Semua Bab 「仲良しな親友」の君は、今でも私のヒーロー: Bab 41 - Bab 50

51 Bab

41話 柔らかな感触と、高まる熱

 完全に結合した二人の下腹部は、ピタッと密着していた。普通なら触れ合うことのない部分が重なり合う背徳感と、その熱い感触からくる安心感が、ユウマの興奮をさらに煽る。ヒナの薄い陰毛が、柔らかな下腹部に押し付けられ、ゾワゾワと鳥肌が立つような刺激を与えた。汗ばんだヒナの体温がユウマに伝わり、その熱に溶けてしまいそうだった。 ヒナの中に収まったユウマの息子は、しばらくの間、彼女の温かさと柔らかさを味わっていた。すると、ヒナの中がヒクヒクと小刻みに動き出す。まるでユウマのものを全身で感じようとするかのように、うねるような動きで刺激を与えてきた。「ユウくん……きもちいー? わたし……おかしくなっちゃいそう……きもちいい……。あっ……んぅ……」 ヒナが蕩けるような甘い声で語りかけてくるが、ユウマは目の前にある彼女の桃色の乳首に夢中で吸い付いていた。熱い舌で柔らかく濡れた乳輪をなぞり、先端を甘噛みするように吸い上げる。「ひゃっ……んんぅ……っ、ユウくん……っ!」 ヒナは喘ぎながら、背中を大きく反らせ、ユウマの頭を両手で包み込むように掴んだ。快感と愛おしさで、彼女の身体は小刻みに震え続けた。 ヒナの中は、熱く、まるでユウマの息子を離すまいとヒクヒクと締め付ける。ユウマは、その快感に喘ぎながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。「んんっ……ひ、あぁ……っ、ユウくん……」 ヒナもまた、快感に身を捩らせ、ユウマの動きに合わせて腰を揺らす。その度に、ふっくらとした大きな胸が揺れ、赤茶色のミディアムヘアーのハーフアップの髪がふわりと舞った。部屋の淡い明かりが、彼女の髪をほんのりとピンク色に染め、その姿はエロティックでありながらも、ユウマには可愛らしく、魅力的に映った。「んぅっ……! や、ぁ&he
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-01
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42話 愛の結びつきと、未来への誓い

「ひゃうっ……あぁ……っ、んんぅ……」 ヒナの喘ぎが、愛おしさと快感を物語っている。ユウマは、ヒナの頬にキスを落とし、優しく腰を動かし始めた。ユウマが動くたびに、ヒナの胸がエロティックに揺れ、その度にユウマは理性を失いそうになる。 彼はヒナの首筋に顔を埋め、甘い匂いを嗅ぎながら、腰を動かす。そして、そのまま唇をヒナの胸へと滑らせ、桃色の乳首に吸い付いた。「んんっ……そこぉ……っ、だめぇ……っ!」 ヒナは背中を反らせ、快感に震えた。ユウマは、彼女の口から漏れる甘い声を全身で感じながら、さらに深く、激しく腰を動かした。二人の吐息と喘ぎが混ざり合い、部屋の空気を濃密にしていく。 ヒナの中は、ヒクヒクと締め付けられ、ユウマの息子をさらに深く、強く吸い込んでいた。ユウマは、その快感に喘ぎながら、激しく腰を動かし始めた。ヒナもまた、その動きに合わせて、甘く、切ない喘ぎ声を漏らし始める。「んんっ……ふぅ……っ、ユウくん……もっと……っ、はぁ……っ!」 ヒナの喘ぎが、ユウマの耳をくすぐる。その声は、快感の極致に達しようとしていることを物語っていた。ヒナの肌は紅潮し、瞳は潤んで焦点が定まらない。ユウマは、彼女の変化に気づき、動きをさらに早めた。ぱんっ、ぱんっと、二人の肌がぶつかり合う鈍い音と、ジュプ、ジュプと、中で擦れ合う粘膜の艶めかしい音が、熱気を帯びた部屋に響き渡る。「ひゅっ……はぁ……ぁぁ……っ!」 ヒナの喘ぎが、甲高い悲鳴に変わった。快感の波が、ヒナの全身を襲う。「ユウくんも……いっしょにぃぃー! おねがい……イっちゃう……わたし…
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-02
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43話 彼の理性の限界と、彼女の幸福

「うんっ♪ ねぇ、さっきの……もう一回してもいい? ……なんてー♪」 ヒナは、そう甘えるように言って、俺の胸に顔を埋めた。その声には、少しだけいたずらな響きがあった。「さっきの??」 俺は、彼女の意図を測りかねて、思わず聞き返した。すると、ヒナは恥ずかしそうに、小さな声で呟く。「……気持ちいいこと……」 その言葉を聞いた瞬間、俺の胸は高鳴った。再び、彼女を抱きしめ、二人の熱が混じり合う。「……ぺろぺろ……してあげよーか?」 ヒナは、そう言って、俺の息子に手を伸ばした。あの時、初めて彼女に舐めてもらった時のことを思い出す。ぎこちないながらも一生懸命な姿が可愛らしく、少し驚いたものの、変な誤解もなく安心した記憶が蘇る。「いや、無理しなくて良いって!」 俺は慌てて彼女の手を止めようとしたが、ヒナは柔らかく首を横に振った。「ううん。してないよー」 彼女の瞳は、俺を真っ直ぐに見つめ、その表情に迷いはなかった。嬉しそうに微笑むヒナの様子から、それは彼女自身の意志なのだと悟り、俺は胸の奥が熱くなるのを感じた。 ヒナが起き上がろうとすると、ちゅぽっ、と音を立ててユウマの中から息子が抜けた。射精を終え、硬さがなくなったそれを、ヒナは愛おしそうに見つめている。その視線が恥ずかしくて、ユウマは思わず顔を背けたくなった。 部屋の電気はつけっぱなしで、お互いの表情がはっきりと見える。ヒナは、絨毯に座ったまま、自分のアソコからユウマの出したものが、とろりと溢れ出ているのを見ていた。愛液と混じり合った白濁したそれは、絨毯を濡らし、甘い匂いをあたりに漂わせる。 ヒナは、その光景を恥ずかしがるどころか、幸福な面持ちで眺めていた。その無防備で愛らしい姿に、ユウマは再び胸が締め付けられるのを感じた。 ソファーに座り直した俺の目の前には、ヒナがちょこんと座っていた。彼女の白い太ももが惜しげもなく露わ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-03
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44話 濡れた下着と、トランクスの誘惑

「ユウくん……ひどーい! 前回は飲んだら喜んでくれたのにー。ちょっと……楽しみにしてたんだけどなぁ。むぅーっ」 ヒナは、そう言って頬を膨らませ、怒ったふりをした。その声には、不満と甘えが混じり合っている。「いや、罪悪感が……」 ユウマは前回に、彼女の口の中に射精してしまった罪悪感で、どうにも居心地が悪かった。「罪悪感? わたしは、ユウくんに喜んでもらいたかったのにぃーふんっ」 ヒナは、そう言いながらも嬉しそうな表情を隠しきれていなかった。身体に付いた精子を、指先でそっとなぞり、その感触を楽しんでいるようだった。その無邪気な仕草と、満ち足りた表情に、ユウマは胸の奥が温かくなるのを感じた。 そういえば、もう一回って言ってたんじゃないのか。舐めてもらった理由って、息子を大きくするためなのか。きれいにするためか、あるいは俺を気持ち良くするためなのか。出しちゃってよかったのだろうか。 いや、ヒナの場合、まさか何度でもできると思っている可能性もある。そういう動画って、何度もセックスを繰り返しているものもあるからな。 いやいや、大学生だし。さすがに性的な会話くらいして知識はあるはずだ。経験談とかも聞いているだろう。そんなに精力は、ない。中高生じゃないんだから。「ヒナ、ごめんな。身体に掛けちゃって……」 俺は、ヒナの顔や胸に付いたものを拭ってやりながら、申し訳なさそうに謝った。「ううん。温かくてぬるぬるしてて……ユウくんのだと思うと……興奮しちゃった♪ 絶対に他の人のだったら……キモイって思っちゃうけどねっ」 ヒナの言葉を聞き、その光景を想像してしまい慌ててしまう。「いや、他の人のって……他の男子とセックスやエッチなことをするってことだから! それ浮気だから、やめてよ!?」 俺の言葉に、ヒナは目を丸くして、慌てて首を振った。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-04
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45話 ヒナのトランクスの破壊力と、誘惑の泊まり

 そのトランクス姿は、ショートパンツにも見えなくはない。この姿でソファに座り、膝を抱えられたらどうなるだろうか。そんな想像をするだけで、俺は興奮してしまう。 2回も射精した後なのに、息子が再び熱を帯びて反応するほどの破壊力だった。「今日は、泊っていく?」「う、うん。下着もないし……いいかなぁ? ごめんね」 ヒナはブラジャーをしていないので、いつものように俺の腕に抱きついてくると、Tシャツ越しに胸の柔らかさがダイレクトに伝わってきた。乳首の感触もはっきりと感じられ、俺の身体はさらに熱くなる。 多分、ヒナは最初から泊まるつもりだったのだろう。時計を気にする素振りもなく、すっかりと寛いでいる雰囲気だった。それに、お泊りはもう2回目だ。「付き合ってるんだし気にしなくても良いよ」 俺がそう言うと、ヒナは恥ずかしそうに顔を赤らめ、はにかんだ笑顔を見せた。「えへへ♪ ありがとーユウくん」 彼女は、まるで夢を見ているかのように、幸せそうな声でそう言った。「今度、ヒナの着替えとか入れる物を買わないとかな……」 俺がそう呟くと、ヒナは目を輝かせた。「え? わぁ……それ、素敵♪ ほんとに付き合ってるみたい!」「ホントに付き合ってるんだよね!?」 俺の言葉に、ヒナはうん、と頷きながら、俺の胸に顔を押し付けた。「う、うん……夢みたいで……うぅぅ」 恥ずかしさからか、俺の胸に顔を押し付けている姿が、あまりにも可愛らしくて、俺はただただ、彼女を愛おしく思うばかりだった。「初めに言っておくね……その姿、エロすぎて……襲っちゃうかも」 俺がそう言うと、ヒナは恥ずかしそうに顔を赤らめた。「え? わ、そ、そうなの!? どの辺が……?」「その大きめのTシャツにトラン
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-05
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46話 しばらくのお泊まりと、甘い膝枕

 俺は、メッセージの内容は見ていない。それは、見てしまうと返事を書かなくてはいけないような気がしたからだ。とりあえず寝たふりをしてやり過ごそうと決めた。「ヒナはヤキモチとか妬かないの?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し戸惑ったように、それから、うん、と頷いた。「え? ……妬くよ。さっき……妬いてたし……こはるちゃんに」 その言葉に、俺はハッとした。そういえば、ついさっきまで、「ハルに取られちゃう……」と不安そうに言っていたことを思い出す。 こはるがきっかけで、俺たちは付き合うことになった。こはるが俺に急接近して、無自覚なスキンシップを繰り返した。それにヒナがヤキモチを焼き、危機感を覚えたことで、俺たちは恋人になれたようなものだ。 そうだ、こはるは、俺たちにとって恋のキューピッドみたいな存在なんだ。明日から、大切にしなくちゃな。 スマホをテーブルに置き、大きく伸びをしてあくびをすると、ヒナがニコッと笑って俺の袖を引いてきた。「ん?」「いいよ? 横になっても……」 ヒナは、俺の顔を覗き込みながら自分の太ももを優しく叩いた。その仕草は、どこかあどけなく、甘い誘惑に俺の心臓は高鳴る。ヒナは、俺の返事を待つように、期待に満ちた瞳で俺を見つめていた。 俺は、ヒナの顔から視線を落とすと、白く伸びた太ももが視界に入った。見た目からして柔らかく、すべすべしていそうな太ももにじかに触れられると想像すると、胸の高鳴りが抑えきれない。 その魅力的な誘惑に抗うことは難しいく、ただ膝枕をして終わるとは思えなかった。彼女はきっと、それ以上のことを俺に求めている。 さっき俺が襲っちゃうかもしれないと警告をしておいたのに、この誘いは、明らかにわざとだろう。「ヒナ……わざとだよね?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し慌てたように首を振る。「え? あ、ちがうよ。眠そうだった&hellip
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-06
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47話 おへそへのキスと、理性の崩壊

 ヒナは、俺の様子に気づいているのだろうか。俺は、Tシャツに包まれた暗闇の中で、彼女の匂いと感触に意識を奪われていた。「あの……ヒナさん? なにこの状況は……?」 俺がそう尋ねると、ヒナは楽しそうにクスクスと笑った。その声は、Tシャツに包まれた密閉された空間で、俺の耳に直接響く。「……ユウくんを捕まえたのー♪」「めっちゃ……エロいんですけど」 俺の言葉に、ヒナは少し考えたよう薄になり、それから、うん、と小さく恥ずかしそうに頷いた。「え? あ……うん。恋人になったんだし……良いかなって……こういうのって、いやぁ?」 多分、思い付きの行動で、結果的に甘い雰囲気というか甘い感じになってしまったっぽい。「ううん。めっちゃいいと思う! 最高」 俺の返事に、ヒナは嬉しそうに俺の太ももを優しく叩いた。その柔らかな感触と、彼女から漂う甘い匂いに、俺は完全に理性を失いそうになっていた。「えへへ♪ わたしも楽しー! んっ……ひゃあっ……ん、んぅ……やぁ……もぉ、ユウくん! あっ……んっ! だめ、くすぐったいってぇ……っ」 ヒナは、甘く蕩けるような喘ぎ声を漏らしながら、身体をビクンッと大きく震わせていた。俺が魅惑的なおへそにキスを落とすと、その小さな甘い声はさらに高くなる。足はモジモジと動き、まるで愛撫されているかのように、快感と羞恥に悶えていた。その表情は、期待と興奮で頬を赤く染め、瞳は潤んでいる。ヒナの無防備な姿と甘い声に、俺の理性の糸は今にも切れそうだった。 ヒナは、俺に被せられたTシャツで目隠しをされたような状態だった。俺が次に何をするのか分からない、というドキドキ感に期待感と、羞恥と興奮がないまぜになった感情で、彼女の身体は微
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-07
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48話 ベッドへの誘いと、ヒナの全身の快感

 俺の目の前には、ヒナが足を少し開いて横たわっている。俺が履いていたトランクスの隙間から、彼女の熱を帯びたアソコが見え隠れしていた。薄く生え揃った陰毛の奥に、愛液で濡れて開きかけた陰唇が艶めかしく光っている。その生々しい光景に、俺の理性の箍は完全に外れてしまった。 ヒナは、俺の視線に気づいているのだろう。可愛らしい羞恥心からか、顔を赤らめて目を潤ませながら、足をもじもじと動かしている。その仕草一つ一つが、俺の興奮をさらに煽った。「俺も興奮してきちゃって……」 俺の言葉を聞いたヒナは、ホッとしたように安堵の息を漏らした。だが、どうすればいいのか分からないのだろう。恥ずかしそうに頬を染め、俺を見つめながら、もじもじと落ち着かない様子で身体を揺らす。 その仕草が、俺の興奮をさらに煽った。トランクスの隙間から見える、ヒナの太ももの付け根。白く滑らかな肌と、その奥に潜むアソコが、俺の視線を捉えて離さない。 俺は、ヒナの顔に顔を近づけると、ヒナは羞恥心からか、俺の頭を押さえつけようと腕を伸ばしてきた。しかし、その力は弱く、まるで「やめて」と懇願するような、愛らしい仕草にしか感じられない。俺は、その華奢な腕をかわし、あっけなく太ももの付け根にキスを落とした。「ひゃっ……んっ……」 ヒナは、俺の舌の感触に、体をビクンッと震わせた。全身に電気が走ったかのように、彼女の身体は硬直する。そして、甘く小さな喘ぎ声が、俺の耳に直接響いた。 俺は、ヒナの反応にさらに興奮し、トランクスを横にずらした。白く滑らかな太ももの付け根から、濡れて開いた陰唇があらわになる。俺は、その愛おしい場所に優しくキスを落とし、舌を伸ばして陰唇の割れ目に沿ってゆっくりと舐め上げた。「んんっ……、ひゃあっ……! ユウくんの舌、やっ……そこっ……!」 ヒナは、俺の舌の感触に体を大きく震わせ、甘く切ない喘ぎ声を漏らした。腰をヒクヒクと動かし、俺の顔を自分のアソコへと押
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-08
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49話 キャンプ合コンと、初めてのデート

 俺の数少ない友人から夜に連絡があった。今回は、飲み会ではなく、イベントらしい。参加する必要もないと思い、断ろうとした時だった。イベント内容を聞いて、俺は気が変わった。 その内容は、山でキャンプをして交流するというもの。飲み会の合コンから、キャンプでの合コンに変わっただけだが、なぜか俺はヒナとの参加を考えた。 そういえば、ヒナとはデートらしいデートはしたことがない。カフェや公園くらいで、公園も夜にベンチに座り話をした程度。俺は、携帯を握りしめたまま、じっと考え込んでいた。「明日、急だけど……山でキャンプするらしいんだけど……参加する?」 俺がそう尋ねると、ヒナは少し驚いたように目を丸くしたが、すぐに表情を輝かせた。「へ? わぁ……する。参加する! キャンプかー面白そう!」 その弾むような声に、俺は少し笑ってしまった。だが、念のため釘を刺しておく。「あ、でも、周りは合コンがメインだぞ……声かけられても断ってよ」「うん。もちろん! ユウくんもだからね……今、わたしが彼女だよっ。もう、仲の良い友達じゃないからぁ」 ヒナはそう言って、頬をぷっと膨らませた。その愛らしい独占欲に、俺は胸が熱くなった。「食材や道具とか準備は現地で揃ってるみたいだから、必要そうな物があれば自分で用意だって。あと、当然だけど泊りだからね?」「わーい♪ ユウくんと泊だぁー! んふふ……♪」 ヒナは嬉しそうに、飛び跳ねるように喜んでいる。こんなにも無邪気に喜ぶ姿に、俺は少し戸惑いを覚えた。ヒナって、虫とか平気なのかな? 多少知ってる女の子なら、キャンプと聞くと、虫に反応して嫌がられるものだが。「ヒナ、虫とか平気なの?」 俺がそう尋ねると、ヒナの顔から一瞬にして笑顔が消えた。その瞳に不安の色が浮かぶ。「……へ? む、虫……あ、嫌い、大っ嫌い&h
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-09
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50話 逸れた道と、二人きりの誘惑

「ユウくん、どうする? 散策しに行こうか?」 ヒナはそう言って、俺に選択を委ねるように見つめてきた。だが、その瞳は「散策しに行こう!」と強く訴えかけている。「行くなら、荷物を背負ってだぞ?」 俺がそう言うと、ヒナは困ったように顔を歪めた。「えぇ……重いし、みんな背負ってないよー?」「もしかしたら遭難するかもだろ?」「うぅぅ。わかったぁ……」 ヒナはそう言って、不満そうにしながらも、俺の言葉に従って自分のリュックを背負った。その様子が可愛らしく、俺は思わず頬が緩んでしまった。 「結構、キャンプ場の周辺や低い山でも遭難する人が多いと聞いたことあるし」 俺がそう言うと、ヒナは少し不安そうな顔をした。「そんな重装備じゃないから重くはないだろ。着替えくらいしか入ってないんだからさ」 俺がそう言うと、ヒナは「んふふ」と笑い、再び俺の腕に抱きついた。「そうだね。ユウくんが一緒なら、安心だよ」 その言葉に、俺は胸が温かくなった。 ヒナと仲良く歩いていると、友人が声を掛けてきた。「……だれだよ? その、可愛い子は!? もう声かけたのか? なぁ、俺に紹介しろよ! 俺だぞ……企画者! 一番可愛い子じゃねーかよ!」 友人はそう言って、俺の肩を叩いた。「はぁ? いや、ダメだって。ヒナは俺の彼女だし」 俺がそう言うと、ヒナは嬉しそうに身を寄せた。そして、周りにも聞こえるような大きな声で宣言をした。「にひひ♪ 残念でしたぁ~! わたし、ユウくんしか興味ないでーす」「なんだよ。そういうことか……ずりぃーなー」 友人はそう言って、可愛い子に手当たり次第に声を掛けていた。数撃てば当たる……のか? 当たるかもしれない。俺みたいに口下手で、声を掛けられるのを待っている子もいるかもしれないし。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-10
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