第八十一話 告白 「あの……鳳仙花魁……」 片山は真っ赤な顔で見つめている。「あの片山さん、どうかされましたか?」 三原屋の台所は静寂のまま数分が経つ。 全員が緊迫した場面の中、そこに橘が大きな声で 「いけ―っ!」 叫ぶと台所にいた梅乃と小夜、采までもが驚き後ろにひっくり返る。 「び びっくりした……」 「この場面での大声は心臓に悪いよ……」梅乃と小夜は、はだけた衣服を直している。 「どれ、私は邪魔かね……」 橘が台所を出ると(とっくに邪魔なんだよ。 余計なことを……) 片山が橘の後ろ姿を睨む。 「それで、片山さん……?」 鳳仙は片山を見つめると(うっ…… 眩しいくらいだ……) 片山の頭がクラクラとしだす。 誰もが待つこと数分。 “パチンッ―” 鳳仙が片山の頬を叩くと 「ハッキリしてくださいな! 何ですか?」 「すみません…… その……」 なかなか言い出さない片山に、 「ないなら失礼しんす……」 そう言って、鳳仙は三原屋を出ていってしまった。&nbs
Last Updated : 2026-03-30 Read more