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All Chapters of おいしい契約恋愛: Chapter 161 - Chapter 170

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161.社長の本音⑨

あたしは嬉しさでニヤけそうになる顔を両手で覆い隠す。「えっ! 何!? 泣いてんの!?」「違います。嬉しさと幸せを噛み締めてるんです」いや、そんなだらけた顔見せられない!でも嬉しすぎるっっ!!あたしは顔を覆い隠しながらも、その手の中では喜びで一人百面相状態。「はっ!? ……なんだそれ(笑)」そんなあたしの言動に、思わず笑う社長。「ハハッ。やっぱお前マジ読めねぇわ(笑) なんか目の前のお前見てたら、イラついてんのバカらしくなってきたわ(笑)」「え、ホントですか!? もう大丈夫ですか!? ちゃんと普通に話せますか!?」あたしは社長のその言葉に、すかさず反応して両手を離し、社長に食い気味に確認する。「うん。もう大丈夫。落ち着いた」「よかったー!」「ってか、お前他人事みたいに(笑)」「え、だってあたしには他人事と同じですよ? 実際に好きで付き合ってるのは社長ですし。噂は完全デタラメでしかないですから」「なら、なんであんな親密になるようなことしてんだよ」「えっ、親密ですか? 全然そういう気ないですけど」「いや、でもお前ちょっと距離近すぎだぞ」「えっ、社長見てたってことですか?」「あっ……いや、たまたまな。たまたまお前らいたの見かけただけだけど……。でもオレが実際見てもそう思ったんだから……。ってか、あんな親密なヤツいるとか聞いてねぇし」「あっ、あれ、ヨッシーですよ?」「ヨッシー?」「え、社長覚えてないですか? 言ったじゃないですか。プロジェクト応募するために同期のヨッシーとしばらく企画考えるって」「……あぁ! えっ、ヨッシーって……男だったのかよ」「はい。そうですよ」「お前……なんでそれを先に……」「ん? 社長、ヨッシー女の子だと思ってたんですか?」「いや、そりゃそうだろ。男と一緒に二人でやるってわかってたら……」「もしかして止めてたってことですか?」「いや、まぁ、でもそれはプロジェクトのためにやってることだし……」「はい。なので、ヨッシーとは、ただ社長とこの会社に憧れてる同志でしかないので、それが男でも女でも特に関係ないっていうか」「いや、お前な……」「だって、社長も女社長さんとか女性の方と、今までいっぱいお仕事してきましたよね?」「まぁ」「でもいい仕事出来るのなら、男性でも女性でも関係ないんじゃないですか
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162.社長の本音⑩

「お前、自己評価低すぎな」「えっ?」「オレはさ。お前が思ってるより全然お前のこと好きだから。お前が実感してないだけで、オレん中ではそんな小さいことでも嫉妬するくらい、十分お前にハマってんだよ」「……ハマってくれてるんですか?」「いや、そこわざわざ確認しなくていいから」「え、めちゃ重要で大事なことです」「だからってなぁ。……って、オレも自分でビックリしてるわ」「えっ?」「まさかこんなんで嫉妬するくらい、誰かに本気でオレも好きになれるんだなって、改めて実感した」「本気で……」「でも、まさかそれがお前とは思わなかったけどな(笑)」「え、不服ですか?」「まさか。逆に納得だなって」「納得って?」「お前だから、オレはこんなんなるんだろうな~って。お前じゃなきゃ、オレのこんな感情引き出せねぇよ」「あたしだから……ですか?」「そっ。あんだけオレのこと好きだって言いまくってたくせに、なんで他の男と仲良くしてんだよって。なんでオレじゃない男と噂なってんだよって。気付いたらイラついてた」「そういうことですか」「お前が好きなのはオレだろって」「そうですよ?」「だから。……他の男なんて見んなよ」「フフ。見ませんよ。見るわけないじゃないですか。あたしが好きなのは社長だけです」「ってか、また戻ってるし」「ん?」「呼び方」「あっ、なんか流れでつい」「なら、もっかいちゃんと言い直せ」「えっ?」「社長じゃなく、仕事以外はちゃんと名前で呼べ」「あぁ(笑) はい。あたしが好きなのは、慧さんだけです。慧さんだけが大好きです」「ん。それでいい」「もう、なんですか(笑) なんか子供みたい(笑)」「そうさせてんのはお前だろ」「確かに」「こんなオレは嫌い?」「いーえ。どんな慧さんも大好きですよ?」そして。チュッ。「フフ。不意打ちキスです(笑)」無防備になってた社長に、触れるほどのキスをして、満足するあたし。「なんだ、そのキス」「えっ?」すると、逆に顔を両手でガッツリ掴まれて。今度は社長から、もっと濃いキスをお見舞いされる。「んー!」プハッ。勢いよく重ねられた唇が、やっと離れた瞬間。「ずるいですー!」不意打ちで仕掛けたのに、まんまとやり返されて、思わず反論する。「何がずりぃんだよ(笑) 前にもっとすげーキスするって言っ
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163.社長の本音⑪

「あの……慧さん」「ん?」「これから、もしこうやって、お互いなんか気になることあったら、ちゃんと今みたいに伝え合いませんか?」「あぁ……そうだな」「で。ちゃんと最後は今みたいに笑っていたいです」「あぁ、うん」「だから、最後はどんな状況でも、スキンシップするようにしませんか?」「え? スキンシップ!?」「あっ、毎回こういうキス……とかってことじゃなくて。今回みたいななんでもない時もあれば、それこそこれからもっとお互い納得いかないこととかもあるかもしれません」「うん」「だから、最後は、どこでもいいから触れ合って、落ち着きたいんです」「落ち着く?」「はい。そういう時って、多分何かしら感情的になってると思ってるんです」「まぁ」「でも。さっき、慧さんが話す前、抱き締めてくれたじゃないですか」「あぁ」「あれがワンクッションあったことで、なんかちょっと落ち着いた気持ちになったんです。ちゃんと話聞きたい、ちゃんとこの人の心に触れたい、知りたいって思いました」「うん」「さっきは、話す前でしたけど、状況によっては、最後に全部話したあとでもいいです。最後に軽くでもハグするとか、肩や手や頭に触れるとか。なんなら指一本でもいいです。どこかしらに触れて、その時の慧さん、感じたいんです。少しそれをやることで、その時のお互いの感情や心情をほんの少しでも感じ取れそうな気がするんです。それで、それをすれば気持ちが落ち着いて一旦冷静になれる気がするんです。だから……ちゃんとあたしはどんな時でも慧さんと向き合っていたいです……」「……わかった。そうしよう」「ホントですか!?」「あぁ。そういうとこお前らしいな」「えっ?」「ちゃんと逃げずに向き合おうとしてくれるとこ。ちゃんとわかろうとしてくれるとこ」「大好きで大切な人とは、ちゃんとわかり合いたいんで。大好きな人と一緒にいるのに、悲しい想い出増えるより、楽しくて幸せな想い出たくさん増やしていきたいじゃないですか。あたしは慧さんと笑顔になれる想い出、これからたくさん増やしていきたいです」「ん。オレも。お前とはこうやって笑って楽しく過ごしていきたい」「はい」「お前とはきっとずっとそんな風にこれからも過ごしていけそうな気がする」「はい。あたしといれば絶対ずっと楽しいですよ?」「ん」社長が優しく微笑んでくれ
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164.社長からのサプライズ①

ある朝。ベッドで目覚めて、いつも通りに支度する。だけど、時間が経つにつれ、なんとなく昨夜のことを思い出す。ん? あれ?? あたし昨日いつベッドで寝たっけ?昨日、確かソファーで社長の帰りを待ってて、いつもより時間遅いなって思ってたとこまでは憶えてるんだけど……。そっからどうした?社長にちゃんと”おかえりなさい”って言ったっけ??朝食の用意をしながら、どうしてもそこが思い出せない。なんか思い出せなさ過ぎて、悶々とする。そんな中、社長が朝食を食べにリビングに顔を出す。「おはようございます」「ん。おはよ」「昨日も遅かったみたいですね」「あぁ。ちょっとまたいろいろ立て込んでてな」「あの……。昨日、あたし社長帰ってきたとき、なんでか憶えてなくて……。いつ帰ってきました?」「あ~。お前爆睡してたしな」「ですよね!? あたしそこからどうしましたっけ?」「ん? オレがベッドまで運んだ」「え!? 運んだって!?」「お前気持ちよさそうに寝てたから、起こしたくなかったし。そのままお前抱えてベッドに寝かせたから、お前わかんないままそのまま寝てたんじゃねぇの?」「え!? 社長疲れて遅くに帰ってきたのに、そんなあたし迷惑かけたんですか!?」「いや、迷惑とかじゃ」「迷惑でしかないじゃないですか! あたしは疲れて帰ってくる社長がホッとしてほしくて起きて待ってたのに。逆にそんな面倒なことさせちゃって……!」あ~あたしは何やってんだ~!社長疲れて帰ってきてるのに、起きもせず爆睡して、しまいにはベッドまで運んでもらっただなんて……!逆に起きて面倒かけてるだなんて意味ないだろー!「いや? オレ的にはそれはそれで楽しんでたし」「楽しむ……?」「お前の寝顔じっくり見させてもらって、オレ的には満足だったけどな」「え!? 寝顔!? いやいやいや、それはマズいです!」「何がマズいんだよ」「あたしヨダレとか、いびきかいてませんでした!? 社長帰ってくるの気付いてないほど寝入ってたって、もう完全あたし無意識になってるじゃないですか~!」「あ~。確かに。寝てる時のお前って……あれだよな。フッ」「え……。 フッ、ってなんですか!? あれってなんですか!?」うわーあたしもしかしてやらかした!?まさか寝相とかも悪かったりした? それとも寝言!?いやいや、爆
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165.社長からのサプライズ②

「あのさ」「はい」「今日夜食事に行こうか」「えっ!? どうしたんですか!? いきなり。っていうか今日お仕事そんな早く終わって大丈夫なんですか?」「あぁ。昨日全部調整したから大丈夫」「なら、行きたいです!」「うん。じゃあ、店予約しとくから、その店の場所あとで送るから直接来てもらってい?」「わかりました。嬉しいです! てか、お付き合いしてから食事行くの初めてですよね」「あぁ。そうだっけ」「はい。社長勉強のためにお店いろいろ連れて行ってくれるって言ってたんですけど、実際は社長忙しくて無理だろうなぁとは思ってたので。だから、それ憶えててもらえただけでも嬉しいです」「え? あぁ……うん」実際堂々とお付き合いしてるとかは言えないけど、でも食事に連れて行ってくれるのは正直嬉しい。あたし的には、そこで見つかってしまったらどうしようとか思っちゃうけど、でも連れてってくれるとこは個室とかも多いし、そんなとこまで考えてたら何も出来ないよね。社長が約束してくれたお店巡りは、もし可能なら、あたしはやっぱり続けたいと望んでしまうから。何かを恐れて、小さい喜びや幸せを自ら手放してしまうことも、したくはないから。だけど、その約束は、あたし的には希望や期待みたいなモノで。現実の社長は忙しいし、実際一緒にお店巡りだなんて、どれだけ出来るかもわからない。だけど、社長がそう言ってくれたことが嬉しくて。そんな時間が過ごせるかもしれないと思えるだけで嬉しくて。だから、ホントに出来なくてもいい。社長とあたしだけの、特別な約束があるという、それだけで、あたしは十分だ。っていうか、さっき、あたし運んでくれたって言ってたよな。運んだってどうやって?「あの。さっき、あたし運んだって言ってましたけど、どうやって……? あたしその時も爆睡してたんですか?」「あぁ。お前が気付かないようにそっと抱えて運んだから。全然お前気付かなかった」抱えて運んだ?え。それって……。「もしかして、それ、お姫様抱っこってやつですか!?」「あぁ~。まぁ。そうなんじゃない?」「うわぁぁぁ!! マジかぁぁぁ!!」「えっ、何? そんな嫌だった!?」「悔しいですっっ!!」「はっ?」「そんな夢みたいなお姫様抱っこしてもらってたのに、それをあたしは気付かずにいたなんて、なんてもったいないこ
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166.社長からのサプライズ③

そして仕事が終わり、社長が指定した店で、社長を待つ。「待たせた?」「いえ。あたしが楽しみで早く着いただけです」待ち合わせたお店に、社長よりも先に張り切って待ってると、社長も時間前に着いてくれた。「素敵なお店ですね」「だろ?」「ここって社長がプロデュースしてるお店ですか?」「いや、ここはオレが昔から来てる店」「えっ、そんなとこ連れてきてくれたんですか?」「あぁ。一度連れてきたいと思ってたから」「嬉しい」そして、そこから飲み物と社長がおススメの料理を注文してくれる。「オシャレなお店ですね~。ここ、フランス料理ですか?」「そう。何か特別なことがあったときは、いつもここに来てる」「特別なこと?」「そう。逢沢、グラス持って。乾杯するから」「あっ、はい」ん? なんの乾杯??そしてグラスを持つと。「プロジェクトメンバーおめでとう」「──!」社長がかけてくれた言葉に、驚いて思わず声を失う。「もしかして……それで……ここ連れてきてくれたってことですか?」「あぁ。お前にとったら特別なことだろ? だから、ちゃんと祝ってやりたくて」社長のその言葉に胸が一瞬でいっぱいになる。「嬉しいです。ありがとうございます」そう。ずっと夢見てた念願だったプロジェクトメンバー。ホントにそのメンバーに選ばれることが出来た。「社長、ご存知だったんですね……」「いや、そりゃそうだろ。うちの社内のことだし。しかも自分が発案のプロジェクトなんだから、オレが知らないはずないだろ」「そっか。でも、以前までの自分なら、もしこうやって選ばれたとしても、社長に認識もしてもらえなかった存在だったんですよね」「そうだな。今のお前だからっていうのは確かだけど。でも、実際このメンバーはちゃんと平等に選んだから」「あっ、はい」「これはここだけの話なんだけど。それぞれ出された企画は、オレら選ぶ側の人間は、その企画だけで判断したんだよね」「それはどういうことですか?」「誰が考えた企画かっていうのはすべて名前が伏せられてたってこと。純粋にこのプロジェクトに必要な企画だったり、面白そうなこれから形になりそうな企画を選びたかったから。だから、一切忖度もないし全員が実力で手にした権利だってこと」「そう……なんですね」「だからお前が企画したのも、オレはお前が作ったってわからず
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167.社長からのサプライズ④

「じゃあ……ホントにこれから、社長と仕事出来るってことですよね……?」「そうなるな」「夢……みたいです……」「それも全部お前が頑張った結果だから当然だと思うよ」「ありがとうございます……。でも、あたしが伝える前に、まさか社長からこんな風にお祝いしてもらえるなんて思ってもみませんでした」「いや、ホントはすぐに祝ってやればよかったんだけど、昨日は時間がとれなくて」「いえ! そんなとんでもないです! こんなすぐにお祝いしてもらえて嬉しいです!」「まぁ、でもどうせならちゃんと祝ってやりたかったから、ちゃんと改まって出来たことはよかったなとも思ってる」「はい! ここまでしてもらえるなんて感激です! たかだかあたしがメンバー選ばれたくらいで」「それって。お前にとって、たかだかってレベル程度でたいしたことないってこと?」「いやいやいや! そうじゃなくて! 社長にとったらってことです! あたしレベルのことでここまでしてもらうのが申し訳ないっていうか」「へ~。じゃあ、迷惑だったってことか」「いや! 違います! めちゃくちゃ嬉しいです!」「なら、そんな言い方すんな」「えっ?」「お前のことだろ? オレの立場とか今はどうでもいい」「社長……」「お前にとって、そんなレベルだったってことか? 違うだろ?」「違います。ホントにこのプロジェクトにすべて賭けてたって言っても過言ではないです!」「そうだろ? なら、オレがどうとかじゃなく、お前自身がちゃんと喜べばいい」「はい」「オレはオレ自身嬉しいと思って、お前を祝ってやりたいって思ったから、こうしてる。オレにとってもお前が選ばれたことはそれくらい価値あることだと思ってる」「はい……」「オレにとってもこのプロジェクトは新たな挑戦なんだ。だから今までとはまた全然違うやり方だし、新たにどうなっていくかも実際わからない。だからこそ、信頼出来るメンバーや力になってくれそうなメンバーを選んだつもりだ。だけど。それはお前が彼女だからとか、そういう贔屓は一切ない。仕事は仕事。プライベートは一切関係ない。オレは彼女と仕事をしたいと思ってる訳じゃない。仕事したいと思う人間と仕事したいだけだ。それを、ちゃんとお前が自分の力でここまで来てくれたこと、そしてオレがお前を実力で選べたことが、素直に嬉しい」「社長……。そこまで考え
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168.社長からのサプライズ⑤

「あの……。もしかして。昨日あんなに遅くまで仕事調整してたのって、今日のためにですか……?」「あぁ……。それな。そうじゃないと言いたいとこだけど。そうだよ。今日お前祝ってやりたくて、なんとか昨日調整しまくった」「やっぱり……。無理させちゃってごめんなさい」「オレは謝ってほしくてホントのこと言った訳じゃないけど?」「だって……」「オレが一日でも早く祝ってやりたかったからそうしただけで、そもそもお前がどうこう思うようなことでもねぇし。だから・・・どうせなら、ありがとうって言ってもらう方がオレ的には頑張った甲斐があるんだけどな」「ありがとうございます」「ん。それでいい」満足そうにそう言って優しく笑う社長。いつだって社長は、あたしの気持ちをこうやって引き上げてくれる。いつだって、こうやって嬉しい気持ちに変えてくれる。「あたし……。社長にもらってばっかりですね」「ん?」「社長はいつだって、こうやってあたしを幸せにしてくれる。だけど、あたしは全然社長みたいに幸せを返せてない」「んなの別に求めてねぇよ」「それって……あたしにはそういうの望んでないってことですか……?」「オレは。お前が一緒にいてくれることで、いつもそういうのちゃんともらってるから」「あたし、何もしてないですよ?」「お前こそ全然気付いてねぇじゃん」「え?」「オレがこうやってお前にいろいろやってやりたいって思うのは。お前がそうしてくれてるからだぞ?」「え? どれ……」「お前が当たり前にしてることが、オレにとっては意味あることってこと」「でも、それだとあたしは実感ないっていうか」「だからいいんじゃねぇの?」「え?」「それをわかんないお前だからいいんだよ。で、オレだけがわかってればいい」「それで……いいんですか?」「ってか、そんなん他の男にやられちゃたまんねぇし」「えっ、ますますまたわかんなくなってきた」「だから、他の男に愛想振りまくなよ」「えっ!?」「お前は今のままでオレを好きでいればいい」「それは変わらない自信あります。……あっ、やっぱ違うや」「は? なんだよ、違うって」「社長好きな気持ちは変わらない、じゃなく、これからもっともっと好きになっていくと思います!」「フッ。そういうことか」「はい!」「まぁ。お前も、オレが遅くまで仕事してまで時間作
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169.彼女の実感①

「今日メシ準備してもらっていい?」「あっ、はい! 今日一緒に食べられるんですか?」「うん。ちょっといつもよりかは遅くはなるかもだけど、待っててもらえたら嬉しいかなって」「もちろんです! 何時でもいいんで待ってますね」「あぁ」朝、社長からそう聞いて、キッチンで夕食を作っていると。リビングのドアが開く音がする。あれ? 今日遅くなると思ってたのに、社長もう帰ってきたのかな?「社長。早かったんですね」料理をしながら、そう声をかけると。「あなた……誰?」そこには、なぜか社長じゃなく、まったく知らない女性が立っていた。そして、あたしを見てそう尋ねる。「え……?」いや、あなたこそ誰ですか!?そこに立っている女性は、マジマジとキッチンにいるあたしを上から下までチェックするかのように見る。いや、えっ? 何?っていうか、なんだこのモデルみたいな美女。スタイル抜群だしオシャレだし色気もすごいし、ホント芸能人かと思うほど、なんかわかんないけどオーラさえ感じてしまう。これ社長と同じレベルでビジュアルとオーラただものじゃない人な気がする……。雰囲気が完全に同じ感じ……。「もしかして……」えっ、誰かわかんないけど、ここは彼女だって言っていいのかな。てか、この人どうやって入ったの!?こんな勝手に入れるくらいの関係ってこと!?思わずその女性の圧にたじろいで、すぐに答えられないでいると。「あぁ~! 新しい家政婦さん!?」「……はい??」あたしを見て家政婦さんと間違えるこの女性。いやいや、まぁ確かに今エプロンつけて料理作って所帯じみたことしてるあたしは、知らない人から見たらそりゃそんな感じに見えるかもですけど……。「いえ、あたしは……!」「社長って言ってたもんね~。そっか~、ってことはまだ慧は帰ってきてないんだ~」慧……とな?え、そんな呼び方出来るこの人、マジで何者?てか、ホントどこまであたしのこと説明していいのかもわからない。基本社長とのことは秘密だけど、いきなりこんな状況になったら、言い訳の理由も考えつかない。そもそも誰かもわかんないし、下手にあたしが何か言うことも出来ないし……。社長今日誰か訪ねてくるなんて、何も言ってなかったよね?なら社長も知らなかったってことかな……。
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170.彼女の実感②

「え~何作ってるの~?」「えっと……」そう言ってキッチンを覗き込みに来る女性。「これ和食?」少し完成しかかってる惣菜を見て、その女性が尋ねる。「あっ、はい……」「クスッ。え~慧こんな所帯じみたもの食べる?」……はい?そんなドストレートに言います??確かに自分でもわかってるくらいの所帯じみた料理ですが。今日は特に和食なので、更にそれが際立っておりますが??ってか、いつもこんなんばっかじゃないから!サラダやパスタとか、ちょっと凝ったシャレなのも作ってるから!しかもこんな所帯じみた料理でも社長は美味しいって食べてくれてますけどね!なんならこれは前に社長が美味しいって言ってたやつのリピートメニューですけどね!明らかバカにされたような言い方にカチンと来まくって、思わずそうやって言い返そうかと思ったけど、相手が誰かわからないだけにグッとこらえて、愛想笑いでやり過ごす。「っていうか慧まだならどうしよっかな~。ビックリさせるためにメッセージ入れてないからな~。じゃあいいや、部屋に荷物運んでおこうっと」そう言って、リビングを出ようとしてるところを。「……あの! 部屋って? 荷物って?」「えっ、そのスーツケース奥の部屋に入れておこうと思って。もしかして家政婦さん運んでくれるの?」はっ? いやいや運ばないから!ここはホテルじゃないんだよ!そもそも家政婦じゃないからな!「あの……。その部屋は、今あたしが使わせてもらってて……」マズい。あの部屋入ったらあたしのオタク部屋だとバレてしまう。しかもこの人普通に社長のこの家の間取り把握してるし。なんの躊躇もなく当たり前かのように部屋に荷物運ぼうとしてる。「えっ、家政婦がそこまで使わせてもらってるの?」「いや、荷物を……」家政婦ではないと言いたい気持ちを何度も堪えてなんとかごまかす。「ふ~ん……。まぁいいわ。それは急がなくても。じゃあこのままここに置いておけばいいことだし」ホッ……。とりあえず部屋に入るのは免れた。「あっ、なんか飲み物あるかしら? 喉カラカラなの」「あっ……ペットボトルのお水なら……」「なら、それでいいわ。一本もらえない?」「あっ、はい……」冷蔵庫から冷えてる水を取り出して、ソファーに座ったその女性に手渡す。「ありがとう」っていうか、マジなんなのこの状況。
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