それからこのプロジェクトの説明が始まって、そのあとプロジェクトのメンバー、一人ずつの自己紹介の時間が始まる。資料で確認すると、どうやらプロジェクト初参加メンバーは、あたしとヨッシーを含め5人ほどで。さすがにやっぱりあとは従来の経験ある人たちがほとんど。なので、初参加組より先に元々参加経験ある人たちから紹介と挨拶が始まって、最後に自分たちの番が回ってくる。こんな中で緊張ハンパないけど、とりあえず気持ちを落ち着かせて、口を開く。「企画部の逢沢依那です。社内のプロジェクトは初参加です。この会社には社長のように素敵なプロデュースをいつか自分の力で手掛けて実現したいという強い想いを持って入りました。ですので、今回のこのプロジェクトメンバーに入れたことは夢のようですが、それと同時に自分がここでどこまで出来るのかワクワクしています。経験や知識はまだまだ未熟なところはありますが、情熱とヤル気は人一倍持ってるつもりです。自分なりにプロジェクトの一メンバーとしてしっかり役に立てるように精一杯頑張りたいです。どうぞよろしくお願いします」今の自分の言葉で、緊張しながらも挨拶をする。挨拶してる瞬間は、それを言うことだけで必死で全然周りも見えてなかったけど、挨拶が終わったタイミングでお辞儀をして、頭と目線を上げた一瞬のタイミングでチラッと社長の方を見る。すると、ちゃんと見てくれている社長が遠いながらも確認出来る。そりゃこの場で挨拶してる社員を見るのは、社長として当たり前なんだけど。例え、ここにいる全員に同じことをしていたとしても、あたしは嬉しくて。そこに社長がいること、社長と同じ空間にいること、社長が見守ってくれていること、社長の元で仕事を出来ているという夢のような現実を、それだけで実感出来る。何十人のうちの一人だとしても、そこに社長がいるということで、あたしには何より力になる。もしも。社長とあの日あんな風に出会わなければ、あたしはここにいないかもしれない。あの日社長と出会って恋人になれて、その時まで自分で見ないようにしていた社長への純粋な感情が、確かにまた動き始めた。どこからかねじれて、ホントはずっと憧れて尊敬していた人なのに、社長という存在だけを、あたしは多分見ないように意識しないようにしてた。だけど、やっぱりずっと持っていた夢は自分の中で続いてたから、
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