こ⃞ん⃞な⃞思⃞い⃞を⃞す⃞る⃞な⃞ら⃞付⃞き⃞合⃞わ⃞な⃞け⃞れ⃞ば⃞よ⃞か⃞っ⃞た⃞。⃞ 会いたくても会えない人。それが常盤侑。 せっかく恋が実っても、あとはただ辛いだけだった。 そんな苦しさを抱えている時に、ずっとそばに居てくれたのは…同じ会社で働く芽衣子だった。 「ねえ、今日気晴らしに飲みに行こうよ。」 「小野寺くん。あのさ… 今日お弁当作り過ぎちゃって。良かったら食べてくれない?」 「映画は好き?おすすめの映画があるんだけど……、一緒に観てくれる人がいなくて」 会社にいる時も、プライベートでも、芽衣子は気落ちした俺を励ますように声をかけてくれたし、出掛けようと誘ってくれた。 「あのさ……俺、付き合ってる人がいるんだけど。」 だけど俺には侑がいたから……さすがに二人きりは良くないと思って断っていたけど。 付き合いが長くなるにつれて、芽衣子には侑と付き合ってる事を話してもいいんじゃないかと。 他の人には秘密にすることを条件に、小野寺に打ち明ける事にした。 「常盤侑……?すごい人と付き合ってるんだね…… だけど……小野寺くん。 本当に幸せなの? 何か、凄くしんどそうに見えるよ……」 どうやら俺の苦しみが芽衣子には分かっていたようで。 そんな事を言われて慰められたら……男なのに泣きそうだった。 「辛いなら……やめたら? だって相手……女優でしょ。しかも超有名人。 絶対……そのうち捨てられるよ。」 「……っ、」 それは俺が最も聞きたくない言葉だ
Last Updated : 2025-07-15 Read more