All Chapters of クラスで一番人気の彼女が裏ではポンコツで可愛い: Chapter 11 - Chapter 20

39 Chapters

11話

とある記事で人の印象は 1 見た目(視覚情報) 55% 2 声の大きさやトーンに関するもの(聴覚情報) 38% 3 話の内容(言語情報) 7% これは「メラビアンの法則」といって1971年に、アルバート・メラビアンという心理学者が提唱したらしい。 要するに見た目の印象でその人の印象はだいたい半分以上が決まるという提唱である。 これは確かにそうだなと思う部分が多い。 例えば太っている人、がりがりな人、カッコい人、カワイイ人の印象は圧倒的に見た目からの印象で決まるのではないだろうか。 これは俺にも思い当たることがあって、先日愛とデートしていた時にお姉さん2人組から逆ナンされたときに、もしいつもの学校スタイルの松岡瑞樹だったら声をかけられたいただろうか。おそらくないだろう。 学校でも普段からぼっちの陰キャに話しかけてくれるイケイケのお姉さんはいない。 あれは身なりをばっちりしたときだからこその結果だと考えていい。 今回中村に「ギャップ」を提案した理由は主にこの印象操作にある。 おそらく3人組の男子生徒が中村に対して目を付けたのは「弱弱しい見た目」だからだ。 もしこれが強者のようなマッチョスタイルのやつには金をたかることはないだろう。 それに見た目が変われば中村も自信がつくかもしれないと思ったから。 俺にできることは多分このぐらいだろう。 「それで松岡くん、僕は何をすればいいの?」「ちょっと待った」「何?」「まず、その松岡くんをやめないか。せっかく腹を割って話せる同志みたいなみたいな存在なんだから」「そこで友達って言えないみっちゃんかわいい」「そこいじらない」「はぁい」愛にはバレバレのようだ。自分から「友達」って言葉を言うのは思っている以上に恥ずかしい。 しかも面と向かって「俺たち友達な」みたいなどっかの主人公キャラしか言えないだろう。「そうだね。僕たち同志みたいな存在だね。なんて呼べばいい?」流石オタク。同志
last updateLast Updated : 2025-06-26
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12話

3人組に指定された日当日。 俺と愛は敬都のことが気になって、指定されたゲームセンターにきていた。 そこには見た目の印象がかなり変わった敬都が座っていた。 自分で「ギャップ」というのを提案したけど、多分誰の目から見ても今の敬都を陰キャと呼ぶ人はいないだろう。 そのくらい見た目が変わっている 髪型だけでそんなに印象が変わるのかと思う人もいるだろうが 洋服にも少しだけ手を入れている 俺たちみたいな陰キャは元々洋服にお金をかけるおしゃれさんではないから洋服の数が少ない。 そんな俺たちにとってキーアイテムになるのが「黒のパンツ」と「無地のシャツ」である。 一件地味というやつもいるかもしれないが、俺たちはおしゃれになる必要はなくて「ダサくない」を目指せばいい。 世の中見見渡せば無地コーデなんか腐るほどあるだろう。 それに前見たテレビでいけてない人たちが「黒なパンツ」をはくだけでましになるみたいな企画をみたことがある。 俺も実際にやってみたのだが妹の真紀からもお墨付きをもらった。 今日の敬都のコーデは黒のパンツに白の無地シャツである。 今の敬都はどこにでも恥ずかしくないはず「なぁ愛。今日の敬都はどうだ」「そうだね。最初にみっちゃんの家に来た時に比べたら別人って感じかな。まぁみっちゃんの方がかっこいいけど」 「うん。ありがとう」愛はいつもの調子で俺贔屓である「でも今日の愛も可愛いよ」「えへへ。みっちゃんと一緒にいるときは私も気合を入れるのです」「それは俺も頑張らないと」本当に頑張らないと愛だけが際立ちすぎて「隣の男ダサい」とか思われたら愛の評価が下がるかもしれない「みっちゃんは今のままでいいよ」そんなこんな話したいたら3人組の男たちがゲームセンターに入ってきた 改めて調べたのが3人組の男たちは リーダー?みたいな存在が 木村 他A 吉田 他B 浅野 という名前らしい。学校でも悪ぶって
last updateLast Updated : 2025-06-27
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13話(球技大会)

「お母さん、僕は将来プロサッカー選手になってみんなのヒーローになるんだ」「瑞樹ならなれるよ」あの時は自分の夢に向かって一直線で頑張っていたし、自分はプロサッカー選手になるのが当たり前のように思っていたのかもしれない。 それがいつの間にか自分の中で「俺はプロサッカー選手にはなれない」と踏ん切りをつけていた。 踏ん切りをつけたのがいつだったのかはわからないけど、なんとなく相手チームに自分より上手な人がたくさんいるのを目の当たりにしてから子供ながら自分の実力を察したのかもしれない。 それでも中学3年生まではサッカーを頑張れていたと思う。 3年生になった時にはキャプテンに任命されたものの周りとの温度差で孤立して最後は中途半端に終わってしまった。 あの時お母さんに子供ながらに約束した夢は春が終わると当たり前のように散る桜のようにいつの間にかなくなっていた。 「お兄ちゃん起きて」「うん...」「今度球技大会があるんでしょ」「うん...」「久しぶりのサッカーなんだから、愛ちゃんにかっこいいとこ見せなよ」「うん......」「起きろ馬鹿」「わかったわかった」流石にここまでされて起きないほど馬鹿ではない。 なんで滅多に見ない子供の時の夢をみたのかは言うまでもない。昨日球技大会の出場選手決めがあったからだ... 俺としては適当にドッジボールにでも出場して流そうと思っていたんだけど、敬都と二人人数が足りていないサッカーに入れられたのだ。 まぁサッカーは未経験ではないからドッジボールよりもうまくやれるかもしれないけど。 なんとなく憂鬱感が抜けない。 それよりも今日はある人に呼び出しを受けていた。なんとなく要件はわかっているけど憂鬱だ。 二つの憂鬱が重なってなおさらベッドから出たくない。「仕方ない。いくか。」 「松岡くん来てくれてありがとう」朝一いつもは人が少ない学校の屋上に俺は来ていた。 呼び出し人は愛の友達の春乃桜。
last updateLast Updated : 2025-06-27
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14話

土曜日のお昼。 俺と愛と敬都と春乃さんはバスケットゴールがある近所の公園にきていた。 目的は愛の球技大会に向けての練習だ。 球技大会でなんで練習?と思う人もいるかもしれない。 あれは意識高い団結力のあるクラスの人たちがすることだし、かっこいいところを見せたくて練習している男子もいるかもしれない。 俺と敬都みたいな陰キャポジションの人間が球技大会では活躍よりも目立ちたくないが勝ってしまう。 むしろいつの間にかいなくなっていても気づかれないぐらいの存在感でいいと思っている。 しかし、才色兼備の完璧な女の子というイメージを持たれている嶋野愛はどうだろうか。 勝手に刷り込まれているイメージかもしれないが、幻滅されたときのがっかり感は俺たち陰キャの非にならないだろう。 だから春乃さんは中学の時からこうやって愛のために時間をかけて協力してくれている。 本当に春乃さんは良い人すぎる。 ちなみに俺も愛に対して運動神経が悪いという印象は全く持っていなかったのだが、実際にバスケットをしているところを見て思ったのは、力の制御ができていない主人公みたいな印象だ。 顔は確実に主役をはれるのに、バスケをしている姿は力任せなスタイルだ。 見た目は繊細、プレイはパワー系といったところでギャップに驚かされている。「瑞樹いくよ~~」「おう」そして俺は俺で見た目通り運動神経がそうでもない敬都のサッカーの練習相手をしている。 俺は小学生からサッカーをしていた分それなりに人に教えれるぐらいはできると思う。 まぁ本番は適当に流すつもりだけど。「敬都まっすぐ足を振って、ボールの真ん中を蹴るんだ」「わかった!!ってごめん変なところいった」「大丈夫」パスというよりは俺は球拾いに勤しんでいる 素人だとこんなのが当たり前。 逆に横でちゃんとバスケをするのが初めてなはずなのにバスケ部並みに上手な愛の方がすごいんだろう。「ごめん瑞樹へたくそで」「想定内だから大丈夫」「それは喜んでいいのかわから
last updateLast Updated : 2025-06-28
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15話

愛と春乃さんと敬都との球技大会の練習を終えた帰り、俺と愛は二人で帰っていた。「ねぇみっちゃん」「どうした?」「サッカー辞めて後悔していない?」「いきなりどうしたの?」「さくらに聞かれたときに本当はみっちゃんはもっとサッカーやりたいって思っていたのかなと思って」「なんでそう思ったの?」「みっちゃんの返事はもっとやりたかったけど途中で諦めたみたいな感じだったから」愛の言葉で少し考える...「後悔なくきっぱり終われているのかと聞かれたら違うんだと思う」「なんで辞めてしまったのか理由を聞いていい?」「いいけど大した話じゃないけどいい?」「みっちゃんの話なら私にとってはどれも大事なことだから」愛の目は真剣だった。 俺は歩きながら少し昔の話を始めた俺は小学校2年生から友達に誘われるのがきっかけでサッカー部に入部した。 そのころ部員の数も少なくて俺たちの世代は人数がいたけど上の世代には人がいなかったから5年生の時にはキャプテンに任命してもらった。 小学校の時のキャプテンの仕事はリーダーであるけど、あくまで監督・コーチがまとめてくれるから、特にキャプテンの仕事はなかったと思う。 サッカーは他の同級生には負けないぐらい上手だった。だから中学に入っても1年生から試合に出させてもらえたし、2年生でも一つ上の学年の試合にレギュラーで出させてもらっていた。 先輩が引退してから自分たちの世代になった時に小学生の時と同じようにキャプテンに任命された。 小学校のキャプテンと中学校のキャプテンでは仕事と役割が違っていて、小学校は監督・コーチがまとめてくれるけど、中学校では基本自分たちが主体になっていくから試合こそ監督や顧問がきてくれるけど練習ではキャプテンがその役割をこなさないといけなかった。その時の俺はキャプテンとしてチームを勝たせるのが仕事だと思っていたから 練習から部員に対して厳しく接していた。 多分最初は上手くいっていたんだと思う。 同年代の部員は協力してくれて
last updateLast Updated : 2025-06-28
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16話

「次は私の話をきいてほしい」「愛の話?」愛が自分から自分の話をしてくれるのは多くない「うん。みっちゃんも昔の話をしてくれたから、今度は私がみっちゃんに私の話を聞いてほしい」「わかった。聞かせて。」愛は学校での愛のような真面目な顔で話し出した「前に教室でみっちゃんに少し弱音を吐いたことを覚えてる?」「覚えてるよ」あれは初めて愛とちゃんと話した時のことだし、その日に付き合ったから忘れるわけがない「私だって最初は期待に応えたいと思って頑張ってました。でもずっと期待に応えるのは本当に辛くてきつくて。しかもいつの間にか才色兼備の完璧な女の子といわれるようになって。どの自分が本当の自分かわからなくなる気持ちがあなたにわかりますか?」教室で愛が言っていた言葉だ 「私はいつのまにか才色兼備の完璧な女の子というイメージを作られてその期待に応えようと考えっていたけど、本当はもっと前から私は期待に応えるために努力をしてきたの」「もっと前?」「うん。私の両親は共働きで2人とも出張が多かったり、夜は遅かったりで私よりも仕事優先って感じで私はお祖母ちゃんに育てられたの」そこから愛は昔の話をしてくれた私は普段から家に両親はいないものと割り切ろうとしていたけど、それでも子供ながらにお母さんには甘えたいし、お父さんには遊んでほしかった。だからどうやったら両親に相手にしてもらえるのかを考えた時に、頑張ってたくさん褒められたいと思っていた。 だから勉強も運動も人よりも頑張っていたし、同級生が放課後遊んでいるときも家で勉強をしていたし、時間があればyoutubeなどで調べた運動をしていた。 だんだんと努力の成果が出てきて同年代の中では勉強も運動も上の成績を残せていた。 それでも本格的に部活動をしている人には勝てないし、自分よりもすごい人たちはいっぱいいたから1位にはなれなかったけど、どれも平均以上の成績を残すことはできたと思う。 そしてある日テストの点数がいいときがあったから、両親が帰ってくるのを寝らずに
last updateLast Updated : 2025-06-29
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17話

お互いに自分の過去、自分たちの弱い部分を話した俺たちはちょっと気まずい雰囲気になっていた。誰にも話ことがなかったことを話した恥ずかしさ勢いあまってカッコつけたことを言ってしまった恥ずかしさあとはいろいろな恥ずかしさ...俺とは違った恥ずかしさを愛も感じているんだろう。愛もさっき大泣きしてからは黙っている。「球技大会かぁ...」「サッカー頑張れそう?」「そうだね。愛の過去を聞いて自分よりも頑張っている子の話を聞いたらうじうじしている自分が恥ずかしくなったよ」「そんなことないよ。みっちゃんも頑張ってるから」「でもさっきの愛の「区切り」というのはいいかもと思っているよ」「ほんと?」「うん。どこかのタイミングで前には進みたいと思っていたし、愛が背中を押してくれるなら頑張ってみようかなって」「背中ならたくさん押してあげるよ」「だから頑張ってみる」「私も頑張る」「愛も無理しないようにね」「わかった」「きつくなったらちゃんと言うこと」「わかった」「じゃぁお互い頑張ろうか」俺たちはこの日にまた少し近づくことができたのかもしれない。昔誰かが「腹を割って話したら仲良くなれるぞ」といっていたけど本当かもしれない誰かわからないけど感謝しておこう。それから俺たちは球技大会までの2週間集まれる日は4人で集まって俺と敬都はサッカーの練習を、愛と春乃さんはバスケットの練習をした。俺は現役の時とは程遠いけど、敬都の練習を手伝いながら自分の練習もした。2年近く本格的にサッカーをやっていなかったにしても自分のできなさにちょっと落ち込んでいたけど、愛から背中を押されたり、愛の努力している姿をみていたらやる気がでた。なんとか敬都はボールを止めて蹴るまではできるようになったし、俺もボールをドリブルしたり蹴れたりするぐらいには感覚が戻った。思い通りには動けないけど、所詮球技大会でサッカー部はサッカーには参加できな
last updateLast Updated : 2025-06-29
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18話

ファミレスでご飯を食べてお店を出ると春乃さんと愛からミサンガをもらった。「これ本番で一緒につけて球技大会でない?」「私こうゆうみんなで頑張るのになんか憧れがあって、このミサンガは私と愛ちゃんで作りました」「みっちゃんは赤ね」「なんで赤?」「赤は私が作ったから」「なるほど、じゃぁ俺は赤をもらうね」「はーい」俺は赤愛は黄色春乃さんは緑敬都は青これを俺たちはそれぞれの左足につけた初めての「青春」みたいなイベントで恥ずかしかったけど、同時に嬉しかった。「じゃぁ明日は頑張るぞ~~」「お、おう」球技大会は学校の方針で午前中は女子、午後は男子、女子の試合は男子が応援して、男子の応援は女子がするような仕組みになっていた。だから愛と春乃さんは午前中で、俺と敬都は昼からだった。あのファミレスの後春乃さんはミサンガをくれたあとに「二人はお昼って誰かと食べるの?」「いや俺たちは二人で食べるんじゃないかな」「なら私たちとご飯食べようよ」「!!!!!!」多分俺と敬都はそんなリア充イベントを俺たちがしていいんですかと同じことを思っていただろう「愛と春乃さんがいいなら」「なら決定ね」「でも誰にもばれないところで食べようね。俺たちが学校で居場所がなくなる」「確かに」クラスでNo1の才色兼備の完璧な女の子というイメージの嶋野愛とクラスのNo2と言っても過言ではない春乃さんと一緒にお昼ご飯を食べている陰キャ二人なんて死亡フラグしかない。「わかった。私が人が来ないところ知っているからそこで食べよう」「それならいいよ」こうゆうことがあり、俺と敬都は愛と春乃さんとお昼ご飯を食べる約束になっている。まぁその前に二人の応援があるんだけど「嶋野さんと春乃さん目立っているね」横にいる敬都がつぶやく
last updateLast Updated : 2025-06-30
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19話

「女子優勝おめでとう」「ありがとう」「みっちゃんの応援のおかげだよ」「それにしても最後の愛のパスすごすぎじゃない?」「嶋野さんのパスもすごいけど、後ろにいた春乃さんもすごいよね」「あれはみっちゃんと一緒にみた動画で覚えていたし、なんとなく後ろにさくらがいると思っていたから」「へへへ。私はいつも愛ちゃんの後ろでカバーできるように準備しているんだよ」「しかも春乃さんの最後の3PTもヤバかった。ゴールに入るまでの数秒会場が静まり返ったから」「あれはまぐれかな。でもなんか入る気がしたから打ってよかったよね」「いいものみせてもらったな」「僕たちも頑張らないとね」「そうだよ。一緒に練習したんだから頑張ってもわらないと」「みっちゃんなら大丈夫だよ」「ありがとう」「既に緊張してきた」午前の女子が終わり昼休みに俺たちは約束通りお昼ご飯を俺と敬都と愛と春乃さんの4人で食べている。人にみられないようにと春乃さんが教えてくれた場所は校舎裏の広場で、元々は何かあったらしいのだが、今は使われていなかったのをたまたま春乃さんが見つけたらしい。だから俺たちは周りの目を気にせずにゆっくりお昼ご飯を食べている「じゃーーん」しかも春乃さんが出してくれたのは大きなお弁当箱だった「なんか大きくない?」「だってこれは松岡くんの分と中村くんの分もあるから」「えっ俺たちもいいの?」「いいよいいよ。これは私と愛ちゃんで作ったお弁当だから」「愛も作ってくれたの?」「うん。料理とか全然得意じゃないからさくらにすごく手伝ってもらったけど」「俺としてはお弁当を作ってくれただけで十分幸せだよ」「ならよかった。味はさくらが確認してくれたから大丈夫だと思う」「そこは安心してください。愛ちゃんが作ったダークマターはいれていないから」「さ・く・ら?」「ごめんなさい
last updateLast Updated : 2025-06-30
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20話

サッカーのルールは11人でするのが基本だが、球技大会では8人の通常よりも小さいコートで行い、審判はサッカー部の子がして明らかなファールなどはとるようになっているらしい。まぁ所詮素人と元経験者のサッカーだから試合が荒れるみたいな展開はないと思う。球技大会前に愛にこの球技大会で「区切り」をつけたらという提案をしてもらったから今回は頑張ってみようと思う。でも本当のところ区切りよりも彼女の前でかっこつけようかなとか思っていたりする。一応中学までそれなりにサッカーをしていたから活躍はできるだろう。多分...「次はみっちゃんの番だね」「そうだな」「応援してるから頑張ってね」「ありがとう」「私も瑞樹と敬都のこと応援しているね」「さくらさんもありがとう」「あ、ありがとう」敬都は元々のインドアと女子からの応援で緊張は最高潮になっている様子だった「敬都リラックスだ。初戦球技大会で相手はサッカー部じゃないんだし」「そうだけど、僕は基本的に運動は苦手なんだよ」「それはここにいる3人が十分理解していると思うけど」「確かに...」「一応、この2週間練習したんだから最低限はできればいいでしょ」「その最低限ができるか不安なんだよ」「ねぇ中村」「嶋野さん何かな?」基本的に愛から敬都に話しかけることはないが、突然愛は敬都に話しかけた「みっちゃんが大丈夫っていってるんだから大丈夫」「でも・・・」「大丈夫」「はい」愛の圧に敬都は負けた「それと」「まだ何か」すると愛は敬都の耳元に何か話しかけた「みっちゃんの足引っ張ったらどうなるかわかってるよね」「は、はい」ここからは何を言ったのか聞こえなかったけど、多分怖いことを言われのだろう。敬都の顔がさっきよりも青ざめている。緊張をほぐすどころか、緊張
last updateLast Updated : 2025-07-01
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