「さ、最悪ですわ……なぜこんなことに。私は悪くありませんわ。悪いのは全部あの根暗女ですの」 薄暗い、そして寒い檻の中、ディアンナは閉じ込められていた。「私がなぜこんな事に、ううっ……」 ディアンナはナンバープレートのようなものをつけさせられた。『13』。13番目のプレートという事であろう。 周りにいる数十名の娘達もまたプレートをつけさせられている。一体これから何が始まるというのか。 ぞろぞろと娘たちが連れられて行く。「ほら、お前も行くんだ。ちゃっちゃと歩かないか」 男に連れられて檻の外へ向かう。手足に鎖をつけられているので逃走は困難であった。「ひ、ひゃぁ! な、なんですの!」「いいから付いてこい!」 ディアンナは檻の外へと連れ出された。 ◇「な、なんですのここはっ!」 多くの観客がいるステージのようであった、そこは。煌びやかな装飾品を身に着けた成金の男女たち。 その目は完全に楽しんでいた。一列に並ぶ少女達を物色するような目で見ていた。まるで装飾品をえらぶかのように。完全にショッピングのような気分である。 そう彼等は買い物に来ているのだ。「え、えらいところに来てしまいましたわ!」「さあ、それでは奴隷オークションを開始します!」 司会の男がそう宣言する。パチパチパチ、乾いた拍手がする。「それでは早速エントリーナンバー1番、この娘から行きましょう! 金貨1枚からのスタートです!」「金貨2枚!」「3枚だ!」「こっちは10枚!」 どんどんと金額があがっていく。そうやってせっていくのだ。「な、なんて事でしょうか。人を家畜みたいに競りに出すなんて。私達を家畜だとしか思っていないようですわね。何とも思っていないようですわ」 ディアンナは嘆いた。世の中酷い人間もいるもんだと思った。自分も相当ひどい事をアイリスにしてきたのだが、わが身は振り返らなかった。
Huling Na-update : 2026-01-11 Magbasa pa