その日の夜。夜ご飯を食べ終わってから、後片付けをしていると。「逢沢。終わったらこっち来てもらってい?」「あっ、はい。わかりました」社長にそう声をかけられて、全部終わってから社長が座ってるソファーへと移動する。「お待たせしました」「ん」「どうしました?」「お前さ。今日会議のあと、瑞希になんか言われた?」「えっ!?」まさかその話を社長から言われると思わなくて、思わず驚いて反応してしまう。「柾弥から聞いた。二人で話してたって」「あっ、そうなんですね……」そっか。本村さん、社長に話したんだ。「なんでそういう話になった?」「あっ、藤代さんが、忘れ物取りに戻ってきて、その時あたしだけたまたままだ残ってて」「それで?」「その時。藤代さんも、あたしがあの時家にいた社長の彼女だと一致したみたいで。あたしもまさかあの時の女性が今回のプロジェクトで一緒だったなんて知らなくてビックリしました」「あぁ……そっか。そこはまだ言ってなかったか」「はい。だから。藤代さんにもそのこと知らなかったことを指摘されたっていうか……」「指摘って?」「社長がそれを言わなかったってことは、やましいことがあって隠すんだって……」「は? んな訳ないだろ。ただわざわざ言う必要なかっただけで」「それ。藤代さんにも言われました」「えっ?」「必要なことを勝手に判断して、必要最低限なことしか話さないって」「それ……は……。あぁ……でも、そういうことになるってことか。でもそれは深い意味はなくて」「はい。わかってます」「えっ?」「きっと社長の中で、そこは重要でも必要でもなかったってことですよね?」「あ、あぁ。うん。瑞希とお前がこの前会ったのは確かだけど、オレの中でそこはもう重要視してなかったから。仕事でその後一緒になるって話したとこで、そこはオレらの仲に関係ないと、オレは思ってるから」「はい。あたしも社長はそう思ってるから言わなかったんだろうなって思ってました」「わざわざそれ言ってお前に無駄な心配や不安感じさせたくもなかったし。実際あのプロジェクトでヤル気になってるお前に、そのヤル気失くさせるのも嫌だった」「確かに。プロジェクトで一緒だったのは最初ビックリはしましたし、本音言うと、二人が並んでる姿見てめちゃお似合いだったし、住む世界も違うように感じるほどで、ちょ
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