「え、えっと……あの……そ、それは……」思わず顔を真っ赤にさせながら困っていると、そんな様子を見たジョシュアさんがクスリと笑った。「すみません。どうやら僕は今非常に貴女を困らせているようですね。でも……」ジョシュアさんはさらに私に一歩近づく。「その様子だと……僕はゲルダさんに嫌がられているわけではない……と捉えて良いですよね?」私はその言葉に返事をすることすら忘れてコクコクと頷く。するとさらにジョシュアさんは嬉しそうに笑った。「ああ……良かった。では僕は貴女に好かれているんですね?」えっ?!そんな極端な……! だ、だけど実際私がジョシュアさんに惹かれているのは事実だった。思わず返答に困っているとジョシュアさんが笑いながら私を見た。「アハハハハハ……本当にゲルダさんは可愛らしい方ですね。返事はまたゆっくり聞かせて貰いますよ」「は、はぁ……」駄目だ、ドキドキしすぎて心臓が持たない。「さて、本当は……もう少しゆっくり話したかったのですが……先程からこちらを穴のあくほど見つめている人達がいるので、今夜はこの辺で退散しますね。また後日口説かせていただきます」「は、はい……」ジョシュアさんは突然私の髪の毛を一房すくい上げ、キスしてきた。「前向きに考えておいて下さいね」「!」そしてバーベキュー会場? へと戻って行った。「ジョシュアさん……」何てことだろう。はたから見れば私はまだ21歳のうら若き女性。けれどその中身は前世の年齢と今世の年齢を合わせれば67歳の年寄なのだ。それなのにこんなに胸がときめくなんて……。ん?その時、何処からか突き刺さるような視線を感じて振り向いた。するとそこにはグラスを手にした俊也と大きなヘラを握りしめたウィンターがこちらを見ている。俊也もウィンターも何やら人を非難するような目で私を見ているけれども……。何故!?俊也に非難めいた視線で見られるのはまだしも……何故ウィンターごときにまで、同じ目で見られてしまうのか……。解せぬ。全く理解できなかった。「な、何よ! 2人とも! ほ、ほら! 料理が冷めちゃうわよ! 沢山調理して沢山食べなさいっ!わ、私は先に部屋に戻るからね!」照れ臭さを隠しつつ、私は逃げるように自室へ向かった――**** 午前5時半―ジリジリジリジリ……目覚まし時計が鳴っている。「う〜
Terakhir Diperbarui : 2025-12-24 Baca selengkapnya