(伍代 視点) 『かさぶらんか』周辺の見回りを終えて店内に戻ると、花に囲まれた弟分の速水が“尻”の話に夢中になっていた。 中々に倒錯的な光景に、若干の興奮を覚えた。だが護衛としては、従業員の三原と秋山の様子が気になる。『ムカデ男』の災難を共に経験して仲間意識が高まったのだろうが、速水に構いすぎだ。 三原は速水と二人きりになると、俺の弟分に馴れ馴れしい態度を取る。秋山に至っては、無意識に速水の尻を目で追っている。速水の護衛としては、早々に奴らを始末したいところだ。 「ねえ、伍代さん……顔が凶悪になってるけど、どうしたの?」 「えー、凶悪な顔だなんて酷いなぁ。それより、速水さんは俺に相談があるんでしょ?」 「うーん……あのね、清二さんは今忙しいのかな?」 「青山組の組長ですから、そりゃいつだって忙しいでしょうね。でもまあ、竜一さんが組長代理をすることも多くなったので、少しはプライベートな時間を取りやすくなったんじゃないですか?」 そう答えると、速水は少し俯いて、ぐずぐずと考え始めた。……イライラする。 「速水さん、俺は護衛ではなく兄貴分として相談に乗ります。ですが、気が短いので一秒以内に相談内容を述べてください」 「清二さんと、セックスしていません!!」 「……ん?」 「だから……竜二さんとセックスして以来、清二さんが僕の元を訪れなくなったの! これって“愛人”の座の危機だと思う、伍代さん?」 「そんなこと、俺に分か
Last Updated : 2025-11-15 Read more