昨日。陸から連絡が来た。 あいつ、携帯持ってからやたらと遊びに誘ってくるけど、私そこまで暇じゃないんだけど…。 王子の為に、華菜ちゃんと防壁作らないといけないし、やること一杯で忙しいのに…。 とは言ってもなぁ…。 はぁと私は大きくため息をつく。 行かない訳にはいかない。 何せ、王子を誘ったって、王子も来るって言うんだもの。 あいつは…もうっ! 王子が男が苦手だって知ってる癖にっ!しかも優しいから断れないって事も知ってる癖にっ! なのに遊園地に誘うとか質が悪過ぎるでしょっ! 絶対絶対殴らなきゃいけないっ! それに…犬太が来るってメールに書いていた。 一度ちゃんと話をしてやってって。 ……私としては話をしてるつもりだったんだけどね。ずっと。 通じてなかっただけで。 そこってさ、重要じゃない?通じないってのがおかしくない? 私ちゃんと日本語話してたのに通じないってどう言う事っ!? 鏡の前で自分の姿を確かめる。 髪…どうしようかな?流石にツインテールはちょっとだし…。円は多分降ろしてくるよね?王子はどんな髪型で来るだろう? そうだ。ポニテにして王子のくれたシュシュでくくろう。 ブラシを手に持って髪を整えて結い上げる。 王子の作ってくれたシュシュ。着けて行ったら王子喜んでくれるかな? …うん。バッチリ。 遊園地だし、動きやすい恰好の方が良いよね。レースのついたデニムのショートパンツとニーハイ。上はだぼっとしたパーカートレーナー。 鞄もリュック系にしたし。…準備は出来た、かな? 今何時?…9時、かぁ。そろそろ行こうかな。 部屋を出て居間の方へ行って来ますと声をかけて、靴を履いて外へ出る。 足を遊園地へと向けて進ませながら頭は別の事を考えていた。 犬太と話す、か。 以前、王子には即答したけれど。 本当は犬太に好意を持った事がない訳じゃない。 実際は少し、彼の事をいいなと思った時がある。 確かに彼が私が施設出身だから優しくしろと言った所為でクラスの空気が一気に変わって友達が出来なくなった。 でもそれは犬太が計算してやったことじゃない。 あいつの脳味噌がそんな計算を出来る訳がない。 あいつはあいつなりに本当に私を想って、私の為にそう言ってくれていた。その証拠に犬太は小学生時代ずっと私の側にいてくれた。 クラスが
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