投稿したあと、ニナは落ち着かない気持ちで、誰かが返信してくれるのを待っていた。こんなふうに勝手に人の写真を載せるのはよくないと、彼女だって分かっている。それでも、どうしても知りたかったのだ。この女性が誰なのか。そして北斗とどんな関係なのかを。マイナーな掲示板ではあったが、利用者はかなり活発で、しばらくすると次々に返信がつき始めた。【すごく綺麗な東洋系の女性!知ってる女優さんたちより美人かも。この人も芸能人?名前は?どこの国の人?】【わああ、ほかの写真ないの!?もっとこの美貌を堪能したい!】【スレ主、追加写真求む!】【スレ主は『この女性を知ってる人いる?』って聞いてるのに、お前ら何言ってんだよ】【でも誰も知らなさそうじゃない?】ニナはざっと目を通し、小さくため息をついた。……まあ、そうよね。この女性は自分たちとは別の国の人なんだから、そんな簡単に身元なんて分かるはずがない。スレを削除しようとしたその時、突然、新しい返信が目に入った。【これって京市の水戸家のお嬢様じゃない?】ニナはぱっと目を見開き、慌ててその相手をフォローした。そしてスレを削除してからすぐにDMを送った。【この女性を知ってるの?】相手はすぐ返信してきた。【うん。京市から留学に来てる同級生がいて、その子、時々自国のニュースを見てるんだ。前にたまたま一緒にいた時、この水戸家のお嬢様のニュースを見てて。あまりにも綺麗だったから、少し聞いてみたんだよ】【ほかに何か知ってる?】【詳しくは分からないけど……たしか水戸奈穂って名前だったはず。あと、ものすごい婚約者がいるとか】ニナは礼を言って掲示板を閉じ、そのままネット検索を始めた。検索欄に【水戸奈穂】【京市 水戸家】【令嬢】などの単語を入力すると、すぐに関連情報が表示された。サイトに載っていた写真を見て、ニナは息を呑む。間違いない。北斗のスマホに保存されていた写真の女性と、同一人物だった。この女性こそ、水戸家の令嬢――水戸奈穂。奈穂と北斗は同じ国の人間。二人は知り合いなのだろうか。以前はどんな関係だったのだろう。ニナは画面をスクロールし続けた。少しの情報も見逃すまいと、スマホ画面を食い入るように見つめる。しばらくして、何かを目にした瞬間、彼女の顔色が徐々に青ざめて
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