All Chapters of なぜか人気俳優に飼われています〜消えるはずだった私がまさか溺愛されているなんて〜: Chapter 71 - Chapter 80

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落ち目女優の誤算/結ばれない運命だった

 ど⃞う⃞し⃞て⃞避⃞け⃞る⃞の⃞?⃞も⃞う⃞私⃞の⃞こ⃞と⃞が⃞嫌⃞い⃞に⃞な⃞っ⃞た⃞の⃞?⃞ 次第に聖の声が荒々しくなる。 しかもドアの前で泣き始めるから、住人に足を止めてまでジロジロと見られ始めた。  中にはスマホを持っている人もいた。動画なんかを撮られたら終わりだ。 駄目だ。こんな目立つ場所で。  また私が騒ぎになってしまったら、きっと昴生に迷惑がかかってしまう。 「聖、お願いだからもう帰って………」 これ以上騒ぎになる前に突き放そうとした。  だけど聖は———— 「侑………まだ俺、お前のことを………!」 人が見ている前で、聖は覆い被さるように私を抱き締めてきた。 「!?やめ………っ!」 はっと周囲を見渡すと、誰かがスマホを翳してる。駄目。このままじゃ…… 「聖、お願いだから家に入って」 本当は不本意だったけど仕方なかった。  私はとっさに聖の手を引き、そのまま自宅に入った。 こんな状態であのまま言い争い続けたら、きっと大騒ぎになってしまう。 これ以上、昴生に迷惑はかけられない——— 「……侑、俺の気持ち分かってくれたの?」 さっとリビングに上がった私を聖が追いかけてくる。  今は追い返せない。まだ住人がいるだろうし、このまま聖が素直に帰るとも思えないから。 あまり充電されてなかった、ポケットの中のスマホは電池切れだった。    今日にも昴生が帰ってくるはず。まだ時間には早いけど…… 「侑——————」 いつの間にか背後にいた聖に肩を掴まれ、振り向かされた。  前は幸せだったはずなのに、今は聖と二人きりの空間がとてつもなく怖い。  彼の態度も声も懐かしいと言うより、ただ怖い。 私の知らない聖みたい。  だから私をそんな目で見ないで。  私を勝手に抱きしめようとしないで。  あなたには、もう別の恋人がいる。  それを忘れて間違えたりしないで。 「聖。」 「うん……?」 「私はね……聖の気持ちが分からなかった訳じゃないよ。  きっと私はずっと……聖に寂しい思いをさせていたんだと思っていた。」 「侑………っ!」 目を細めて、聖がまた一歩近づいてくる。    「だけど私は……  私にはこの仕事しかないと思っていたから、もしも辞めたら本当に何もなくなると思ってた。  だから必死に縋り
last updateLast Updated : 2025-07-27
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落ち目女優の誤算/結ばれない運命だった

  中学のあの頃、聖は皆の憧れだった。 誰もが聖を好きだった。誰にでも優しくて、誰にでも救いの手を差し伸べる事ができた。 そんなヒーローみたいな聖が、私も大好きだった。 けれどもう、あの頃の聖はいない。 「最低だね……聖。 私といて寂しい思いをしたから、彼女を好きになったんでしょ? 寂しさからあなたを救ってくれた彼女に、今度はあなたが寂しさを教えるの? 受けた恩をそんな裏切りで返すの? あなたが……?」 「侑………!!そんな事言わないでくれ、頼むから!」 「貴方に捨てられた日、私もこの世が終わってしまったような気分だったよ。 もう何も考えられなかったし、色々あって疲れてたから、死にたかった。」 「……!??」 そんな風に見えない?聖。あんなに側にいたのに。 あなたは私の、一体何を見ていたの? 「私はずっと死にたかったし、自分のことがずっと大嫌いだった。 生きるのに不器用で… 親にも捨てられた私が、愛するあなたにも捨てられたら……どうなるか、分かってなかったの? 本当に……?」 「あ…侑、俺は————」 聖が壁際によろける。知らなかった事実を突きつけられた、とでも言いたそうな顔。 でもきっと聖は分かっていたはずだ。 私を捨てたらどうなるか。 もしかしたら死ぬかもしれないと分かっていたのに、私を捨てたということを。 親に捨てられた私を知っていた聖なら、誰よりも私の弱さを知っていたはずだ。 だけど結局聖は、私よりも自分の寂しさを優先させた。 例えすべての原因が私だったとしても、聖は私よりも自分自身を選んだ。 それが二人の結末だっ
last updateLast Updated : 2025-07-28
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落ち目女優の誤算/結ばれない運命だった

 それから聖の言葉は続かなかった。 こうして二人でいるのに、ほとんど荷物のない家の中はあまりにも寂しかった。 アクアリウムが置かれていた場所には、もうその痕跡すらない。 暫く沈黙したあと、私は勇気を出すように深呼吸してから言う。 「貴方が捨てた私を、拾ってくれた人がいた。 私以上に不器用で、凄くおかしな人だけど…… でも、確かに彼の深い愛を感じるから。」 目を閉じて、昴生を思い浮かべた。 「あの人なら例え—————— 世界中が私の敵になったとしても、ずっと私の味方でいてくれると思う。」 きっとそう。 はじめから昴生は不思議な人だった。 時々怖いくらい。 最初は分からなかった。 普段の言動は理解不能な事ばりで、昴生が何を考えてるか、何を思ってるのかなんてまるで分からなかった。 もっと早く渉の弟だって分かっていたら…… 「飼育」だなんて物騒なことを言って、昴生は自分を悪く見せてまで、死にたかった私を生かそうとしてくれた。 口では体目的だと言っておいて、ずっと私を、私の傷を、私の痛みを…… 優しく塞ぐように、ただ側にいてくれた。 私の気持ちが自分に向くまで、大切にしてくれた。それは今も、変わらずに。 だからこそ昴生が、ずっと私を愛してくれるという妙な確信がある。 そしてそれはきっと私も同じ。 実はずっと昔に出会っていた。彼はあの子だった。 あの頃とは違って、だいぶ変わってはいるけれど、それでも私も彼を愛していく自信がある—————— 「それ…が…俳優の綿貫、昴生……?」 そう言った聖の顔はまたくしゃと歪められた。
last updateLast Updated : 2025-07-29
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落ち目女優の誤算/結ばれない運命だった

 それから暫くして、私もマンションを出た。 周囲にはもう誰もいなかった。 「帰ろう……昴生のところに。」 昴生に会いたい。 きっと、もうすでに深く彼を愛してるいる。 思った以上に深く絡め取られて、甘い罠に完全に嵌ってしまったみたいだ。 もう抜け出せる気がしないし、その気もない。 私を拾い、私を救い、私を生かしてくれる人。 私を決して死なせたりしない人。 それが昴生だ。 これからは昴生と一緒に未来を歩んでいきたい。 あれから昴生のマンションに戻ったのに、彼は電話に出なかった。 いや、それ以前にすごい着信履歴とメールが残されていた。 電話に気づかずに凄く後悔してる。 予定よりだいぶ早く着いたみたいなのに…… 昴生。一体どこに行ったの? 何で電話に出ないの……? * それから昴生と、すれ違いの日々が続いた。 「侑さん……!喜んでください! 仕事です…! あの我妻監督から、侑さんを使いたいってオファーがあったんですっ……!」 「……え?」 ある日鳥飼さんが、いつもの倍以上のテンションで私に仕事の話を持ってきた。  もう自分は何かの役を演じることもないだろうと思っていたのに、本当にびっくりだった。 あれから私は、昴生の帰ってこない家に一人でいる意味をじっくりと考えた。 何の音沙汰もなく昴生からの連絡が途絶えて、家にも帰って来なくなった。 連絡しても返事がない。電話にも出ない。 きっとこれは仕事が忙しいとかいう理由じゃない。 私は間違いなく、避けられてる。 昴生。 ……どうして避けるの? もう私のことが
last updateLast Updated : 2025-07-30
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落ち目女優の誤算/結ばれない運命だった

 我妻監督とは以前にも仕事をした事があった。 と言っても何年も前に、だ。 監督は今や世界的にも有名な人だ。 そんな監督にオファーを受けた私は、今は落ちぶれた女優。 それなのに、どうしてまた私を使ってくれる気になってくれたのかが分からないけれど。 本来なら他の俳優陣達と同じようにオーデションを受けるのが普通なのだろうが、なぜか個人的にオーデション会場に呼び出された。 八重樫は仕事があるならなんだっていいと言っていたけれど。  「久しぶりだな、侑。」 久しぶりに会った我妻監督は、昔と変わらない接し方で私に話しかけてきた。 「…お久しぶりです。監督。」 オーデションを受けるための会場には、私以外に俳優の姿はない。 しかも鳥飼さんさえ、今回は何の役なのか聞かされてないという。 そこには我妻監督の他に、数人の有名な映画関係者が座っていた。 我妻監督は昔から少し変わり者な事で有名だった。 そのため、手がけたのはいつも普通とはどこか違う異色作だった。 返ってそれが視聴者の目を惹き、監督は瞬く間に有名になった。 何年も経っても変わらない顔の我妻監督は、笑顔を崩さずに言った。 「侑。今回お前に演じて欲しいのは…… 殺人鬼の役だ。 愛する人に裏切られた女が、殺人鬼になって次々と周囲の人間を殺していく話。 どうだ。……演じてみる気はないか?」 「………殺人鬼、ですか?」 私が一瞬呆けていると、我妻監督はさらにニコッと笑顔を浮かべた。 正直、戸惑った。 けれど仕事が全くない今、呑気に仕事を選んでいる場合じゃない。 それに…… 昴生が今私を避けているのは、私が仕事もせずに家でブラブラと過ごしてることが、いい加減嫌になってきたのかもしれないから。 このまま彼を失
last updateLast Updated : 2025-07-30
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落ち目女優の誤算/悪役

 お⃞願⃞い⃞だ⃞か⃞ら⃞、⃞側⃞に⃞い⃞て⃞。⃞  あれから昴生と全く連絡が取れないまま、私はひたすら映画の役に打ち込んだ。 愛した人に裏切られ、次々と周囲の人間を殺していく女殺人鬼の役。 昴生と連絡が取れなくなった今の私には、ちょうど良かったのかも知れない。 現場で久しぶりに役を演じていると、少しだけ昴生の事を忘れられた。 それとは逆に忘れかけていた、懐かしい気持ちを思い出した。 役を演じるのって、こんなに大変で……… こんなに楽しいものだったのかと。 「侑お疲れ!今のすごく良かったよ!」 時々我妻監督が拍手しながら、演技を褒めてくれた。 いつの間にか役に入り込んで、汗をかくほど熱演していた。 「あ……ありがとうございます。」 照れながら言うと、今度は側で見学していた共演者の数人が手を叩き始めた。 「やっぱり常盤さんの演技はいいですね。」 「好きですよ、私。」 「常盤さんの演技力は健在ですね!」 他の俳優達は、皆本当に演技が好きという顔で笑っていた。 「あ、ありがとうございます……。」 思わず感謝の言葉が出る。 そう言えば久しぶりに、何も考えず、誰の目も気にせずに役を演じた気がした。 不器用な私は、役を演じる以外に何もないと思っていたのに。 役者という職業に、必死に縋りついているだけとばかり思っていたのに。 私、本当は…………… 演じる事が好きだったの………………? 自分が役者である事に苦しんで、苦しめられてきたと思っていた。 でも、もしかしてそうじゃないのかも知れない。 私、やっぱり役者でありたいんだ。
last updateLast Updated : 2025-07-31
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落ち目女優の誤算/悪役

 昴生の事は、テレビやネットニュースで見かけるようになった。  ドラマに映画にと忙しそうな彼は、相変わらず甘い笑顔でファン達を魅了していた。 私は自分のマンションで、少しだけ物が増えた部屋で、そんな昴生を眺めていた。 一緒に暮らしていたあの時間が、凄く懐かしい。 今思えばあれは夢だったんじゃないか。 そんな事を思ったけど、この身体にはあの夜の感覚がハッキリと残っている。 寂しかった玄関に小さな水槽を置いて、二匹の熱帯魚を飼い始めた。 それを見ていたら、何だか笑えてしまった。 「つい最近まで昴生に飼われてた私がまた、熱帯魚を飼うなんて……」 レースのカーテンを開けて、テラスの柵に寄りかかる。季節はもうすっかり冬だ。 時々、無性に昴生に会いたくなる。 だけど彼が私を避けているから、これ以上私にできる事はない。 何とか役者を続けながら、元いた生活環境に戻っただけなのに。 どうして前以上に、こんなにも切なくなるのだろう。 ふとした瞬間に思い出す。昴生と一緒に暮らした日々を。 まだ眠たそうに部屋から出てくる昴生。 あくびをする昴生。 優しく微笑んでくれる昴生。 洗濯物を干している昴生。時々柔軟剤の匂いがする昴生。 料理を作ってくれる昴生。 たまに、訳の分からないナゾナゾみたいな事を言ってくる昴生。 髪を洗ってくれた昴生。 熱く私を抱いてくれた昴生。  目が合えば必ず、私が好きだという顔をしていた……………… 「会いたい…………」 ただ無性に昴生に会いたい。声が聞きたい。 私達もう、このままなの? だったらどうやって忘れたらいいの? どうやって聖を忘れたのか、思い出せない。 それくらい、こんなに
last updateLast Updated : 2025-07-31
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落ち目女優の誤算/悪役

 あの会見場で、昴生は全てを諦めたような顔をしていた。 カメラのフラッシュが焚かれる中。 記者達は、まるで昴生を追い詰める悪のような目をしていた。 私は昴生の置かれている立場がよく分かる。 自分が誹謗中傷を受けた時は本当に辛かった。 見えない悪意に晒されて、世界中の人が敵になったような気がした。 本当に昴生がどうしようもないストーカーだったなら、私はこの場所に足を運んでない。 いつもは強い昴生が、なぜか会見場で泣いてるように見えた。 1人の記者が昴生に露骨に質問をぶつける。 『綿貫さん! 俳優の常盤さんへのストーカー疑惑についてなんですけど、あれは全て事実なんですか?』 「そうですね———あれは………」 私はその場にいた記者の1人にマイクを借りた。そして少しずつ、会見場の中央にいる昴生に近づいていった。 彼が私の方を見て、驚愕し、息を呑む様子が分かった。 この気持ちが伝わるかは分からないが、心配しないでと、私は目で合図を送った。 私にとっての昴生がどんな人かは、もう分かってる。 あの頃辛かった私を慰めてくれたのは。 私を守ってくれたのは。生かしてくれたのは。 私に生きたいと思わせてくれたのは………… やっぱり昴生だったから。 私だって彼を守りたい。 彼が何か困っているなら、力になりたいし、側に寄り添いたい。 昴生を、愛しているから……………… 真っ直ぐに昴生を見つめ、私は淀《よど》みなく言った。  「私と綿貫昴生さんは—————— 現在も交際中であり、私は彼を愛しています。 そして&mdas
last updateLast Updated : 2025-08-01
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人気俳優の溺愛/解けた誤解

 *** 『常盤侑のあれ、何!?』 『会見で愛してるとか、本当にあり得ないんだけど!』 『でもちょっとカッコよくなかった?』 相変わらずテレビやネットは、私と昴生の事で賑わっている。 あの会見の後、私と昴生はすぐに謹慎処分を食らった。 すっかり見放したような態度をとる八重樫ではく、佐久間さんに、だ。 鳥飼さんはまた心配して泣いていた。 自宅はマスコミの餌食になるからと、昴生がプライベートで購入していた別荘に来る事になった。 さすがは人気俳優。 マスコミも許可なく私有地には入れない。ここなら誰かに追われる心配もない。  初めは別々の部屋を使っていたけど、結局夜になって昴生は私の部屋にやってきた。 死にそうな顔をして…………… どうしてそんな顔をしながら避けていたのか、私も知りたかった。 すぐに昴生に中に入るように言って、ドアを閉めた。 「侑さん。俺。」 昴生は項垂れたまま、ドアの前で気まずそうにしている。 まるで怒られてしゅんとする大型の愛犬みたいだ。 「久しぶりだね、昴生。 こうやって話すの。」 「——————何であの時、あんな事言ったの………?同情………?」 今、目の前に昴生がいる。 目と鼻の先に。同じ空間に。 手を伸ばせばすぐに触れる距離に。 「ねえ。昴生。 どうして私の事を、避けてたの?」 ずっと話したくて堪らなかった。 理由も分からないまま、一方的に避けられているのはあまりに辛くて。 私の事がもう嫌いになったなら、そう言って欲しい。 そうしたら、いくら私でも諦められたのに。 「侑さん。元
last updateLast Updated : 2025-08-01
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人気俳優の溺愛/解けた誤解

 確かに驚いたが、これまでの事が私の中でストンと腑に落ちた。 そっか。そうだったんだ。それで。 「何で俺のこと裏切ったの? 俺、あの時言ったよね。 侑さんが元彼の事を忘れるまで待つって。 侑さんがもう大丈夫だって判断したから。 それなのに、まさか俺をあんな風に裏切るなんて…………!!」 顔は怒っていたけど、声は明らかに泣きそうだった。 ああ、どうしよう。 こんなにも傷ついて、こんなにも辛いと全身で訴えている昴生に悪いと思うのに。 今すぐそれは誤解だって言って昴生を宥めればいいのに。 そうすれば何もかも解決するのに。 でも。私の事を嫌いになったんじゃないんだ。 こんなにも私に裏切られたと誤解して、悲しいって訴えてくる昴生を見てると、何だかとても愛おしくて。 私はドアの前にいる昴生の両頬を掴み、背伸びしながら彼にキスをした。 昴生は驚いたように、そっと私から身を離した。 「っ!?ゆ、侑さん?何で、こんなっ。」 「こんなじゃないよ。昴生。こっちへ来て。」 大胆に私は、昴生の手を引いて部屋の中に連れて行き、椅子に座らせた。 「ゆ、侑さん……?」 拗ねた犬のような顔をしている昴生を眺めて、申し訳なく思いながらも私は微笑する。 「あれは誤解だよ、昴生。 私がこの先一緒にいたいと思っているのは、貴方だけなのに。 一人でずっと苦しんでたんだね。ごめんね。 あの日の事、ちゃんと説明するから。 だから、聞いてくれる?」 あの日起きた事を告白するため、私は昴生の横の椅子に座った。  あれから時間をかけて、全てを昴生に話した。 何一つ隠さずに。 それが昴生に対する心からの謝罪だ。 「確かに、昴生に誤解されそうな行動をして悪かったと思ってる。
last updateLast Updated : 2025-08-02
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