小春はそのままソファに倒れ込み、低く叫ぶ。「さあ、かかってきな!手加減しないでね」蒼空はクッションを掴んで彼女に投げつけた。「もういい加減にして」小春はクッションを抱えたまま、にやにやしながら起き上がる。「正直に言ってよ。告白したの、遥樹でしょ?」蒼空は自分に水を注ぐ。「そんなこと気にしてどうするの」小春が身を乗り出す。「知りたいから教えてよ。なんだかんだ言って、私って二人が付き合うきっかけ作った功労者だよ?古賀が蒼空に花を贈ってる動画送らなかったら、遥樹が嫉妬してあんたのところに行くこともなかったでしょ」蒼空は、その言葉に、車のドアに押し付けられてキスされた場面を思い出し、急に恥ずかしさと苛立ちがこみ上げた。「ちょ、言っとくけどね、この件は小春にも責任があるんだから」小春は突然、彼女の耳を指さして叫ぶ。「図星でしょ!耳、真っ赤だよ。やっぱり遥樹から告白したんだ。あんた鈍すぎるんだから、自分から言うわけないもん」蒼空はその指を叩き落とす。「そんなことどうでもいいでしょ」彼女はソファに腰を下ろし、コップを持ってテレビを見る。小春は言った。「言わなくても分かるよ。あんたの察しの悪さじゃ、遥樹が無理に押さなきゃ、絶対付き合わなかった」蒼空は反論する。「なにそれ。私のこと、馬鹿だと思ってるの?」小春は鼻で笑う。「そうだよ、バカ蒼空。私もおばさんも、何度もあんたと遥樹のこと匂わせてたでしょ。それなのに全然分からなくて、『変なこと言わないで』とか言ってさ。遥樹があんたのこと好きなのなんて、普通なら誰でも分かるのに、肝心のあんたの態度が一番曖昧だった。遥樹の気持ちも見えてなかったし、お見合いまで行くし......好きなのかどうか全然分からなかった。だから私が遥樹を一押ししてあげたのさ。あのままだったら、遥樹はあんたが次から次へと別の男とお見合いするのを、指くわえて見てるしかなかったでしょうし、おばあさんになっても付き合えなかったかもね」蒼空は言葉に詰まる。「そこまで鈍くはないと思うけど......」「は。私、何回暗示したと思ってるの」小春は言い切る。「この功績を考えたら、あんたと遥樹が結婚するとき、私が一番前の席ね」蒼空は言った。「まだ付き合い始めたばかりな
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