皆酔っ払って、リビングで眠ってる。 私と昴生はほろ酔い気分で、ベランダに出た。 夜風が気持ち良い。私が外に出ると昴生はすぐに私に上着をかけてくれた。 「侑さん。ずっと言おうと思ってたんだけど」 「どうしたの?改まって。」 なぜか緊張していそうな昴生の手を取る。 いつだってこの手は温かい。 そう思って逞しい手を眺めていたら、逆に手を取り上げられて、指に何かがスッとはまった。 キラキラと輝く、シルバーの指輪だった。 多分いくつものダイヤが付いてる。 私は驚き、すぐに昴生を見上げた。 黒髪が風に揺れ、昴生の綺麗な瞳が輝いている。 「昴生、これって………」 「——————侑さん。 俺に一生、飼われるって約束してくれたよね?」 「言ったね…………」 「それなら、俺と結婚しないとだよね?」 「まさか、それってプロポーズ?」 何とも大胆で。昴生らしい。 「私、年上だよ?売れない女優だし。 今はあれでも……この先仕事無くなったらどうするの?」 「大丈夫だよ。社長の俺がそんな事させないし。 それに、もし侑さんの仕事が無くなったとしても。 それはそれで構わないよ。 その時は侑さんは、ただひたすら3食昼寝をして、ブクブク太って、どうしようもなくなれば良いいんだから。」 ……それ、他の人が聞いたら絶対いじられてるって思うだろうね。 「醜い私でも愛せると?」 「当たり前でしょ。 だってどんな侑さんも、俺が愛する侑さんなのに変わりはないんだから!」 そう言って昴生は嬉しそうに笑う。もう返事を聞いたみたいに。本当に子供みたいに。 「私を一
Last Updated : 2025-08-13 Read more