しかし、いつまでもこの状況を続けるわけにはいかない。星野美優が最近、春美のことを気にして警戒しているからだ。今回のこともあるから、なおさら。(繊細な彼女を不安にさせたくない。でも……いくら美優の頼みでも、春美を手放すことは出来ない) 何とか春美を手放すこともなく、星野美優を守ることは出来ないだろうか? そう考えながら涼介は、チラッと春美を見る。寝返りをしたせいで薄い掛け布団から長い手足と胸元が出ていた。生々しく妖艶な美しさがあった。他の男性が見たら蟻のように群がってくるだろう。 涼介はゴクッと生唾を呑み込みながら、フッとあることが頭に過った。生でヤリたいと。 今まで妊娠を避けるために避妊をしてきたが、もし春美の中に注ぐことが出来たら、どんなに開放的で気持ちがいいだろうかと。欲望に満ちた気持ちは好奇心と変わる。 その同時にあることを思いついた。(そうだ……春美を妊娠させれば) 春美が、これほど星野美優に対して嫌がらせをするのは嫉妬からだろうと考える涼介。 彼女が現れたことで捨てられるのが怖いのだろう。婚約破棄までしたから。 だとしたら、彼女を妊娠させて大人しくさせるのも手だと。育児に追われれば、嫉妬という醜い考え方も変わるだろう。子が居れば自分から離れられなくなる。 妻の座は星野美優になるが、認知をして多額の養育費を出せばいい。優秀な彼女との子なら、間違いなく頭のいい子が産まれるはずだ。 跡継ぎは星野美優の子になるが、それでもどうなるか分からない。優秀ではないと意味がない。だったら、1人でも多く優秀な子孫を残す必要性がある。 継げなくても養育費をきちんと払えば役目は果たせる。望むなら2人目も考えてやれば文句は言わないだろう。 それでも跡継ぎ問題で騒ぐといけない。そうなる前に春美を潰しておく必要性がある。(そうだ……彼女に横領の罪を着せて、解雇するか。今は在宅ワークという手がある。一度解雇して、こっそりと在宅ワークとして仕事をさせればいい) 優秀な春美を本当に解雇するわけにはいかない。だが、在宅なら他の目を盗んで仕事をさせることが出来る。表の仕事は男性秘書の田中にさせればいいと考えた。。 報酬は養育費に上乗せしてやればいい。それに自分達がやった横領と賄賂の件は春美に押し付けられる。 警察に通報せずに解雇だけにすると言えば恩を着せられ
Terakhir Diperbarui : 2025-10-06 Baca selengkapnya