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11話

Author: Yuu
last update Last Updated: 2025-06-26 20:00:34

とある記事で人の印象は

1 見た目(視覚情報) 55%

2 声の大きさやトーンに関するもの(聴覚情報) 38%

3 話の内容(言語情報) 7%

これは「メラビアンの法則」といって1971年に、アルバート・メラビアンという心理学者が提唱したらしい。

要するに見た目の印象でその人の印象はだいたい半分以上が決まるという提唱である。

これは確かにそうだなと思う部分が多い。

例えば太っている人、がりがりな人、カッコい人、カワイイ人の印象は圧倒的に見た目からの印象で決まるのではないだろうか。

これは俺にも思い当たることがあって、先日愛とデートしていた時にお姉さん2人組から逆ナンされたときに、もしいつもの学校スタイルの松岡瑞樹だったら声をかけられたいただろうか。おそらくないだろう。

学校でも普段からぼっちの陰キャに話しかけてくれるイケイケのお姉さんはいない。

あれは身なりをばっちりしたときだからこその結果だと考えていい。

今回中村に「ギャップ」を提案した理由は主にこの印象操作にある。

おそらく3人組の男子生徒が中村に対して目を付けたのは「弱弱しい見た目」だからだ。

もしこれが強者のようなマッチョスタイルのやつには金をたかることはないだろう。

それに見た目が変われば中村も自信がつくかもしれないと思ったから。

俺にできることは多分このぐらいだろう。

「それで松岡くん、僕は何をすればいいの?」

「ちょっと待った」

「何?」

「まず、その松岡くんをやめないか。せっかく腹を割って話せる同志みたいなみたいな存在なんだから」

「そこで友達って言えないみっちゃんかわいい」

「そこいじらない」

「はぁい」

愛にはバレバレのようだ。自分から「友達」って言葉を言うのは思っている以上に恥ずかしい。

しかも面と向かって「俺たち友達な」みたいなどっかの主人公キャラしか言えないだろう。

「そうだね。僕たち同志みたいな存在だね。なんて呼べばいい?」

流石オタク。同志をそのまま受け取る感じが俺たちが似ている証拠だろう

「瑞樹でいいよ!俺も敬都って呼ぶから」

「わかった。僕も瑞樹って呼ばせてもらうね」

「おう」

「それで瑞樹、僕は何をすればいいの」

「そうだな、とりあえずこれから敬都には毎日これを使ってもらう」

「これって?」

「ストレートアイロン」

「それって女の子が使うものじゃないの?」

「そう思うだろ?でも今の時代は違うんだよ。昔の男のセットはワックス・ジェルだけを使うものが多かったが、今のセット動画はストレートアイロンを使ってやっているやつは多いんだ」

これは本当の話である。

youtubeで「メンズ セット動画」と調べてみてほしい。

東京の有名なお店のセット動画などはかっこい男性がストレートアイロンを使ってセットしている動画ばかりである。

しかもテレビでみたやつは都会の方ではメンズのバッグには小さなストレートアイロンを準備しており、遊びに行ったときに髪の毛の直しなどもしているそうだ。

俺たちが住んでいる田舎ではあまりないことだが、都会では当たり前にようになっているらしい。

今の時代メンズ専用の美容の商品は山のように発売しており「スタイリング剤」「ヘアケア」

「コスメ」などなど、昔は女性だけが使うようなものも今ではメンズ専用で販売されているぐらいだ。

「でもこれでどうすればいいの?」

「本当のお手本はセット動画をみて勉強してほしいんだが、敬都は今髪が長いだろう?そのままの状態でワックスをつけるのもできないことはないが普段からセットしない人には難しいと思う」

これもセット動画を見ているときに得た情報だ

「だからアイロンを使うの?」

「その通り!!アイロンはまっすぐな髪の毛をパーマっぽくすることもできるし、毛先だけにカールをつけることもできるし、内に巻いたり、外に巻いたりすることでストレートの髪の毛が大変身できるわけよ。試しに俺が敬都の髪をやってみよう」

そして俺は外にハネさせたり波のように巻いたりして敬都の髪の毛をセットしてあげた

「おおおおおおおお。これが僕ですか。。。」

敬都は自分のセットした姿を鏡で見て驚いている。

自分でいうのもなんだが、俺はセットをしたりするのがそこらへんの素人うよりもうまいと思う

「今の自分をみてどう思う?」

「驚きの方が大きいけど、嬉しさもあるかな。なんかいつも自分は陰キャで見た目が暗いって印象だけど今の自分は見た目は陰キャに見えないし明るく見える気がする」

「愛はどう思う?」

「みっちゃんのセットが上手なのもあるけど、オタクが進化したって感じ」

「ちょっと言い方があれだけどオタクには見えない子ってことでいいだろう」

「うん。でもみっちゃんのセットが上手だからだけどね」

「それはありがとう」

「これがギャップ?」

「少なくとも俺はそう思っている。例えばセットする前の敬都がゲームセンターにいるのと、今の敬都がゲームセンターにいるのでお金をたかられそうなのはどっちだと思う?」

「完全にセットする前だね」

「俺もそう思う。今回は俺がセットをしたけど、これを敬都が自分でできる様になればいいかなと思ってる」

「できるかな?」

「大丈夫!!俺も最初は全然できなかった」

これも本当である。俺が見た目を気にしたのはある意味学校では目立ちたくなくて、学校以外で他の生徒にバレたくないというところから始めたが最初は全然できなかった

「ならやってみようかな」

「おう!!アイロンはこれを貸してやるから」

「いいの?」

「いいよ。俺も普段からセットしているわけではないし、もし必要になったら妹のを使えばいいから」

「私のも貸してあげるよ」

「ありがとう」

「あとはワックス選びは重要だぞ」

「ワックスってなんでもいいんじゃないの?」

「男は大抵ハードワックスを選びたがる傾向があるけど、敬都みたいな髪の毛が長い人はハートワックスだと逆に難しくなるらしい。1~6番まであるとしたら3~4番でも十分セットはできるからその辺を選ぶといいぞ。俺が使っているこれをそのまま買うのもあり」

「なら瑞樹が使っているものと同じ奴にしようかな」

「あとは、セットの練習は夜にして朝には一度髪の毛を濡らしていつもの敬都で学校にはくるように」

「どうして?」

「ギャップを狙うならあいつらに言われた日にお披露目するのがいいからかな」

「なるほど!!わかった。やってみる」

「頑張れ敬都」

こうして敬都と俺は連絡先を好感して毎日セットのことなどを連絡すようになった。

なぜかそのLineに愛が入っているのは謎だが。

自分のなぜか入るって聞かなかったから。敬都としては才色兼備の完璧な女の子というイメージを持たれている嶋野愛とLineのグループを作っているということころで引け目は感じているみたいだが、慣れていくだろう。

そして1週間が経って3人組に指定された日になった。

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