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その8 第八話 リスペクトした選択

71. 第八話 リスペクトした選択  各卓準備が整い制限時間の50分にタイマーがセットされた。 「それでは皆さん、初めて下さーい!」 「「よろしくお願いします!!」」 (わ! 驚いた)  ゲーム開始時に「よろしくお願いします」と挨拶をする。それは日本人には当たり前のことではあるが、ここマージにおいてはそうじゃない。3ヶ月以上いて分かったことだが、この世界には挨拶を交わすという文化は本当に少ないのである。そんなマージで参加者全員が元気よく「よろしくお願いします」を言っている。これはすごいことである。  カー子たちはこういったことも含めて、マージには麻雀という文化が必要だと判断したのかな……っと考え事してる場合じゃない。ゲーム開始したんだった。しかも相手はマタイさんとネルビイとジャガフ。マタイさんはもちろんのこと、ネルビイとジャガフも今となってはなかなかの強敵に成長したわ。集中しなきゃ。 ミズサキ手牌 5巡目 ドラ④二三赤伍②③23467778   東1局からずいぶん凄いのが来た! これはアガリたいぞ。 ツモ1(鳥さん引いたかー。この手。ソーズって変化ありそうなんだよね) 打赤伍(お願い、裏目にならないでね!) ツモ8(あー、先に引きたくなかったやつ。フリテンになる可能性があるけど仕方ない) 打8ツモ切り ツモ赤5!(赤引いた! これは使える!) 打③(三色にこだわらない。かつ、手役は作る手順! ドラとか持って来ないでね!!
last updateآخر تحديث : 2025-11-29
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その8 第九話 圧倒的実力差

72. 第九話 圧倒的実力差 ミズサキ手牌二四伍伍白白白(⑧⑧⑧)(中中中)  役役の2600テンパイ。トイトイもついたらいいな、くらいの気持ちで仕掛けた手だ。発はもう2枚切れで発を引いても大三元へ化けることはない。  ここに上家から六萬が出る。   「チー」 打伍 (六萬をチー? 変わったことするな。トイトイまで見ないのか?)と後ろ見していたキュキュは不思議に思った。しかし…… ミズサキツモ発 打二 (うぉ! なるほどそうか。この変化を見据えてたんだ。これはさすがに誰もケアしない)  この手をトイトイにして満貫を作ろうとしたって手替わりと最終手出しを見られているからそう簡単にはアガリ牌を出してもらえない。この3人ならとくにそうだ。しかし、チーして手替わりさせた発待ちなら違う。これを止めるべきだとは決してならない。なぜなら2枚切れだからだ。 ネルビイ打発 「ロン! 8000」 ミズサキ手牌白白白発(四伍六チー)(⑧⑧⑧)(中中中) 発ロン 「しょ、小三元!?」  そう言ってネルビイは拳銃で撃たれたかのように崩れ落ちた。おい、まだゲームセットではないぞ。とジャガフは思ったが気持ちはわからなくはない。  なにせちっとも危険ではないと思いこんでいた牌を切っての満貫放銃だ。これはかなり精神に来たはずである。おそらくだが、ネルビイはまだ勝負手でもなんでもない手格好からの振り込みに
last updateآخر تحديث : 2025-11-30
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その9 第一話 麻雀神ミズサキ

73. ここまでのあらすじ  異世界に麻雀伝道師として呼び出されたミズサキと涼子。紆余曲折あったがそろそろ帰る日が近づいてきたので初めての大会を企画。そして今、ついに麻雀大会が開始された。スノウドロップは満卓の大盛況。ミズサキたちはこの企画でこの星のみんなに麻雀大会の楽しさを伝えられるのか。ミズサキたちの最後の仕事が始まった――  【登場人物紹介】 水崎真琴みずさきまこと  雀荘『こじま』の遅番メンバー。麻雀好きなのと働きたくないのがリンクして雀荘遅番という職業につくことを選んだ現代に生きる遊び人。しかしこの度異世界へ転移。異世界雀荘『麻雀スノウドロップ』の遅番メンバーとなる。今回、麻雀大会を企画し、ついに実行した。  小島涼子こじまりょうこ  雀荘『こじま』の店主の娘。ミズサキとは中学高校の同級生。天才のミズサキとは真逆でアタマの固い涼子はミズサキに憧れる。見た目は真面目そうだけど性格はミズサキよりふざけてる。ミズサキと共に異世界へ転移。得意料理はコカトリスの唐揚げ。  エル(カー子)える  異世界『マージ』の神様。雀荘経営をするにあたりスタッフが足らず、相応しいスタッフを求めて地球にカラスの姿で来ていた。ミズサキはそれに最も相応しい人物なのだとか。ただ、少し時代を間違えたらしかった。  キュキュきゅきゅ  異世界『マージ』の神様の補佐をする仙人。13歳くらいの少年の姿をしているが、魔力エネルギーが減ってくるとリスになってしまう。とても物知りでエルをいつも助けてくれる。  
last updateآخر تحديث : 2025-12-01
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その9 第二話 レジェンド

74. 第二話 レジェンド  全卓二回戦が終了してお昼休みになりました。涼子はキッチンで忙しそうに揚げ物をしてる。いつの間にこの店にこんなでかいコンロとか用意したんだ? キッチンらしいキッチンは無かったはずなんだけど。 「りょうちゃん、店のキッチンこんなに便利だったっけ?」「いつの話してんの? もう何日も前からこうだよ」「そうなんだ……(私は料理しないから全く目に入ってなかった)」「ホラホラ、邪魔だよ。どいたどいた!」「あっ、ああ、ゴメン」  毎度おなじみコカトリスの唐揚げがカラッと揚がる。すごく美味しそう。 「ね、ひとつ味見していい?」「小さいやつにしなさいね。まだ熱々だから舌を火傷しちゃうから」  私は涼子の忠告を聞かずに一番大きいやつを素手でヒョイと取った。 パクリ 「う、アッツーー! ハフハフ、うま。アッツーー!! うま」 「だから言わんこっちゃない。バカ」  美味。まさに至福。しかし熱い。灼熱地獄だこりゃ。地獄で至高の唐揚げを頬張る、そんな感じ。いや、言われた通り小さなやつにしとけば良かったよ。火傷した。でもいい、美味しかったモン。 「余は満足じゃ」「なーに言ってんだか」  そのあとは邪魔しちゃ悪いのでゴハンが出てくるまで水を飲みながら(火傷した舌を冷やしている)椅子でポケーっとしてた。涼子は忙しそうだ、でも、楽しそう。やっぱり涼子は料理が好きなんだなーってことを見てて思った。 「ごきげんヨウ。麻雀神サマー」「カー子。やめてよ、神はあんたでしょ」「神に対してあんた呼ばわり
last updateآخر تحديث : 2025-12-02
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その9 第三話 後半戦開始!

75. 第三話 後半戦開始!  「ごちそーさま!」  お昼ご飯も二度食べ終わり(おかわりした)二回戦までの集計が出ました。わかっちゃいたけど暫定1位は私のダントツです。暫定2位はかなり離れた位置だけどマタイさん。それはさすがね、一回戦で私と当たったのによく2位につけたよね。二回戦に相当大きなトップを取ったようだ。 涼子は9位。まあ成績は悪くはない。ネルビイとジャガフは13位14位か……まあネルビイは私がやっつけたから仕方ないよね。ジャガフは不甲斐ないな、もっと頑張ってよ。  ウッ! 「どーしよ。眠くなってきた。これはもしや食事に薬を盛られた……?」「マコトよ。人間とはそういうモノです。たいした睡眠もしてないのに食欲のままにおかわりなんてするから」  うう、そういやそうだ。遅番の私にとって今の時間は真夜中と同じだし、多少寝たっていっても眠くなる時間に決まってた。まして腹一杯になるまで食べたりしたら―― 「やられた。りょうちゃんの料理がいけないんだ。美味しいごはん作るから」「マコトがバカなだけでしょ。目ぇ覚ましなさい」「うう、深い谷底に転がり落ちるよう……だ……」 カクン (マコトったら完全に落ちたわね。……まあお昼休みが終わるまでまだ時間がある。子供たちが多いからね、食事の時間を長めにして正解だった) ────── 「はっ!」「あ、起きタ。ちょーど今から三回戦やるとこだヨ。ギリギリまで寝かせてあげたんだから感謝してヨネ」「カー子。ありが
last updateآخر تحديث : 2025-12-03
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その9 第四話 マークシート

76. 第四話 マークシート  三回戦はカー子と同卓になった。あれ? カー子って運営側なのに参加してたんだ。よく見たら6位のとこに『エル』って書いてあった。私はエルのこと『カー子』って思ってるから目に入ってなかったな。ふうん。6位か、神様もなかなかやるじゃん。 「ここでカー子のおでましか。神様との勝負だなんて、人生面白いこともあるものね」「私たちマージ人からしたらミズサキとの勝負の方が貴重な経験デス。今日は私も胸を借りるつもりで全力出して行きますヨ」「カー子も一応『人』なの?」「細かいことはどうでもイイんですヨ!」 (適当な神様だなあ) ──────  カー子に私の麻雀を魅せてあげようと意気込んだ半荘だったが、しかし。なんと私はカー子の期待に全く応えられず、その半荘はノー和了でラス。え、ノー和了なんてそんなことある? さっきまでの絶好調はどこに行ったの? ねえ? カー子はとくに大きいアガリをしてるわけじゃなかったけど、チマチマとアガって供託をかき集め、小さなトップを取った。 「アハハハハ……。なっ、なんかごめんねぇ。期待してもらってたのに全然アガれなくて」「全然、いいんデス。そういうこともあるのが麻雀だって知ってましたし。むしろ再確認になりました。ミズサキほどの腕があっても勝てない時は勝てない。そういう側面のあるゲームなんだっていうネ。でも、私は心のどこかで……奇跡を、期待してました。ミズサキは完全試合で全勝優勝してくれる人かもしれない……なんてネ」「悪かったよう」「責めてマセン。私が麻雀をナメてました。麻雀……そんなに簡単なものじゃないと知っていたハズなのにネ」  まあ、カー子の言う通りである。麻雀は常に実力
last updateآخر تحديث : 2025-12-04
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その9 第伍話 自分に恥ずかしくない麻雀

77. 第伍話 自分に恥ずかしくない麻雀  最終四回戦。当然、私は残っていた。でも2位だった。1位はジャガフだって。えーー、すごーい。三回戦どんな勝ち方したのよ。3位にはマタイさん。4位は涼子が滑り込んだ。やるじゃん。決勝卓は遅番対決だ。あれ、これはいつも仕事でやってる麻雀と同じではないのか? 「りょうちゃんやるじゃん。決勝戦で当たれるなんてドラマチックだね!」「まあ、このメンツはいつものマタイさん来店時のメンバー3人入りでしかないけどね」「涼子よ、それを言うな。今日は大会なんだからいつもより楽しいしワクワクするだろ? おれはする。おかしいか」「マタイさんが楽しいならそれは良かったです。ねえ、マコト。企画して良かったね」「そうだねっ!」「さ、そろそろ準備しますか」  ちなみに決勝に残れなかった人たちは各々で4人集めて自由に遊んでいてもいいし、帰ってもいいし、決勝卓を観戦していてもいいという事にしたのだが、誰一人帰らず、子供たちすら1人も遊びもせず、全員が決勝卓の観戦をした。そんな事は想定外だった。20人が観戦する中での麻雀。そのような経験は私にも涼子にも当然無く、ドキドキすると同時に、なんだかヤル気がふつふつと湧いてきた。いいところを見せたい! アマチュアとの違いを見せたい! ここでプレッシャーに感じたりするようでは雀士としては向いてないはずだ。だって、そうでしょ。いつもの麻雀だって誰一人見てなくても自分が見てる。自分というギャラリーに恥ずかしくない麻雀をしなきゃいけないんだから。ちょっと人数が増えたってプレッシャーなんかないよ。むしろ、喜ばしい。 私は自分の麻雀を誰かに見せたいという欲があるのかもしれない。 (なるほど、そうか。だから私は麻雀伝道師になっていくのかな)  それにしてもこれだけ密集するとちょっと暑い……。いや、心頭滅却すれば火もまた涼しって言うし、集中だ。&h
last updateآخر تحديث : 2025-12-05
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その9 第六話 ドラを捨てる意味

78. 第六話 ドラを捨てる意味  決勝戦東1局 座順東家 涼子南家 マタイ西家 ミズサキ北家 ジャガフ   南家のマタイさんが3巡目にドラの2索を捨て、6巡目には赤⑤筒を捨ててきた。 (ヤバい! こいつはただ事ではない)  よく聞く読みで『ドラが切られたし安いだろ』というのがある。 確かにドラは使えば打点アップするので捨ててるということは安いのでは? という考えになるのもわからなくはない。わからなくはないが、本当にそうだろうか?『私なら』という思考で考えるとその読みは危険だと思う。 なぜならドラを切ったということの理由に『ドラが無くても高くなる手がきた。しかもドラを使うよりも高くなる』という理由が存在することを忘れてはならない。 簡単な例で言うとチンイツとかね。  チンイツやってる時に別色のドラ1枚あったって邪魔なだけで危なくなる前に処分するっしょ。 つまり、率先してドラを捨ててる時はドラが使えなかったというより、あえて使わなかったというケースが多くあるという事実。これを見落としてはならないわけ。  使えそうなドラなのに捨ててきた人がいたら要注意! ドラなしで高い。あるいは使っている上で余ったなどの可能性があるよね。また、赤も切ってるような複数ドラを切った手はいよいよ危ないよ。 ドラも赤も余らせている手なんて満貫以上は確実だと読んでいい。  ドラが出てるから安手というのは楽観的。むしろ出てるから高得点と読んで慎重になること。  っていうことで。私はこの局のマタイさんをすんごく警戒した。もう、親より警戒した。親の涼子の現物を持つよりマタイさんの現物を抱えるのが優先さ
last updateآخر تحديث : 2025-12-06
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その9 第七話 仕方ないこと

79. 第七話 仕方ないこと  しかしこの異世界にやってきて涼子はずいぶんと成長した。 麻雀の力量はもちろんのことだが、責任者としての要領の良さ。アタマが固いのが欠点だった涼子であるが、やれカラスが喋るだの、やれ異世界だのと『常識』と言われるものの枠に収まらない事態が続いたことで柔らかい思考が生まれたのかもしれない。 (まるでこの異世界転移はりょうちゃんの成長物語ね、本来呼ばれたのは私なのに。しかし、そろそろ帰るわけだから、このままだと本当にそうなりそう。私も少しくらい成長できたのかなー。自分じゃあわかんないや)  でも、涼子の成長物語というのもいいなと思い、その事を帰ったらノートにサラサラッと書き足そうと思った。そういう人気漫画もあったりするじゃん。なんか主人公より仲間の方が成長する物語。『ダ◯の大冒険』とかさー。あれ最高に面白いよね、あれを読んで泣けない人とは多分友達にはなれないわ。 (っと、関係ないこと考えてる場合じゃなかった。今は勝負に集中!)  しかし私の手牌が整う前に今度はジャガフがリーチしてきて一発ツモの2000-4000。あんまり早くて対決することも叶わなかった。私はひとメンツもできてない。が、麻雀にはそういうパターンもよくある。というか日常茶飯事だ。逆に私がアガって相手がひとメンツも揃ってないって事もおおいにあるんだからお互い様ってこと。いちいちそれを言うこともないし、気に留めるようなものでもない。  しかし、ギャラリーが減っていくのがわかる。それだけがちょっと嫌だった。たしかにさっきから私の手牌は見てても何も面白いことはない。私自身(つまんない手)と思ってやってるんだからそれはそうだ。だけどさ、まだたった2局なんだからもう少し見ててくれても良いんじゃない? じっくり見て行きなって。なんか、現代人のせっかちさに似てるなと思った。そんなせっかちな事だと麻雀は強くなれないよ? 麻雀って『我慢』が一番大切なことなんだから。忍耐力のない強者なんて
last updateآخر تحديث : 2025-12-07
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その9 第八話 決意の第1打

80. 第八話 決意の第1打  次の局も私の配牌はバラバラだった。ドラも持ってないし赤もない。麻雀はよく人生に例えられるけど、この配牌はそれで言えばどーしょーもない生まれよ。 ドラとか赤は資産だと思うの。配牌ドラ3とかだとお金持ちの家に生まれた感じ。 そうではなく、ドラはないけど手役が見える場合は持っているのは『才能』生まれつき才能がある子っていうこと。  で、私の配牌だけど。 ミズサキ手牌 北家一四九②④⑦158南西北中  コレ。とんでもないのが生まれてきたよ。何ひとつできる気がしない。牌の種類ってたった34種類しかないんだよ? こんなにぐちゃぐちゃなのもらうなんてひどいって。 ミズサキ第一ツモ赤5  第一ツモであともう1種類くらい么九牌引いたなら腹括って国士無双やってやろうかと思ってたけどよりによって赤を引いたんじゃそうもいかない。 (頑張れってことかー) 打一  ある種、決意の第1打だ。これで国士無双へはもう行けない。チャンタ系も否定した。私はこの手をアガリに向かうと決めた一打だ。この手をアガリに向かう? 途方もない作業だ。けど、頑張るしかない。 ミズサキ手牌四九②④⑦1赤558南西北中  しかしここから何を目指すっていうのか? 完成形のイメージすらない。七対子? 1対子しかないのにそれはない。ならタンヤオ? いや半分くらい么九牌だわ。もうどうすりゃいいのか分からない。でも……(でも、逃げない!) そうだ、最後の半荘で、まして決勝戦で逃げてたまるか。 正直、この手でアガリになる気はしない。で
last updateآخر تحديث : 2025-12-08
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