華side数日後、真珠さんが再び教室を訪れた。営業活動が忙しくなったのか、最近は顔を出す機会が増えている気がしていた。「真珠さん、今週も東京ですか? 京都との往復、移動だけでも相当な負担でしょうに。お体は大丈夫?」私が淹れたての緑茶を差し出すと、彼女は少し疲れたような、けれど充実感に満ちた表情で受け取った。「そうなんですよ。おかげさまでお取引先が増えて、東京に来る機会も格段に多くなりました。最近は、いっそのこと関東圏に小さな拠点でも借りた方がいいのかしら、なんて考えてしまって。でも、京都の事務所の仕事もできる限り手伝いたいと思っているので、決めかねていまして……」「そうね、拠点を移せば移動の時間は節約できるかもしれないけれど。京都の事務所まで支えているなんて本当にお忙しいのね」毎週のように時間を気にしながら日帰りで往復するのは、精神的にも肉体的にも削られるものがあるはずだ。私が労いの言葉をかけると、真珠さんは大したことないとでも言うように、柔らかい笑顔を見せた。「いえ、私は全然。……育ててくれた両親のためにも、一刻も早く仕事を覚えて恩返しがしたいんです」「真珠さんは本当に親孝行ね。ご両親に大切に、深い愛情を注がれて育ったのが伝わってくるわ。真っ直ぐで温かくて……なんだか羨ましい
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