同じタイミングで受験してるって言ってたしきっともっともっと練度高いんだろうな。見てみたいけど……変に目を付けられたら厄介だし遠目で見るくらいにしとこうかな。 「はい、参考になりました!僕もその授業気になったので一緒に受けてもいいですか?」 変な人だけど頼りになりそうだしついて行けたら僕としても安心なんだけど……「もちろんさ!ところでなんでそんなに早く単位を取りきりたいんだい?」 それはもちろん……「僕は授業なんて受けずに図書館に籠ったり研究室に籠ったりしたいんですよね。」 趣味に没頭するためだよ!
last updateLast Updated : 2025-11-07
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#41 友人(?)ができた

「せっかくこんな最高の環境にいるんですよ?なら使い倒さないと損じゃないですか!なので僕は単位なんてものに煩わされるのはごめんなんです!わぁ〜楽しみだなぁ〜!趣味に没頭するための口実としてこんなに上等なものは他にないですもん!」「……プフッ!アハハハハハハッ!趣味に没頭するための口実、か……そうだね。そうだ、確かにその通りだ!ミシェル君ありがとう、僕は少々気を張りすぎていたみたいだ。そっか、僕も自分の好きなこと……ここでならしてもいいんだよね。」 ん?急に笑いだしてどうし……ってそうか高い立場にいる以上自分の行動一つで家の弱みになりうるのか。イケメンなお兄さんも大変だね。僕も少しは気を付けないとか。でも、僕は好きに生きると決めたんでね。「こちらこそ色々教えてくれてありがとうこざいます。それじゃあ改めて同級生としてよろしくお願いしますね、イケメンなお兄さん!」 なんて呼ぶのか迷った末にイケメンなお兄さんって……まぁ言っちゃったもんはしょうがない!ごり押す!「イケメンなお兄さんって……あ、そういえば僕の名前まだ言っていなかったね。僕は……」 ストップストップ!ストーーーップ!!!「いや、名乗らなくて大丈夫です。それを聞いたら僕、後戻りできない場所に行っちゃいそうなので。はい、ほんと大丈夫です。あと僕のことはエルって呼んでもらえるとありがたいです。ミシェルはちょっと呼ばれ慣れてなくって。」「そうかい?また後日正式な場で会ったら名乗らせてもらおうかな?それと、呼び方の件もオッケーだよ。よろしくね、エル君。」 うわぁ……完全に気に入られちゃったなこりゃ。なんでこんだけ人数いてドンピシャでイケメンなお兄さんこと王子殿下を引き当てるかなぁ……。僕そんな運が悪いタイプじゃないと思うんだけど。
last updateLast Updated : 2025-11-08
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#42 良い上司(笑)

「たっだいま〜!やぁ本体、変わりない?」「おかえり分身くん、僕は変わりないよ。学校でのことをサラッと教えてくれる?」「あれ?見てたんじゃないの?あと俺は分身じゃなくて分霊だから。そこんとこよろしく。」「そんなめんど……じゃなくてプライバシーは大事だからね。ほら、分身君も自立行動できるようになっただろう?なら上司として部下が一人になれる時間を多少は確保するべきだと思ったのさ。」 両方本音の可能性は……ないな。ないない、だって本体だもん。平気な顔して適当なこと言えるとか詐欺師じゃん!この世界風だと悪役貴族ってやつどね!もう本体断罪されちゃうね。「本音が滲み出ていたけど大丈夫そ?建前の割には理由がちゃんとしてて普段から嘘ばっかりついてるんじゃないかって僕は心配だよ。あと俺のことを分霊って呼ぶ気はないんだね。まぁ別にいいけども。」「いや、君は何目線なのさ。そ・れ・と!君も僕なんだからさ、一人称をちゃんと揃えてくれないと困るんだけど。」「今だけだよ今だけ!ちゃんとキャラ付けしていかないと俺か本体かわかんなくなっちゃうよ!ほら!読者さんも困惑してるでしょ!もう、これだから本体は……配慮ってもんが足りない。大事だよ?こういうの。」「うるさいなぁ〜分身にする配慮なんてあるわけないでしょ。」 あぁぁぁぁあ!!こいつ言いやがった!「さっきの良い上司みたいなムーブどこ行ったの?ねぇ!ねぇ!」「アハハハハッ!」「ねぇってばーー!!あ、そうだ王子様に気に入られちゃった!めーんご!」「はぁっ!?」 ヤッター本体に一矢報いれたぜ!まぁ、矢面に立たされるの俺なんだけどね。
last updateLast Updated : 2025-11-09
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閑話 一人の王子

「いや〜今日はいい日だったなぁ。エル君と知り合えたのが何よりの収穫だね。」 「いくら建前上学校内において身分に差はないとは言ってもミハエル殿下相手にあのような……」 「私は気にしない。」 「ですが!」  はぁ……アルノーはこういうところがダメなんだ。相手の力量を把握する目が足りなすぎる上に言っても聞かない。暴走して彼に迷惑かけたら最悪だし釘を刺しておこうかな。 「二度も言わせるな。私は気にしないと言ったんだ。」  まぁ、これで彼が素直に聞いくれると楽観視できるほど私は馬鹿じゃない。こんなことやりたくないけど後で監視を付けるか。この盤面で余計に人手減るの痛いなぁ〜。 「ッ!承知致しました。」 「うん、それでいい。それにエル君は侯爵家の次男だからね。まぁ年齢も年齢だし表舞台に顔を出す機会がなかったからね。だからアルノー、君が知らないのも無理はないよ。でもまぁ……私の側近なら上位貴族家の顔と名前くらい把握しておいて欲しかったかな。」  これ以上私を失望させないでくれよ? 「……」 「それにしても荒れそうだねぇ、この学校。そして彼は間違いなくその台風の目になる。どうしたものかな。派手に動きすぎると潰されそうだし……アルノーどう思う?」 「ミシェル様との距離を取るべきかと。」 「でもなぁー彼を取り込めたら私の陣営のジョーカーになってくれると思うんだよね。それに私は彼が気に入っているんだ。だから個人的にも仲良くしたい。なにより彼が敵国に移住してしまった場合の影響がデカすぎる!帝国に行かれた日にはもう……。」 となると……いや、やめだやめ!そんなコソコソしてたらつまんない! 「決めた!今回は派手にいこう!叩き潰せない程大きい勢力を作ってみようかな。彼がいればそれができる。」
last updateLast Updated : 2025-11-10
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#43 狂犬くん

 さてと、もう朝か。めちゃくちゃ眠い……が僕はちゃんと起きる。努力ができるタイプの引きこもりなので。そんじょそこらの引きこもりとは違うのだ。「いただきます。」 これは僕が部下たちの間で根付かせた文化だ。根付かせたというか寝ぼけてうっかりやって根掘り葉掘り聞かれたと思ったら次の日には広まってただけというか…… まぁそんなことはどうでもいい。ご飯を食べたら身支度を整えて学校へと向かう。もちろん馬車で。大した距離でもないのでケツがこれ以上割れないようにするためにも歩いて行きたいんだけど、それはダメなのだ。要らぬトラブルに巻き込まれる。巻き込まれたらどうなるか護衛の騎士たち含め周囲の貴族以外の者の首が飛ぶ。もちろん物理的に。 ふんぞり返るつもりも先祖の功績でドヤるつもりもないけど貴族である以上そういうものなのだからしょうがない。不敬罪が方に明記されているのだから。僕にこの制度を変える気もない。やってやれないこともないけど、まず間違いなく国がなくなるからだ。 やるなよ?お前だお前に言っているんだよ!そこの貴族が横を通るたびにガルルルしてるそこの少年!まぁ、声には出していないんだけどね。そうこうしているうちに学校前にとうちゃーく!「あ、爽やかイケメンお兄さん、おはようございます。」「やぁエル、おはよう。今日も気だるそうだね。」 あ、側近くんがガルルルしてる。この爽やかイケメン、本人は優秀なのに部下の教育は下手っぴらしい。そうでもなきゃ主人の友人に殺気を向けない。しかも側近くんの家よりうちの方が爵位が上だ。となると普通に問題になる。逆なら基本泣き寝入りだけどね。僕の場合は……「爽やかイケメンお兄さん、そこで唸ってる狂犬くんをなんとかしてくれません?噛まれるんじゃないかと内心ヒヤヒヤなんですよね。彼をちゃーんとしつけとかないとあとで取り返しのつかないことをやらかしますよ?」 そう、主に直談判!だって絶対だる絡みしてくるもん!
last updateLast Updated : 2025-11-11
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#44 友人(正式)

「おい、適当言うんじゃない!」「な?」「はぁ……アルノー君もう帰っていいよ。しばらく僕の側近としての仕事しなくていいから。あ、そうだ僕はエル君のことを勝手に友達認定してるからタメ口でいいよ。」 いや〜タメ口公認されたのマジラッキーだわ。正直敬語で話すのめっちゃキツかったね。そろそろボロが出そうだったし。「え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!なんで、なんで僕が!何か失礼をしてしまったなら謝罪します!だから!どうか!」 ほんまこいつ……「いいんですか?なら遠慮なく〜。アルノーだっけ?お前そういうところだぞ?心から爽やかお兄さんのサポートするでもなく、その立場にあぐらかいてさ。挙句の果てに過干渉して、爽やかお兄さんの知人に殺気垂れ流す。お前の行動はお兄さんの品位を地に落とすものだ。そんなこともわかってねぇから暇を出されたんだよバーカ。それにさっきの謝罪もあれだろ?ほんとに悪いと思ってるんじゃなくてとりあえず謝ってご機嫌取りしないと的なやつだろ?はぁ……ほんとお兄さん見る目ないね。こんなのを自分の周りに置くとかありえないよ。」 ふぅ……言いたいこと言ってスッキリした〜「めっちゃ言うねエル君……。あとしれっと最後に僕のこと刺すじゃん。やめてよ自覚あるから普通に刺さるんだよ。ところでエル君!君、僕の側近に興味ない?今なら僕の横、空いてるよ!」 君のせいで僕は巻き込まれたんだからそれくらい許容してくれたまえよ。「迷うまでもなくお断りだね。これでも僕は忙しくてね。お家でゴロゴロするので忙しいんだよ。それに僕政治関係苦手じゃないけど趣味じゃないんだよね。ぶっちゃけて言うと、あなた方で勝手にやってどうぞって感じ。」 腹黒い老害とのやり取りとかクソ喰らえ。てか国政とかいうブラック企業なんかに僕は関わりたくないの!てか仕事したくないの!「え〜なってよ側近〜!僕たち友達だろ〜?」「やだよ〜イケメンお兄さんの近くで目立ったら刺されるじゃーん!目立ちたくなーい!」「ふっ、僕らが仲良さそうに話してるのを現状多くの人に目撃されているわけだけどさ。これを見た民衆はどう思うかな。」「あぁもうやだ最悪だ!もう僕隠居しよかな。うーん……決めた!一つ約束してくれない?僕を君の友人以上にしないと。僕に役職は不要だからね。出世とか大っ嫌い。友人としてなら手伝うし、助言もする。でも側
last updateLast Updated : 2025-11-12
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#45 友達を褒めてみよう!

「お、それなら僕が今改めて自己紹介しても問題ないね?」 「ややこしいことになりそうだからそれは遠慮しておこうかな。で、僕は殿下のことをなんと呼べばいいのかな?」 「そうだなぁ。友人というものがいなかったからいざどう呼ばれたいかって聞かれると難しいな。うーん……ミハっちとかはどうだい?」 「ミハっちってなんだよ。ネーミングセンス皆無か。ちょっと待って僕が考えるから。」 「ふふふっ、友人に愛称を決めてもらうと言うのはなかなかどうして心躍るものだな。」 「なんだよ急に、気色悪いなぁ。よし決めた、今日から僕は君をミーシャって呼ぶ!ていうかミーシャってぼっちなのな。取り巻きとかもいるしてっきり友達いっぱいいるのかと。」 「エル君、君は本気であの王位継承権という名の餌に群がる連中が友人に見えているのかい?」 「ごめんごめん、僕が悪かった。」 「ふんっ!僕は気分を損ねましたー!あーもしエル君が僕のいい所をいっぱい言ってくれたら機嫌が直るかもしれないなー!父上との食事中に同級生にぼっちだとからかわれたって愚痴っちゃうかもなー!」 「おいミーシャほんとにそれはやめろ!てか僕ら出会って2日目だぞ?いい所をあげられる程僕はミーシャのこと知らないんだけど……。あと男が拗ねても可愛くない。」 「うだうだ言ってないでさっさと僕を褒めるんだ!にしても男か……そうだね、僕は男だ。でも拗ねるくらいしてもいいじゃないか。」 「ヘイヘイヘイ、そうだなぁ……。まず魔力操作の練度が驚く程高い。魔法の発動による外部への影響を遮断してるのがすごいと思った。才能とか環境の差もあるんだろうけど、そこに泥臭い努力のあとが見えた。僕はそれがかっこいいと思う。あとはそうだなぁ……。」 「い、一旦休憩ちょうだい!心が!心がもたないから!」
last updateLast Updated : 2025-11-13
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#46

「で、落ち着いた?」「落ち着いた落ち着いた。じゃあ続きお願いね。」 うわマジかこいつ……「え?」「え?」「え?私?まだ言わされるの?」 てかなんで僕は今野郎のご機嫌取りのために褒めてんだ?やめだやめ!「え?言ってくれるんじゃないの?」「さっきは勢いに任せてたから言えたけどもう無理だよ?普通に恥ずかしいし。」「え〜?」「はい、この話おしまい!僕としてはこのあとの授業の話をしたいんだけど……いい?僕としてはミーシャについて行くつもり。」「うーん……いいよ、わかった。でも今度絶対言わせるからね。このあと行く予定なのは前言った魔道具学と魔法陣学の二つ。」 二度と言うかばーか!お前があれだぞ?よくある小説みたいに実は女の子でしたーみたいな展開にならない限りは絶対褒めない!ま、そんなのあるわけないけどね。でも腐っても王族たるミーシャが男性名付けられてるのに実は女の子とか絶対にありえないね。 あれ?なんか今盛大にフラグをたてた気がするんだけども。え?怖い!え?なに?◇◇「で、あるからして魔道具というのは魔法陣学を基礎とした学問で魔力を持つものなら誰にでも使えるという性質上元の魔術式よりも複雑なものになるため――」「うーん……わからん。」
last updateLast Updated : 2025-11-14
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