潤のキスは激しくで熱烈だった。明里は息もできないほどだった。彼女は両腕を潤の首に回し、初めてこれほど積極的に彼に応えた。明里の甘い吐息を聞きながら、潤は口を開いた。「気持ちいいのか?じゃあ、なんで今まで拒んでたんだ?」その言葉に、明里の燃え上がっていた体は、すっと冷めていった。しかし、潤は自分の言葉など意にも介さず、彼女をベッドに抱き寄せると、熱いキスを浴びせ続けた。明里が静かになったことに気づき、潤は眉をひそめ、彼女の腰を掴む手に力を込めた。「おい、何を拗ねてるんだ?いい加減にしろ」明里は彼の首から腕をほどいた。「ごめん、そういう気分じゃ……」潤は歯を食いしばった。「今さら、そんなことを言うのか?」明里は言った。「シャワーを浴びてくるから」潤は彼女をぐいと引き留めた。「明里!」明里は彼を見つめて言った。「潤、私のこと何だと思ってるの?」「何だと?」明里は潤の手を振り払い、バスルームに入っていった。彼女は知っていた。潤は家柄、容姿、能力、そのどれもがずば抜けている。そして、そんな男の自信と傲慢さは、骨の髄まで染みついているものなのだと。彼が少しくらい無神経なことを言ったところで、大して気にする必要もないだろう。少なくとも、彼はこれでも自分に気を配ろうとしてくれているのだから。仕事帰りに迎えに来て、プレゼントをくれて、車の中では優しいキスもしてくれた。翌朝、明里が目を覚ますと、すでに潤の姿はなかった。彼女は身を起こして身支度を整え、階下へと向かった。階段の踊り場まで来たところで、陽菜の笑い声が聞こえてきた。「潤さん、プレゼントしてくれたダイヤモンドのネックレス、すっごくきれい!とっても気に入ったわ、ありがとう!」それを聞いて、明里は全身をこわばらせ、その場で階下を見下ろした。陽菜の首には、キラキラと輝くダイヤモンドのネックレスがかけられていた。真奈美も口を挟んだ。「潤は気が利くわね。でも、確かこのネックレスがオークションに出た時、おまけでピアスがセットで付いてきたはずじゃなかったかしら?どうして陽菜にあげなかったの?セットで着けた方がずっと素敵よ」潤が口を開いた。「ピアスは明里にあげた。陽菜が欲しいなら、彼女に渡すように言っておくから」陽菜は慌てて言った。「潤さん、
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